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レポートの書き出し

作文をするときのひとつのコツに、書き出しがあります。

文章を作成するときに、もっとも難しいのが書き出しとも言われます。一度書き始めることができれば、なんとか筆が進むこともあるでしょう。しかし、まず最初に何から書き始めるかが難しいのです。


レポートの書き出しもさまざまです。

大学や指導者によっては、ある程度決まった言い回しを好む場合や、指定する場合もあるでしょう。ただ、その大学や指導者による指定を理解していない、もしくは違った考え方を持った方がレポートの評価をすることもありえます。ですから、そのあたりは柔軟に対処していく必要があります。


例えば、次のようなレポートの設題があったとします。

被虐待児とその養育者に対する心理職の役割について述べよ。


この場合の書き出しとして、次のようなものが考えられます。

① 設題を繰り返す

 被虐待児とその養育者に対する心理職の役割について述べる。
 まず、被虐待児に対する心理職の役割について述べる。被虐待児は~

② 構成を明らかにする

 まず、被虐待児に対する心理職の役割について述べ、次に、養育者に対する心理職の役割について述べる。
 最初に、被虐待児に対する心理職の役割について述べる。被虐待児は~

③ 結論から入る

 被虐待児とその養育者に対する心理職の役割は、両者のアセスメントである。両者に対して福祉的な観点から支援を行うソーシャルワーカーの助けになるようなアセスメントを行うことが重要だと考える。
 まず、非虐待児とは~

④ 自分の背景から入る

 私は児童相談所で長年働いてきた。その中で、多くの虐待の事例に接し、それぞれが全く異なる背景を持っていると感じている。
 まず、非虐待児は~


このように、さまざまに書き出すことができます。

特に指定されていなければ、どのような書き出しが良いとは一概には言えません。

また、設題や構成、自身の立場や経験によっても変わってくるでしょう。


おすすめは、とにかく書き始めることです。書き出しは後から変更することもできます。とにかく書き始め、文章量を確保できた後に、細かいところを推敲すれば良いと思います。

まずはあまり細かいところにとらわれないことも、レポートに取り組む上で大事なことだと思います。


執筆者:古原大樹/1984年山形県生まれ。山形大学教育学部、東京福祉大学心理学部(通信)を卒業。放送大学大学院在学中。高校で国語教師を13年間務めた後、不登校専門塾や通信制高校、日本語学校、少年院などで働く。2024年に株式会社智秀館を設立。智秀館学生支援センターセンター長。吉村ジョナサンの名前で作家・マルチアーティストとして文筆や表現活動を行う。

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