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水口はなぜ、今就活をするのか?

 22日、10時から、カウンセリングのプロの方と面談した。その方は、様々な人とキャリアに関する相談をされてきている。そんなプロのカウンセラーに、「水口さんは経営者気質だ」と言われた。独自の哲学を持っている点や、自分の勉強のためにお金を投資する点、方針をきっちり定めている点などが経営者気質に該当するらしい。そのうえで、「方針は決まっていて、あなたは確認をしに来ている。そのまま進みなさい」といったアドバイスを受けた。そして、もう少し細かい方針などに関しては的確なアドバイスを受けた。

 まあ、面談のことは一旦いいのだが、ある種自分は独自路線を歩んでいるという自覚がある。大企業を避けるというところから始まり、休学し、「就活鎖国」の状態に入り、そこから今になり、就活を行うようになった。このような流れの中で、特に、休学期間や「就活鎖国」の期間で、いろいろな価値観や界隈、概念と出会い、仕事に関する考え方や、お金に関する考え方、人生に関する考え方などがかなり変わった。すべて偶然かもしれないが、このような経緯があり、今の自分が形成されている。今最終的に、「自己理念」という考え方に出会い、それを重視する時代に突入した。自己理念を組み立てたことで、自分の人生の今の形が見え、自分の人生哲学ややることが明確化した。

そう、水口は「自分独自のレール」を歩いているのだ。

大学1,2年生はサークルに入りびたり、3年生になれば就活を始めて、大企業を10社、20社受ける。その後、4年生の夏ごろまでに就職先を決め、あとは遊んでそれから就職する。そんなレールがこの世には存在する。これは多数の人間の共通認識である「普通」という概念であり、そこに乗っかれば安全に生きられる。だから、志もないのに、そこに乗っかるだけの人がいる。やりたいことがあり、それがこのレールの上にあるのなら素敵だと思うが、そうでない人も多い。

安定に興味ないし、面白くないから、のっからなくなった。我々はリスク社会を生きている。そんな中で、リスクを避けて生きる方法はたくさんある。けど、興味ない。面白くないから。

自分の人生は、下手するとどこかで簡単に崩壊する。今、財政面は「失われたN年」状態。上手くいかないことが多く、苦手なことも多い。それなのに、就活を今やっている。もちろん、選択肢は少ないはず。未来は明るいか暗いかわからない。ただ、この状況は面白い。

子どもは減り、高齢者が増える。物価は上昇するが、賃金の上昇は追い付かない。年金は自分がじいいさんになるころにはきっともらえる年齢が引き上げられ、金額は下げられる。安定ラインを生きるか、人より勉強して、人より賢く生きるか。選択が必要かもしれない。その点で言えば、自分は後者。ただ、リスクに備えて生きようという意識はない。

勉強するのは、自由に面白い人生を生きるため。自己理念をつくる理由も同じ。正直、レールを外れ切りたかった。自分のペースで自由に面白い人生を生きたかった。だから、就活を辞め、独自路線で1年間ほど時間を過ごしていた。内定がなく、進路が決まっていない。そんな今年度は、ここまで白いキャンパスだった。そこに少しずつ色を付け、今、最終的な色を付け、次のステップに進み切ろうとしている。

「水口はなぜ、今、就活をするのか?」
それは、今、納得できる形で就活ができるから。就活する目的ができ、就活する必要が出てきたから。逃げてきたわけでも、サボってきたわけでもないと思っている。

人生は冒険だ。自己理念も投資もリスクもすべては冒険するためにある。

自分は社会的に見て、ただの雑魚でしかない。雑魚で社会不適合者ではちゃめちゃでしかない。周りから見れば無茶苦茶な奴でしかないだろう。それでも、冒険したい気持ちはある。

大枠の人生設計とか、自己理念とかは大切にする。けど、目の前のことには大雑把に笑いながら取り組む。保険はかけない。これが自分のやり方。楽しめればいい。苦しいことがあっても、それもひっくるめて。自分にとっては、今が就活をする時期。だから「今」やる。結果に対し不安になったり、先々のリスクを考える思考はない。数年後、数か月後に崩壊するリスクのある人生かもしれないが、まあ、それはどうでもいい。

「水口はなぜ、今、就活をするのか?」
それは、今、納得できる形で就活ができるから。就活する目的ができ、就活する必要が出てきたから。

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