春だからドキッとした。選んだ道。それはそれこれはこれ。心痛むのは春だから。

マリンバ弾きの木上智保子です🐽

あまりに人と喋らなすぎて気が狂いそうになったので(北海道までの引越し費用も回収したいし)、昨日バイトの面接に行って来ました。(無事合格)

その道中、ドキッと刺さるTweetに遭遇しました。

音楽との生き方は今の時代いくらでも可能性もある。アクセス数稼いでの広告収入、記事を書いての報酬、審査員、指導者などなど…。

でも演奏家とか〇〇奏者を名乗るなら、演奏してないと詐欺だと思うよ。収入の何割が演奏収入なのか演奏家名乗るならプライド持とうよ。

そして騙されんなよ。

— 最上峰行 Takayuki MOGAMI OBOISM (@mogami_oboe) October 15, 2018

今まさにバイトの面接に向かってるし、起業塾なんかに通おうとしているし、演奏活動は自分で発信してるけど今のところ０に近いし、今までもほぼ０でバイト＝副業で生きて参っております。はああああ、どうしよう…めっちゃ動悸。

マリンバ奏者と名乗らず、マリンバ弾きと名乗ってるのも奏者…という響きがなんか自分にピンとこないから＝Tweetにある「演奏収入」がほとんどないからという理由も最初はありました。(今は違います。名刺も次からは弾きに変える予定です)

面接のドキドキよりよっぽど動悸してしまい、面接は無事に乗り越えました。

さてこのTweetに対してあった反応。

お気持ちわかりますが、でもこれって一種のルサンチマンだよなぁ・・・とも（苦笑）。あと指導がメインになることの多いピアノ業界などを、暗にディスることになるような・・・（ゴルフのレッスンプロみたいな名称を作ればいいのか？）。 https://t.co/P9USQQ0EzU

— 小室 敬幸［音楽ライター／ラジオDJ］ (@TakayukiKomuro) May 14, 2019

うーん・・・そのために、演奏を主にしていない人たちへ違和感を抱かせるような言い方をしなくても良いかと思うのですが・・・（却ってモヤモヤ https://t.co/sbSxursHBC

— 小室 敬幸［音楽ライター／ラジオDJ］ (@TakayukiKomuro) May 14, 2019

これだ！
演奏をせずに演奏家を名乗れないのは当たり前なのですが、
「収入の何割か」ということと、「演奏家を名乗る資格」は関係ないと思う。

最上さんは他人の生き方を馬鹿にしないけど、
この考え方を持っている他の人が、普通の仕事しながら演奏活動をする人を見下してしまう可能性はある。 https://t.co/tPNPSD2f8K

— 佐野 主聞 𝑺𝒉𝒊𝒎𝒐𝒏 𝑺𝒂𝒏𝒐, 𝑷𝒊𝒂𝒏𝒊𝒔𝒕 (@Shimon_Sano) May 14, 2019

ただ、最上さんが書いているのは「収入の何割か」の部分ではなく、

「演奏活動していないのに演奏家を名乗るのはおかしい」「その人に騙されるな」の部分だと思うので、

私の投稿は重箱の隅をつついてる感じになって申し訳ない。

— 佐野 主聞 𝑺𝒉𝒊𝒎𝒐𝒏 𝑺𝒂𝒏𝒐, 𝑷𝒊𝒂𝒏𝒊𝒔𝒕 (@Shimon_Sano) May 14, 2019

このお二方をピックアップしたのは、まさに違和感を感じてごめんなさいって思ったからというのと、この考え方が人を見下す考えにつながる懸念があるという所に共感したから。

前者の呪いは半年前くらいに解いたけど(今回引っかかったのは面接前でナーバスになってたからと言うことにしてください…！)、後者のことは親に似たようなことを言われ続けているのでちょっぴりまだ心の中で毒突いています…。

