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慶應義塾大学通信教育部の志望理由書の作成ガイド⑤「論評」編

次は「論評」です。

概要と論評を合わせて720字以内ですから、論評は300~400字でまとめるとよいと思います。


「論評」とありますが、あまり堅苦しく考えず、「感想」や「意見」ととらえて良いでしょう。

まとめた「本の概要」をもとに、そこから浮かんだ「感想」や「意見」をつづっていきましょう。

まとめた「本の概要」とあまりにも離れた内容になってしまうと、まとまりがなくなってしまうので、注意してくださいね。


書くことに困ったら、こんな視点で考えてみてはいかがでしょうか。次の質問に答えるつもりで書いてみてください。

  • どうしてこの本を選んだのですか?

  • どうしてこの部分を選んだのですか?

  • 関連する自分の体験はありますか?

  • 書かれている内容に賛成できるところはどんなところですか?

  • 書かれている内容に反対なところはどんなところですか?

  • 書かれていたことの背景にはどんなことがあると思いますか?

  • 読んでいてよくわからないところはありましたか?

  • 読んでいて納得できないところはありましたか?

  • 関連してもっと知りたいことはありますか?

  • 次にどんな本を読みたいですか?


ある程度書けたら、文字数に収まるようにまとめます。

まずは、語尾を整えましょう。「~だ、~である」「~です。~ます」か一方に統一しましょう。これだけで、字数が変わります。

次に、通して読んで、読みにくいところがないか、自分なりに検討しましょう。

その結果、650字程度や800字程度であれば、なるべく720字に近づけるように調整しましょう。少し表現を変えたり、内容を増減させればできるはずです。

もし600字未満であったり900字以上の場合は、一項目増やしたり思い切って内容を削る必要があります。


最終的に、700~720字の間にできればベストです。720字を超えてはいけません

重ねて申し上げますが、まずは完成させることを大事にしましょう。質を上げるのは、全て書き終わってからです。とにかく提出することを最優先にしてください。


執筆者:古原大樹/1984年山形県生まれ。山形大学教育学部、東京福祉大学心理学部(通信)を卒業。放送大学大学院在学中。高校で国語教師を13年間務めた後、不登校専門塾や通信制高校、日本語学校、少年院などで働く。2024年に株式会社智秀館を設立。智秀館学生支援センターセンター長。吉村ジョナサンの名前で作家・マルチアーティストとして文筆や表現活動を行う。

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