旅行へ行きたい衝動からどこでもないどこかへ
ちょうど一年ほど前のことです。
去年年末年始の移動、越境自粛寸前の、クリスマス辺りの時期に、どうしても見たい展覧会があって、衝動的に北九州市へ。
横浜で開催されている時期にこの展覧会のことを知り、観てみたいなぁと言う欲求がどんどん膨れ上がって行きました。
世間では、旅行なんか自粛でしょう、の時期です。
まして、関東へ足を運ぶのはよっぽどのことがない限り、ですので諦めていました。
それでも。
会期は待ってはくれません。
延長もない代わりに、中止されずに次の巡回地の北九州市へ。
これを逃したら、一生観られない可能性は限りなく高い。
どうしても我慢しきれずに。
もし何かあったら…の思いはずっと持っていました。
なので、せめて迷惑をかけないよう、1人でひっそりと。
1年経って何もなかったので、それでも罪悪感を感じながら記録に残しておこう、の気持ちからここへ。
展覧会もひっそりとおこなわれていました。
ゆっくり観たかったので、とても運が良かった。
旅行から帰って今年1月。
お気に入りのカフェに行って何気なく飾り棚を見たら、『アライバル』が!
こんな身近なところに潜んでいたとは。
それまでは興味がなかったから目に入らなかった、もしくは装飾の一部となっていたか。
手に取って見なかった自分に対する残念な気持ちと、実は秘かにつながっていたのかなぁ、って嬉しい気持ちと。
自分の1冊、が、やっぱり欲しくなって、それから購入しました。
ことある毎に開いています。
衝動から起こった新し出会い、でした。