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AWSのSAA ( ソリューションアーキテクトアソシエイト )を非エンジニア職が取ったお話(2019年2月)

2019年2月に非エンジニア職(営業職)の自分が学習期間1ヶ月弱でAWSのソリューションアーキテクトアソシエイト(Solution Architect Associate)を取ったというお話です。

なぜAWS SAAを取ろうと思ったか

クラウドサービス(IaaS , PaaS  , SaaS)界隈の仕事をしています。
3大メガクラウドベンダー( AWS , GCP , Azure)というのがあり、彼らのサービスについて少しでも理解しておけば、エンジニアの方が会話にしていることを少しでも理解できたり、他社・自社サービスの垣根なく適材適所なインフラ提案ができるようになるのではないか、と思ったからです。

認定資格を取ることで劇的に理解できるようになったり、何かが改善されるわけではありませんが、広く浅くでも理解するにはお手軽で目標設定がしやすいと思います。

実はAWSは利用者人口が圧倒的に多いのであえて外し、最初にGCPの認定資格を取ってみようと思ったのですが、ウェブ含めて資料が少なかった点、またAWSを引き合いにして「これはAWSで言うところの○○○というサービスに相当する」といった下りが多かったりするので、初めにGCPの認定資格を取るのを早々に諦め、ある意味王道のAWSの認定資格を最初に取ることにしました。

結果

1000点満点で合格ラインは最低720点ですが、無事890点オーバーでした。

AWS SAAとは

AWSのページでは以下のように書かれています。

AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイトの試験はソリューションアーキテクト担当者向けです。この試験に合格すると、AWS のテクノロジーを使用して安全で堅牢なアプリケーションを構築およびデプロイするための知識を効果的に証明できます。
受験者の次の能力を検証します:
・顧客の要件に基づき、アーキテクチャ設計原則に沿ってソリューションを定義できること
・プロジェクトのライフサイクルを通して、ベストプラクティスに基づく実装ガイダンスを組織に提供できること

事前に持っていたAWSのスキルセット

数年前にアカウントを作ると特定リソースが1年間無償で使えるとのことで、アカウントを作りましたがログインせずに1年が経過していました。つまり、一度もマネージメントコンソールにログインはしていませんし、触ったこともありませんでした。

IaaS業界にはいるため、サービス名とその用途はふんわりと知っていた程度です(今回勉強して、いろいろと間違って理解していることが多々分かり、その点でも勉強して良かったです)。

事前に持っていたAWS以外のスキルセット

自分のスキルセットは以下のような感じです(全て10年以上前)
・Oracle Master Silver , .com Masterダブルスター 取得
・Perl , PHP , JAVA , ASPでのコーディング経験あり
・PostgreSQL , mySQL , MS-SQL , Oracleを用いたWeb-DBの開発経験あり
・数十台規模でのインターネットサーバの構築・運用経験あり
 (bind , qmail , vpopmail , apache , postgresql etc)
・複数拠点間のVPN構築
一言で言えば、AWSのサービスのことは何も知らないけれど、インターネットテクノロジーに関する基礎的なところは抑えられている、という感じです。

投下したコスト(期間とお金)

期間としては1ヶ月ほど、2019年1月の途中から勉強を開始し、2月末に試験を受けて無事に合格しました。

お金については受験代16,200円、公式模擬試験代2,160円、黒本代4,190円、書籍代2,570円の合計約25,000円でした。

使用した教材

インプレスから2019年1月に発売されたAWS SAA (ソリューションアーキテクトアソシエイト)用の参考書。
AWS SAA (ソリューションアーキテクトアソシエイト)は2018年に試験問題が改定されましたが、現時点では改定後に対応した唯一の参考書となります。わからない単語の連続ですがまずは最後まで一通り読み切ることをお勧めします。

第1章 AWSサービス全体の概要
第2章 AWSにおける高可用アーキテクチャ
第3章 AWSにおけるパフォーマンス
第4章 AWSにおけるセキュリティ設計
第5章 AWSにおけるコスト最適化
第6章 AWSにおける運用管理

