横浜FC vs FC東京 三ツ沢 プレビュー・レビュー 2023.10.21 J1 第30節
さあ、残すところあと5試合。
前節はジャッジリプレイでも全員苦笑いしてたぐらいの最悪の誤審(ほぼサボタージュ)。浦和ホームで勝ち点3のはずだったのが1に減らされ、この終盤で湘南に逆転され最下位、つまり降格圏に転落しました。
この誤審は酷いにしても、最近は格上に金星を上げる一方、近い順位のチームのは負けたりと強いのか弱いのかわからない感じです。
ただ、こういうのがそのまんま今の実力という事なんでしょうね。
しかしながら、振り返れば我々J1ではほぼ場違いレベルの弱さからスタートして、ここまで雑草選手達が経験を積み、チーム戦術を突き詰めて翔さん曰く「J1として試合が成立する」レベルまで来たのです。
この積み上げをスタート地点として来シーズンをJ1でスタートすれば、さらに1ステージ上の戦いができることは間違い無いです。
しかし、もしも降格してしまったら。。。。いやいや、考えたくもないです(笑)。
チームはこの終盤に来ても、まだ試行錯誤で戦術を突き詰めています。ガッチリ守る所から、適宜前に押し出そうとしてうまくいかなかったのが柏戦とかでしたが、前節浦和戦ではかなりうまくラインコントロールし、ハイプレスと引いて守ることの切り替えが絶妙でした。ある意味、興梠選手にシミレーションをさせる程守備が堅かったと言えるでしょう。
メンバー発表
山下選手とブロはどうしたんでしょうね?しかし、スタメンは最近戦術を突き詰めて調子が上がってきたメンバーそのままです。今日も期待できます。
ベンチに橋本選手が久々に入ってるのが目を引きますね。
ハーフタイム
ゴラッソしか決めない男、井上潮音!
30分頃に彼らしい超絶上手いドリブルからミドルを決めてくれました。
ただ、この試合はキックオフ直後から横浜FCに落ち着き、安定感が感じられて、終始優位に進めていたと思います。その結果の得点ですね。
うちの守備は開幕からずーっと危なっかしく、途中、がっちり守備固めをできるようになってからも、なんとなく、常に「点取られるんじゃないか」という危うさを漂わせてきました。
それが、ついに安定した戦いぶりに。思えば遠くへ来たもんだ、じゃないですが、ほんの1シーズンで場違いレベルからこの強さまでアップしてきたのはマジック、いや、マジックではなく、ものすごい努力の結果で、自分のチームながら感服するしかないです。
さあ、後半もこの調子でよろしく!
試合終了。勝利!!!
そして1-0のままタイムアップ。
やった!!
「絶対に負けられない戦い」で勝ち点3を挙げました。
後半10分か15分ぐらいから、疲労のせいで全体的にスペースが空くようになり、やったりやられたりの中でFC東京にもチャンスをつくられるようになりました。この後半15分ぐらいから疲労でスペースが空いてくる、というのはどのチームであっても、大抵あることで、ここが一つ、勝敗のあやとなります。
前半から安定した戦いぶりだった横浜FCですが、この疲れて緩くなってくる時間帯をどうマネージメントするか。そこに注目して観ていました。
途中カウンターをくらった危ない場面では永井がビッグセーブ。あとは強度を保つための選手交代がいちいち的を得ていました。
69分、カプリーニが引っ掛けられて足を痛めたのをきっかけに、そこを翔さんに、ずっと走り回って貢献度大の慶治朗に替えてもっちゃん。
82分にはマルセロに替えてたまちゃん。翔さんをトップにして、潮音をシャドーにあげ、たまちゃんボランチ、かと思いきや、たまちゃんをシャドーに入れましたね。確かに、前目でもいいプレーをできる選手です。
89分に今日奮闘の吉野に替えてマテウス、はわかりやすかったですが、潮音を下げて近藤でどうするかと思ったら、たまちゃんをボランチに下げ、近藤をシャドーに入れましたね。
まあ、山根は感心することに、デカいアダイウトン相手に90分間ずーっと落ちずに奮闘してましたから、今日は下げる理由はなかったですね。
ちなみに、山根にずっと付かれていたアダイウトンの方が、逆に消耗して最後の方は走れてませんでした(笑)
ようやく完成してきた戦いぶり
開幕当初の前に出る戦いぶりでボロボロになり、その後守備重視に切り替えて安定したのですが、そこで終わらず、さらに勇気を持ってチャレンジして攻守のバランスを追求してきた結果が今の戦いぶりだと思います。
考えてみれば、最初の前に出過ぎに見えたところから、実はずっとPDCA(Plan, Do, Check, Analysisのサイクル)で改善を続けてきたのですね。一言で書くとそうなりますが、勇気と忍耐力が半端じゃないです。
そしてもう一つ、今日見てて思ったのが、プロ選手のレベルでも「経験を積む」というのは大きいことなんだな、ということです。
安定感のある戦いぶりは、究極まで突き詰めた選手間の共通理解にもよるのでしょうが、あと、選手一人一人がJ1のレベルに慣れてきて、相手のプレーの選択肢やレベルを大体予想できるようになってきた気がします。
シーズン半ばぐらいまでは、まだまだ相手のプレーを読み切れてない感じで、あたふた対応しているようなところがありましたが、今日の試合では全くそんなことがなかったです。
あと、1点を先制してからでも、変わることなく落ち着いて戦っていました。ある時期までは、先制したにも関わらず、逆に浮き足だって、ということもありましたが、もはや、「自分たちは十分に力がある」という自信がついて、いちいち気持ちが上がったり下がったり、動揺するようなことがなくなったんでしょうね。
残念ながら、湘南も奮闘したので、最下位脱出はなりませんでした。しかしながら、これだけの戦いぶりをして、残り4試合のリーグ戦で降格するようには思えません。
アウェイ2試合は私は行けませんが、十分勝ち点を稼いだ上で湘南との決戦に望んでくれるものと信じ、DAZNで応援したいと思います。
まあ、湘南と決戦とは言っても、実は、一度残留争いから抜けたかに見えた柏もまた近づいて、勝ち点3差の中に3チームがいる状態なんですけどね。
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