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#3 注文住宅を建てるのに意外と時間がかかった話

「今の住まい、手狭になってきたから引っ越したいけど、次はどんな住まいがいいかな?」
「マンション?戸建?新築と中古はどっちにする?それとも、中古を買ってリノベしちゃう?」
「新築戸建の場合は建売住宅と注文住宅があるけど、わが家にはどっちが向いてるのかな?建売にも色々種類があるみたい…」
今日は、こんな風に家づくりをこれから始めようと思っていて、注文住宅が気になっている方向けのお話です。


◾️まさか「時間」が家づくりの制約になるとは

家づくりって、たくさんの選択肢があるように感じますよね。
家づくり検討中の方へ、一つ質問です。
あなたは「いつまでに」住み替えたいですか?

3ヶ月後?半年後?1年後?2年後?⚫︎年後?
心の中に「いつまでに住み替えたい」というイメージを実は持っている方が多いのではないでしょうか。
子どもの保活や学区との関係、今住んでいる賃貸マンションの更新時期、働いている会社の異動のタイミング、第二子の出産予定など、、、。

家づくりで一番大きな要素であり制約となるのが「予算」であることは広く認知されていると思いますが、予算の次ぐらいに家づくりの選択肢に影響してくるのが実は「どれくらいの時間をかけられるか(スケジューリング)」というお話しです。

◾️注文住宅を建てようと思ったら3年かかった

わが家は家づくりに着手してから新居の引き渡しまで3年かかりました。
正直に白状すると、当時私は2年あれば建つと思って思っていました。上の子の保活タイミングを考えて建売住宅も検討しました。それでも最終的に、家づくりを優先することにし注文住宅を建てることを選びました。(代わりに諦めたこともあります)

そうなんです、土地探しからの注文住宅はスケジュールにゆとりがないと建てられないんです。
それではなぜ3年もかかったのか、順に説明していきます。

1.工務店選び(ファイナンシャルプランニングとローン事前審査も) :約5ヶ月

まずはこれ。
どの会社に「家づくりのパートナー」になってもらうか。これを決めるまでに、時間がかかります。
世の中には不動産会社やハウスメーカー、工務店や設計事務所など様々あるなかで、どこにお願いするのか。
インスタやYouTubeを見て家づくりについて情報収集しつつ、会社のホームページを見たり実際に見学会に参加したり…。

わが家はというと、7社にコンタクトしてモデルハウスなどを見学し、その中から、工務店(兼設計事務所)をパートナーに選ばせていただきました。
平日は私も夫も仕事なので、見学は週末に。
移動の時間も含めて1社あたり最低3〜4時間はかかるので、半日がかり。見学は新鮮で楽しみでもありましたが、幼児連れなのでそれなりに疲れました。(幼い子どもがずっとおとなしく我慢できるはずもなく…)

また、工務店選びと並行して、ファイナンシャルプランニングや、住宅ローンを借りるための銀行まわりもしていました。
(ここでは詳細は割愛しますが、実はかなり重要な要素です。その話はまた今度。)

2.土地探し :約6ヶ月

スケジュールを押す最大の要因がこれです。
わが家は、工務店が提携している不動産会社に土地探しを手伝ってもらいました。

けれども、いざ土地を探し始めても、いい情報はすぐには出てきません(土地探しあるある)。
また気になる土地情報があっても、悲しいかな、すぐに他の人(もしくは不動産会社)に買われてしまうんです。「条件付き土地」では注文住宅は建てられない。
買いたい土地をゲットするには、いざ物件情報が出てきた時にすぐ買えるように、それなりに準備が必要ということ。

土地がないと家づくりは進みません。でも高い買い物なので、妥協はしたくありませんよね。
さらに困るのは、いざ新しく出てきた土地情報が「本当に良いのか」が、素人にはなかなか判断できないんです。
だからこそ、一緒に土地探しをしてくれる不動産会社の質が重要になります。欲を言えば、建築のプロであると良いと思います。
(土地の短所は建築である程度カバーできるとは知らなかった…建築士さん、尊敬)

振り返ると、私は家づくりではこの土地探しの期間が一番辛かったです。
仕事終わりに保育園から帰ってさらに夕飯の用意・風呂・寝かしつけをこなし疲れてヘトヘトの身体で、ベッドで深夜まで毎晩スマホで土地情報を検索し続ける日々。
いつまで続くかわからない、先の見えない戦いが半年続きました。長かった…

その分、いざ買うと決めるときは早かったです。(土地探しの詳しい話はまた今度。)

3.人気工務店は順番待ち :約8ヶ月

一番意外かと思います。もしかすると、これはわが家がお願いした工務店に限ったお話なのかもしれません。
高気密・高断熱の高性能な家づくりを手がける工務店は、施主からも人気があって順番待ちが必要だったんです。
(大手のハウスメーカーであれば営業マンがたくさんいるので、契約を急かされることはあっても、待たされることはないのかもしれませんね。)

ただ私の場合は、この「待ち時間」があることで内心少し助かりました。
というのも、土地探しがひと段落した頃に、ちょうど仕事の繁忙期がやってきたため。仕事に集中したかったので、物件検索が原因の睡眠不足も解消して、結果としてちょうど良かったんです。

ワーママは、仕事と育児を両立させるのが優先なので、これにさらに家づくりもとなると、なかなかバランスとるのがしんどい。
家づくり検討中もしくは家づくり進行中の全国のワーママさん、応援しています。

4.設計から契約まで :約8ヶ月

家づくりにおいて、一番楽しく、ふんばりどころでもある「設計」のステージ。
基本設計と実施設計という二つのステージを経て、業務委託契約をします。
ヒアリングから始まって、打ち合わせの回数は合計13回。一回の打ち合わせはだいたい2時間コース。細かい点はメールでもやりとりもします。

わが家の場合は、基本設計と実施設計を二人の設計士さんに担当してもらいました。お二人とも誠実で信頼できる方で、毎回の打ち合わせはいつも学びがありました。
このときのやりとりは(打ち合わせ内容にボリュームがあって)大変でしたが、振り返ってみると充実感がありました。
この頃はインスタでの情報収集が多かったです。

5.工事から引き渡しまで :約8ヶ月

工事に入る前に、地鎮祭をしてから、着工となります。ここから引き渡しまでの期間は、工務店さんに基本お任せできます。
時々現地の様子を見に行くと、だんだん形になる新居が見れて楽しかった!
何回も通うと、内装はもちろん、完成後には見えなくなる柱や構造の部分までも、棟梁が丁寧に仕上げてくれているのがわかります。
丁寧に作られているのがわかる分、家に愛着も湧いてきます。

天井から壁まで隙間なく充填された断熱材

結果として、土地購入からギリギリ2年以内に家を建てられたので、土地代金部分も無事に住宅ローン控除に含めることができました(←これ実はかなり重要)。

引き渡し当日、晴れた天気と和やかな日差しのなか、お世話になった工務店の設計士さんと現場監督さんから新居の鍵を受け取ったことは、今でも思い出深いです。

◾️これから家づくりを始めるあなたへ

もし、この記事を読んでいるあなたが、注文住宅を建てることに魅力を感じているなら、早めに行動してみるのがよいかと思います。
予算は問題ないのに「時間がない」せいで注文住宅を諦めるのは、とてももったいない

注文住宅、自分の「好き」「ここちよい」に囲まれた生活って良いものですよ〜

家づくり検討中の方、家づくり進行中の方のご参考になれば幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

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