という切り口で書かれているために、同じサービス(例えばEBS)についても各章で細切れに説明されているので、まずは読み切ってしまいましょう。

そして自分が一番良かったのは、本番と同じ65問の模擬問題が付いていたことで、本番に比較的近い雰囲気の問題だった思います。模擬問題は印刷して計2回取り組みました。1回目はこの参考書を2回ほど読み終えた後にしました、結果は散々ですが自分が苦手な箇所がうっすらですが把握することができます。2回目は本番の3日前、この時はほぼ満点を取るつもりで取り組みました(一度解いている問題にもかかわらず、結果4−5問間違えていましたが)

できるだけ数多くの問題を解きたかったのでネットで評判の高かった黒本と呼ばれていた↓こちらのサイトを使いました。フリープランだと問題数が少ないため有料のゴールドプランを選びました。

ゴルードプランは7問×117セットの800問近い問題が用意されていますが、時間の関係で自分は後ろから開始し、7問×40セット程度に取り組みました。この問題集の良かったのは、回答ページでAWSのFAQページや、クラスメソッドさんのページへのリンクが用意されており、分からなかった際に改めてGoogleで検索して調べるという手間をかける必要がなかった点です。

上述の黒本の回答ページから数多くリンクされていたクラスメソッドさんのサイト「DeveopersIO」。圧倒的なボリュームで今も日々幾つもの記事が追加されていてとても分かりやすいサイトでした。マネージメントコンソールの画面キャプチャも多く、今回座学だけで勉強した自分にとってはイメージを持ちやすくとても助かりました。

同じく上述の黒本の回答ページから数多くリンクされていたAWSの公式FAQサイト。

オススメの勉強方法と受験申込

社会人であり、家族子どもがいる(土日を自分の時間として使うことができない)自分はまとまった時間を作ることが難しかったというのが正直なところです。主に通勤電車での移動時間を学習に割き、2週間ほど学習をしたタイミングで受験日を決めて申込みをしてしまいました。

結果として期限を切ったことで自分にプレッシャをかけることができ、後半の追い込み時に集中力を高めることができました。

ちなみに都内で受験をするつもりの方は東銀座にある歌舞伎座タワーを受験会場とすることを強くおすすめします。ネットで調べた限り他の会場は、本人確認や何かあった際の質問を各席に付けられたカメラの向こう側にいる英語圏の人とコミュニケーションを取らないといけないそうです。

また受験日時は予約した後も、受験日時の48時間前までは変更が可能です。期限を切って自分を追い込んだものの直前の模擬試験などの結果が芳しくない場合には受験日時を延期するのも勇気ある行動です。なにせ受講料がお高いですから!

公式の模擬試験は問題数が少なく、何が間違えたかも教えてくれませんが、本番と同じ画面インターフェイスで問題に接することができるので、なれておきたければ受けても良いと思います。

参考にしたサイトや情報URL

よくある質問 ( 特に EC2 , S3 , VPC )
https://aws.amazon.com/jp/faqs/

AWS サービス別資料 (特に EC2 , リザーブドインスタンス , スポットインスタンス , Auto Scaling , ELB , EBS , S3 , EFS , VPC , Route53 )
https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-service-cut/

AWS 再入門 アドベントカレンダー – シリーズ –
https://dev.classmethod.jp/series/aws-re-entering-2015/

Amazon VPCにおけるセキュリティグループの役割
https://dev.classmethod.jp/cloud/amazon-vpc-security-group/

Amazon Route 53のALIASレコード利用のススメ
https://dev.classmethod.jp/cloud/aws/amazon-route-53-alias-records/

AWS再入門 AWS Trusted Advisor編
https://dev.classmethod.jp/cloud/aws/cm-advent-calendar-2015-getting-started-again-aws-td/

[初心者向け]AWS環境のセキュリティ運用(設計)をはじめてみよう
https://speakerdeck.com/cmusudakeisuke/chu-xin-zhe-xiang-ke-awshuan-jing-falsesekiyuriteiyun-yong-she-ji-wohasimetemiyou

AWSセキュリティ事始め〜基礎からはじめてクラウドセキュリティの恩恵を受ける〜
https://speakerdeck.com/cmusudakeisuke/awssekiyuriteishi-shi-me-ji-chu-karahasimetekurautosekiyuriteifalseen-hui-woshou-keru

AWS 認定 Associate level を大体一ヶ月で取った話
https://qiita.com/yutachaos/items/2b0b8d9bfe76a597953c

以上参考になれば幸いです。
次はソリューションアーキテクト プロフェッショナル、もしくは他のメガクラウドベンダの認定資格を目指します。

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