成長途上の勝ち点1ゲット 横浜FC vs 広島 アウェイ レビュー 2023年7月16日J1第21節
昨日、7月16日は地元の町内会で4年ぶりに夏祭りが開催されていました。地元愛犬クラブの一員として警備ボランティアを1時間ほどしていましたが、次から次へと人が来ること。マスクもほぼしてませんし、ようやくコロナも通り過ぎたのかな、という感じがしました。
しかし、そういうこともあったので、家族は友達と遊んだり(娘)、友達と飲んだり(家内)している中、1人、ボランティアを終えて急いで帰宅、DAZNをつけてテレビの前に陣取りました。
なので、いつも書いてるプレビューなり、レビュー、たかだか趣味なので疲れた時はすっ飛ばしてもいいような気もするのですが。。。。。
しかし、書かずにはいられない出来事が起きましたねえ。。。
試合経過
ホームで完敗した相手にチャレンジ
スタメンは最近の固定メンバーで、慶治朗を翔さんにチェンジ。単にスピードとスタミナでガンガンプレスをかけるだけではなく、攻撃の際、少しでも前線にためを作ったり、うまく配球しようという意図ですかね。
相手の広島は、全然勝てなかった序盤にホームで対戦した時にはプレー精度、強度、判断スピード、ポジションどり、全てにおいてレベルが追いつかず、全く勝てる感じをさせないまま完敗しました。
ルヴァンの2戦目、ホームでは完全ターンオーバーのメンバーで、フルメンバーの広島に勝ちましたが、あの時は広島は連戦で疲労していた、ということはありました。
この試合は、疲労度はお互い似たようなもの、しかし、広島のホームということで、正直、かなり難しい試合だなとは思っていました。
互角のプレーぶりから推しメン、林幸太郎のプロ初得点!!
しかし、試合展開は、横浜FCの着実なレベルアップを感じさせることになりました。時間帯によっては結構中盤で引っ掛けられて攻め込まれる場面もあったものの、全体的にはボール扱いも含め、互角のチーム同士として戦ったと言っていいでしょう。
広島のパスが試合前にイメージしていたほど正確ではなかったというのもありますが。
うちは、潮音が試合ごとに本領発揮、完全に中心選手、ゲームメーカーとして代えの効かない選手になりましたね。
と、いいつつ、三田選手は潮音に代わって同じ役割で出場。三田選手は先日京都戦での失態もあり、また、IMPACT MEMBERに甘んじていることもあり、酷暑で疲れ切った広島にかなりの強度で襲いかかりました。そこから繋いだボールを、同じく途中出場の近藤が得意のドリブルでゴリゴリ突破、からの、逆サイド林幸太郎選手のゴーーール!!
90分走り回っても走力が落ちない彼ならではの位置どりで、プロ初ゴールを劇的な場面で決めてくれました!一人で、(しかも、クーラーをつけず、窓を開け放していた中で)「やったー!!!!」と大声で叫んでしまいました。
ところでこの試合中、しばらく遠ざかっていた超横浜FC掲示板を、なぜか、つい何度かチェックしてしまったのですが、そこでは林選手を悪くいう人が結構いるんですよね。なぜでしょうね?正直、めちゃくちゃいい選手だと思うのですが。来シーズンのユニフォームは、私は推しメンの林選手にしようかと思ってるぐらいですよ。
勝利目前で衝撃の失点!
あとはなんとか失点を防いでくれ!という気持ちでかぶりつきで観ていたら、なんとロスタイムは7分!
W杯の時に解説の本田圭佑氏が「な な ふん!??」と言ったのが最近小中学生の男子に流行っているみたいで、土曜日のボランティア公園清掃で少年野球チームの子供達と一緒になった時も、しばらく、5分に一回ぐらい誰かが「ななふん!?」と言ってて、もう、子供は同じことを何度も言うよなー、と笑っていたのですが。
このとき私もつい、テレビに向かって「な な ふん!??」と小学生男子なみに言ってしまいましたよ(笑)
案の定、ロスタイムは攻められまくって、相手コーナーキックになって「やばいなー」と思ったら、なんとかブロがボールをキャッチ。
この時、選手たちがみんなブロから目を離していたようですが、私もホッとして画面から一瞬目を離していました。
ところが、そこでアナウンサーが「あーっ!!」と大声。何事かと思ってみたら、なぜか広島選手がボールを奪っていて、あっと思う間もなくゴール。。。。
リプレイで何が起きたかは理解しましたが。この、フォワードがキーパーの死角に隠れていてボールを掻っ攫ってゴール、というのは、やべっちFC / スタジアムでも何年間かに一回は見た覚えがあります。最近では2022年3月のJ1で川崎フロンターレの小林悠選手がやってますね。
なぜ起きた?
