『離婚予定日』のクリスマスのシーンを見て思ったこと
私は現在、粕谷紀子さんの『離婚予定日』をマンガMeeを利用して毎日一話ずつ読んでいる。
今日読んだのはクリスマスのシーンである。この物語を簡単に説明すると、主人公は専業主婦であり夫とまだ幼稚園の娘が1人いる。このシーンではクリスマスイブの当日に夫が職場の女の家に誘われたため、妻に娘とのクリスマスイブを任せる電話をかけた。主人公である妻は文句を言いながらも了承したが夫がいないならば「いいひと」と会えるチャンスなのではと考える。そして娘と想い人(まだ全然浅くてライトな関係)、母親でいることと女でいることの2点を天秤にかけた末に結局想い人と会うこととなった。
私はどんなものでもとりあえずコメント欄を除く癖があるのだが、今回の話のコメント欄で気になった部分があったのだ。
それは夫よりも妻の方がより悪質だと感じる人が多いということである。そういった人々の主張としては夫は妻に任せられると思って女と過ごすことを選んだが妻は夫がいないことを知りながら男と過ごすことを選んだから、というものだった。しかしこれを読んだ私は「では悪いことするのって早い者勝ちなの?」と思ってしまったのである。していること(異性と会うために子供とクリスマスイブを過ごさなかった)は同じなのにハナから人に押し付ける奴の方が世間一般では罪が軽いのか?
上記からも私の悪意が感じ取れるかと思うが、私個人の感じ方では夫の方がタチが悪い。そう思った理由は2点ある。↓
①夫はハナから娘のことなど気にかけておらず妻に押し付けた。一方妻は帰宅して外出することを伝えた後に娘が少ししょげた際、外出を諦めて娘といようと一度決心する。しかしタイミングよく現れた近所のおばちゃんの魅力的な提案(犬にも会えるしお兄ちゃんたちと遊べるし夜中までボードゲームで大騒ぎするよ!)に娘の目が輝いたことで娘をこのおばちゃんの家に預けることにした。
②夫はバリバリ浮気している(行為があった)が妻はお互い既婚であると把握しあい、一線引きながら楽しく食事をしただけ(とりあえず私が読んでいるまでの話では)
このようにやったこと自体は夫の方が悪質なのに先手を取っている、というだけで妻より罪が軽くなっているのがなんとなく腹立たしく感じた。
他の人にも読んでみてほしい。そして妻と夫、どちらがよりタチが悪いと感じるのか語り合ってみたい。