デルフィスについて考える
トヨタの完全子会社の広告代理店です。(=ハウスエージェンシー)
今回もIRから企業分析をしようと思っていたのですが、
完全子会社だけのIRってないんですね。
親会社に含まれているんですね。
って、親会社のほうにも全然記載してくれてない。
ネットの就活情報の言う通り、デルフィスの情報の少なさに驚きます。
ベンチャーの方がまだ情報取りやすそうでした 笑
とりあえず、HPから観察していきます。
トップメッセージより
自動車は100年に1度の大変革期×広告業界のデジタルへの変革期
→かなり荒波にもまれてます。
最近は、「エリアマーケティング」に力を入れています。
なぜだ???
(のちのち少しわかった気がします。)
デジタルに力を入れるのは理解できるが、なぜエリアマーケティング???
他の広告との違いで全国に商品がある=全国にデータがあるということだろうか?
CASE、MaaSの研究を推進し
????
広告でどうやって推進しているのだろうか???
本拠地
お茶の水、愛知、大阪、福岡、・・・・
ほんとにエリア攻めてる感ある。
出版物
なぜか「女」をもとにした本が多い。
キーワードとして、車、販売、共感、女
ただ、2012年販売の本だったので気にせずに次に進みます。
沿革からみる特徴
1946年、アメリカの科学雑誌の専属広告代理店としてスタートしました。
(博報堂は1895、電通は1901年誕生。)
人がひっきりなしに動くさまから、中国の故事を用いて「南北社」と命名。
THE広告代理店!って感じですね。
ちなみにこのころに、電通の鬼十則ができたみたいです。60年も同じ規則は使えないよな。
この15年後トヨタによって買収されます。
店舗開発を行うため一級建築士事務所建設。
これが、他の代理店とは違うポイント1つめですね。
売りの提案研究所設立。
商品をもっているからこそ、「商品を直接消費者に売る」ということはここの強みポイント2つめかもしれません。
2000年ついに「デルフィス」に改名。
Best Solution & Value Creation~『買う側の満足』と『売る側の満足』を結ぶ価値創造企業~をミッションに掲げています。
やっぱり、「売る」ことへのこだわりは強そうです。
デジタルに注力
(例)博報堂とアドテクコラボ、ITマーケティング書発行
海外にも進出(アメリカ、タイ、北京、)
「買う気研究所」の設立されました。
売りの提案研究所が設立してちょうど10年。
生活者側の視点をもつことで、買う気の情勢と、潜在的な買う気の発見につとめています。
余談ですが、よく博報堂とコラボをするみたいで、「生活者」という言葉にも博報堂感を少し感じました。
また、余談。冒頭にあげていた「女」系の本も「買う気研究所」が出版しているものでした。
そして5年前
トヨタ自動車の100%子会社になる。
2009年12月より親会社であった「トヨタモーターセールス&マーケティング」が7月1日をもってトヨタ自動車に統合されたことに伴い、当社はトヨタ自動車の100%子会社となりました。
あれ、最初からトヨタ自動車の子会社と思ってた。セールス&マーケティングの子会社だったんだ。
歴史で、この会社ならではが見えた気がしますね。
事業内容から特徴をみる
最近よくみる円形です。
この円形が言いたいことは、
一貫してやっています
だと思います。
でも、この項目があるおかげで、ここの強みはこの中で特になにかが言えます。
歴史をさかのぼると、
商品をもち、一級建築事務所をかまえていることから、店舗開発
展示会系の子会社があることから、イベント・セールスプロモーション
車はCMばんばんうつので、マス
とかは強いんじゃないでしょうか。
ただ、今後トヨタも車を売るがメインでなくなってくると、ここの強みが難しくなっていきますね。
実績紹介から特徴をみる
カーレースや、CM、CM、CM・・・
一番強く感じたことは、CMの心うたれる感じですね。
CMでうたれる車の価値は移動ではなくて、ワクワクや愛着なんですね。
でも、トヨタは移動革命に強く力をいれているのが少し気になります。
まとめ
とにかくホームページをあさりにあさって分かったこと
1、もとより最も強みなのは、「売る」こと。(キーワード:売る研究所、店舗開発、一級建築事務所)
2、その次に、生活者をみることも頑張っている。(博報堂並みではないんのかな。)
3、海外に注力
4、自分たちで「車」という商品をもっている
もともと得意としていた「売ること」また、社長がちからをいれたいエリアマーケティングに対して、
親会社が売るではなく「移動」に着目している点で矛盾が生じているが、これをどうするつもりなのかが気になるところです。