全員のミス
これはですね。もちろん、直接的にはブロのミスではあるのですが。しかし、全く急ぐ必要がない場面、というか、リードしてロスタイム残り僅か。ここは、キーパーが時間を使うとともに、DFなど他の選手も無駄に合図をしあったりして、ぐだぐだゆっくりするべきところです。そうしていれば、死角に柏選手がいることは間違いなく誰かが気づいたはずです。
ブロも余裕がなかったですが、余裕がなかったと言う意味では、全員がそうだった、ということだと思います。なので、これはもう、全員のミスですね。
発展途上としてのミス
しかし、ある意味、「仕方ないミス」とも言えるでしょう。なにしろ、この試合だって、試合前に広島相手にアウェイでこれだけやれるなんて、どれだけの人が思ったことでしょう?あんなにやられまくった序盤から、守備を整理しただけにとどまらず、広島相手に互角の展開から決勝(にはるはずだった)ゴール、というところまで個人能力、チーム能力を着実に上げてきました。
逆に言えば、広島との戦いぶりも、「ようやくここまで辿り着いて」の「いっぱい、いっぱい」のもので、勝利目前で、選手たちが余裕を持つどころか、逆に余裕を失っていたところで不自然ではないでしょう。
そして、守備の連携、攻撃の連携をあれこれ毎週詰め、個人能力も上げていく中で、「GKの死角にいる相手FWに気をつけろ」という細かいところまで、誰も気が回らなくても、不注意とか不用意とまでは言い切れないのではないでしょうか。頑張って驚くほどチーム力を向上させてきたけども、急な成長すぎて、ポロポロ穴が残っていた、ということです。
なので、これはもう、不用意なミスによる失点も含めての「実力」だと思います。
格上とのアウェイでの試合、勝利を逃したというよりも、「勝ち点1を確保した」と言うべきでしょう。
京都とのアウェイでの三田選手のベンチから退場が響いての逆転負け、川崎相手の予期せぬ快勝、ガンバ相手にアウェイではゴールポストにも助けられての勝ち点1、ホームでは勝ちきれずの勝ち点1、浦和には劣勢を予期しつつの勝ち点1ゲット、今シーズンはプラスマイナス、色々ありました。昨日の勝ち点1も、その中の一つだと思います。そういう色々なことを含めて、シーズンが終わった時に残留を果たす、そういう戦いだと思います。幸い、ライバル2チームの敗戦により、残留争いで微妙に上に行くとができました。それを持って、この件は帳消しとしましょう。
さあ、また前を向いていきましょう。
このミスは横浜FCとしての集団経験知に
なお、この失点で、日本代表、ドーハの悲劇の時の「武田が時間稼ぎしないで突っ込んでしまい、結果、同点弾を喰らった」というのを思い出しました。あれ以来、日本代表のみならず、日本中で「勝ってる時の時間稼ぎ」という文化が定着しました。
この広島戦の教訓として、今後、時間稼ぎというのはどうあるべきか、というのを検証することになるとともに、
「GKの死角にいるかもしれない相手FWには絶対に気をつけろ!」
ということが横浜FCの集団経験知として、深く深く刻み込まれるだろうと思います。
次の対戦は、中断明け、8月6日のホーム三ツ沢、相手は首位のヴィッセルですね。またなかなかにハードな試合ですが、うちは好調ガンバとも押し気味で死闘を演じました。三ツ沢で戦う限り、神戸相手でも、勝利のチャンスが無いと、誰が言えるでしょうか?
そして、ブロが登場したら、みんなで盛大に応援しましょうね。ブロ、ブロ、ブローダーセン!!!