前者の呪いが解けたきっかけ

生きるためにバイトをしているけれど、音楽と並行してやっているとどちらも辛くてしんどくて逃げたい、でも楽器好きだし諦められない。数年身体を壊しながらよくわからないまま生活してました。

そんな中あるバイト先で、中国人留学生(経済の勉強をしてたみたい)と私が、音楽で生計を立てたいけれど今はバイトで生活してるんだという話題になり、周りの同年代と生活を比べるとちょっと恥ずかしいんだよね的なことを話した時のことです。彼女はまずスゴイ！と私を褒めてくれました。

「今はオープンするお店の内装をしっかりと工事して、なおかつ不安にならないように貯蓄を準備してる時。ちょっとづつでも自分がしたいことに向かって頑張ってるんだから恥ずかしい事なんて何にもないし、ちゃんと行動もしてて木上さん頑張ってる！エライ！」

帰り道思い出して泣きました。私はオーケストラがやりたいわけでもなく、吹奏楽がやりたいわけでもなく、マリンバが弾きたいというピンポイントで彷徨ってきて、周りには自分で見つけるしかない好きにしてみればいいというようなことばかり言われて来てたので、数回しか会ったことのない彼女の言葉は具体的ではないけど、ハグ！！背中ポン！！的なエールに感じました。

人が通って来た道じゃないところを選んで進みたいと思うのもスゴイと言われたな…。すごく心が救われました。そのおかげで最近自分を生きるということに集中出来ていて、生活面でも音楽面でも充実してきた気がします。

後者の呪いは自分もかけてる

音楽高校に進学する時から親に、「音楽で食っていける人間なんてほとんどいないのにどうやってやって行くつもりなんだ」と言われ続けてきました。(THE呪い)

普通の仕事(バイト)をしながら演奏活動をすることに関して、父は今でもチクチクつついてきます。

わかってるよ！私も迷走中！知ってる！でも今やっと全部楽しい！楽しいだけじゃお金にならないのは知っとるけん頑張らせて！！！！うわーん！！！！！(顔は鼻水、涙、ぐちゃぐちゃになりながら)と電話するたびになっている気がします。

前者問題で解けた気になってる呪いですが、結局自分で製造してるんですよね。

『いつか音楽だけで生計を立てるぞ』

製造終了になるには、それが達成できた時だけなんだろうなと気づいてます。

幸せなことに今は音楽・やってみたいに打ち込めるので多少な呪いも受け止めつつやりたいように生きていこうと思ってます。

自分は呪いという言葉を「一切の根拠を伴わずに未来を決めつける行為」と定義しているんだけど、「音楽で稼ぐとか絶対上手くいかない」「今は調子よくてもいつか失敗して痛い目みる」等がこれにあたる これらを何回も聞かされて、自分のなかでそれが正しいと思い込んでしまうと、呪いが成功する

— たなか (@aaaaaatanaka) May 13, 2019

最後に

私は決して最上さんがおっしゃる意見が間違っているとは思いません。私も理想はそうして行きたい・そうなれば良いな、どうすれば近道かな？と考える日々です。

言葉って難しいですね。直接あって話せば分かる事でも文字だけだとなかなか真意が伝わらず、拡散されるという事がよく分かりました。一演奏家の呟きにお付き合い頂き数々の反応を有難うございました。

— 最上峰行 Takayuki MOGAMI OBOISM (@mogami_oboe) May 14, 2019

ただ、Twitterは簡単な分、いつも鬼モードということを忘れずに使っていきたいです。身近に感じる分、情緒・状況の問題で捉え方が常にグルングルン変わってしまうし、誰でも見れちゃいますからね。道具が発達した世の中つらたん。私自身、もっと上手に言葉にしたいけどこの記事も何回も見返してるけど上手い言い回しが見つからず結局このまま投稿するのもつらたん。

人に言葉を伝えるのは難しいので勉強は諦めては・辞めてはいけないですね！(自戒)

CHIHOKO