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すべての国会議員(衆議院)の公式LINEに登録した結果

どうもこんにちは、ちーすけです。
元国会議員秘書です。

昔の秘書仲間がぼちぼち地方議員や国会議員に出世して、ネット戦略の相談を受けることが増えてきました。
なので最近は、政治家の公式LINE制作を手掛けています。
自分が秘書時代(もう10年以上前になります)に苦労した部分を効率化・自動化してみたら、かゆいところに手が届く良い感じのサービスになってきました。

しかしですね、政治家で公式LINEを使いこなせている人、なかなか見かけません。もちろんいますよ、でも圧倒的に少ない。

ちょっと気になって、国会議員(衆議院)全員の公式LINEをリサーチして登録してみました。

プライベートのスマホで登録したもんだから、なんかもうメチャクチャ。
でも、面白いことがわかってきたので、色々な切り口で集計した情報をシェアしますね。

衆議院議員全465名のうち公式LINEを持っているのは137名でした。
約30%ということになります。年齢層とかを考えるとまずまずでしょうか。

ちなみに、よくドラマなどで政治家を「代議士」と呼びますが、あれは衆議院議員だけを指し、参議院議員は含まれません。

かつて参議院は皇族や華族で構成される貴族院であり、「国民に選ばれ、代わりに議事に携わる」のは衆議院ということで、敬意と親しみを込めて「代議士」と呼ばれるようになったそうです。

なお、リサーチ方法は下記の通りです。順に調べて行って、公式LINEへの動線が見つからなければ次へ進むといった具合です。目視でやったので多少の誤差はあるかもしれませんが、ご愛敬ということで。
調査日は、2024/5/28と2024/5/29の二日間です。

①政党HPの議員紹介欄を確認
②本人HPを確認
③「公式LINE 議員名」でGoogle検索

それでは、137名を政党別に数字を見てみましょう。
公式LINE数/政党の議席数/割合(%)で表示します。

1位:67/258/25.9% 自民党
2位:39/99/39.4% 立憲民主党
3位:16/32/50% 公明党
4位:6/45/13.3% 日本維新の会
5位:5/7/71.4% 国民民主党
6位:3/4/75% 有志の会
7位:1/10/10% 共産党

国民民主と有志の会が頑張ってますね。

さてさて、友だち登録数の多い順はどうでしょうか。(敬称略)

なんとトップ10は全員公明党でした。

1位の岡本三成議員の公式LINEは、トップページは背景なし、登録後に自動で送られるあいさつメッセージはありますが、メニューはなく、設計としてはとてもシンプルなものです。

トップ10名のうち7名は同様の設計でした。こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、とにかく登録者を増やすことを意識している傾向が感じられます。

公式LINEの基本機能として、
・友達登録した際に送られてくる「あいさつ文」
・自分のHPやSNS、Youtubeなどに移行させる「メニュー」
・登録者の情報や興味を確認する「アンケート」
などがあります。

ところが、この「メニュー」を作成している方は137名中、半数以下の50名でした。大半の方は、メニューがなく、あいさつ文も初期設定の定型文のままでした。

個人的に「おぉ!」と感じたのは、この3名です。

3531名 源馬謙太郎議員
メニューからの移行先ページが、LP型(1枚ページで伝えたいことをまとめてある)で良かったです。

2440名 穂坂泰議員
あいさつメッセージの冒頭に動画で実際に挨拶している点、登録者への座談会の告知、シンプルなメニューで構成されていて、デザイン性はともかく実用性の高さを感じました。

306名 根本幸典議員
登録者数は少ないものの、画像と動画を使ったあいさつ文、この公式LINEで「何を伝えるか」という説明、すっきりしたメニューということで、参加者に寄り添う良い設計だと思います。

137名が公式LINEを運営していますが、実は登録者数の分布は非常に偏っています。1000人以上の登録者がいるのは137名中わずか3割ほどで43名です。

ここで各党の党首の登録数を見てみましょう。

自民党の岸田総理はさすがの5238名
でもあんまりやる気はないようです。

立憲民主党の泉健太議員は934名
メニューはありますが・・・ちょっとシンプル過ぎますかね。

公明党の山口なつお議員はなんと52321名
メニューなし、シンプルなあいさつ文に対し、ここまで圧倒的な登録数だと、やはり内容よりもとにかく人数集め感がしますね。
※なお山口議員は参議院です。後日、参議院もリサーチ予定です。

維新、共産はともに党首の公式LINEはありませんでした。

一人だけちょっと異質な方がいました。

446名 柚木道義議員
メッセージなし、メニューなし、登録直後のやり取りが皆無。
このLINEは何のために作ったのでしょうか・・・!?

※と思ったら後日、動画付きのメッセージ配信がありました。

なお、137名全てのトップ画面、あいさつ文、メニューの画像を取得してあります。もし需要があるなら、一覧にまとめて改めてシェアします。

フォローと記事への「スキ」をぜひぜひお願いいたします!

追伸

何かの拍子にこの記事を見た政党関係者、議員関係者の中で、
「私の公式LINE・・・やばい・・・?」
と思った方がいたら、ぜひご連絡ください。

せっかく作ったのに形骸化してるのはもったいないです。
本来、国会議員はアナログ的なものも含め、人との接点が非常に多いので、うまく動線を引けば間違いなく蘇ります。


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