主婦杯　お礼note

先週、主婦ママさん主催の私設コンテスト【主婦杯】の結果が発表された。

キナリ杯タグを漁っていてたまたま見つけたこのコンテスト。

キナリ杯のあと、他にもコンテストに応募してみたくて挑戦したのが、この主婦杯とillyさん主催の【#磨け感情解像度】だった。

主婦杯のテーマは、“冒険”。

初めにテーマを見たときは、磨け感情解像度のほうが感情を掘り下げなきゃならなくて難しそう、こっちのほうが軽い気持ちで書けそう、なんて思っていた。

でも、いざ書き始めると、どこまで詳細に書くべきなのか、とても悩まされた。

最初は台湾に引っ越してきた日のことを書こうと思い、空港についてまずSIMカードの手続きをして、それから友達に連絡を入れて、と時系列で書いていった。

途中でいったん書くのをやめて、文章を保存して、冷静になったら、急に、なんて面白くない文章なんだろう、と熱が冷めてしまった。

これのどこが冒険？と、テーマについて改めて考え始め、今までの人生での、冒険した経験を探し始めた。

締め切りまであと少しなのに、あまりに書けないので、“ワクワクするような冒険の話が書けない！”と主催者さんに向けた言い訳のような記事を書いて投稿した。

そんなことを投稿したものの、このまま書けずに、このコンテストには参加せずに終わってしまうかもな、という気持ちが少しあった。

しかし、主催者さんが、わたしの記事を見つけて、ワクワクする冒険ではなくてもいいこと、いろんな冒険の解釈があっていいこと、それから、台湾に住んでるなんて面白い冒険の話がありそう！といったコメントをくれた。

そこで、そうか、やっぱり台湾に引っ越してきたことがわたしの冒険だ、と書く内容を心に決めて、書き始めた。

今度は引っ越し自体の話を具体的に書くんじゃなくて、どうして台湾に住みたいと思ったのか、理由を掘り下げて書いてみた。

文章をブラッシュアップするなら削るべきかもしれないけれど、どうしても自分のために記録として書き残しておきたくなり、削らなかった蛇足部分も多かった。

結果、長い時間をかけてやっと書き終えたとき、なんだかまとまらない文章になった気がして、書き終えたスッキリ感がなく、これでよかったのかな、人に伝わるのかな、とモヤモヤしていた。

すると、数日後、日本の友達が読んで、「あの記事、面白いね」とわざわざLINEをくれた。

自分で書いて投稿したくせに、なんだか納得がいかず不安だった気持ちが、友達が感想をくれたことでやっと払拭された。

やっと好意的な目線でその記事を読み返せるようになった。

だんだんと他の人からもスキがつき、主催者さんからもコメントがついた。

よかった、この長い文章は、ちゃんと人に伝わり、楽しんでもらえたみたいだ。

主催者さんはワクワクする内容じゃなくてもいい、と言ったけど、わたしはどうしても“ワクワク”にこだわりたかったのだ。

そのほうが、きっと面白い文章になると思ったから。ただそれだけ。

主催者さんがわたしの他の記事も読んで、わたしの文章の書き方がツボだとコメントをくださり、正直、わたしは大いに受賞を期待していた。

キナリ杯も、磨け感情解像度も、ダメだった。二つとも賞がいくつか用意されている中に、noteを始めたばかりの人向けの枠があったけど、それにすら引っかからなかった。

3度目の正直、どうか、どうか・・・。

手応えがあったぶんだけ、期待の大きさのぶんだけ、入賞してなかったときのショックは大きいに違いない。

発表があった日、産婦人科の待合室でたまたま暇つぶしにnoteを開くと、主婦杯の結果発表の記事が目に入ったが、見るのがとても怖かった。

かと言って、結果が気になりすぎて、見ないでいることもできなかった。

ゆっくり、ゆっくり、数行ずつスクロールしていく。

受賞作は三つ。

一つ目。違う。

二つ目。あっ、これ読んだ、面白かったやつだ。

確かに、他の人のも面白かったし、海外に住んでる日本人なんてわたしだけじゃないし。

他の応募作品のコメント欄までは見なかったけど、主催者さんはわたしだけじゃなくて、色んな人に熱いコメントをしていたのかもしれないし。

まだドキドキしている自分をなぐさめながら、最後の三つ目。

大共感賞。

わたしの記事だ！

noteのコンテストで初めて賞をもらえた！

嬉しい評価が書かれている。

わたしの文章を、認めてくれた人がいる。

とってもとっても嬉しかった。

嬉しかった理由はそれだけじゃなくて。

わたしは主婦になってから、旦那さんが稼いできたお金を使う一方だったけど、コンテストの賞金という形で、お金を稼ぐことができた！

それが何より嬉しくて、その夜、旦那さんに、わたし文章でお金稼いだんだよ、すごいでしょう、と自慢げに報告した。

主催者の主婦ママさん、大事な大事なお金を、こうして賞金という形で見ず知らずのわたしにくださって、本当にありがとうございます。

これからも、またnoteでコンテストを見つけたら、どんどん参加してみようと思っている。

主婦杯の結果を見たときみたいに、結果発表の記事をスクロールする手が震えるくらい、本気でテーマに向き合って書いた、手応えのある文章で、本気で応募しよう。

そんな決意を密かに固めている。