クロちゃんが痩せた理由
わたしのうちには可愛い猫が2匹いる。
1匹は黒猫のクロちゃん。
もう1匹は茶トラのミカンちゃん。
2匹とも元野良猫だ。
クロちゃんは推定4歳の時にうちにきて、その5ヶ月後に、推定2ヶ月のミカンちゃんがうちにきた。
残念ながら2匹の仲は良くない。
子猫のミカンちゃんは、クロちゃんと遊びたくて、しつこくちょっかいを出す。
そーっと手を伸ばして寝ているクロちゃんに触れてみたりする。
クロちゃんはミカンちゃんに触られるなり、小さく唸る。
そしてイライラとしっぽを動かす。
しかしその揺れるしっぽに、ミカンちゃんは釘付けになる。
結局、ミカンちゃんがクロちゃんのしっぽに飛びかかって、ケンカが始まる。
しょっちゅう追いかけっこになるので、肥満が心配だったクロちゃんはいつの間にかスリムになっていた。
スリムになったクロちゃんは、昔のように高いところへ登れるようになった。
ミカンちゃんがやってこないところを探した結果なのか、最近は戸棚の上で寝ている。
ミカンちゃんは戸棚の上にいるクロちゃんを見上げていることがあるけれど、どうやら登ることはできないみたいだ。
しかし、ある日、わたしが外から家の中を覗くと、2匹がぴったりと寄り添って寝ているのが見えた。
これは写真を撮らなくちゃ、とスマホを構えて玄関の扉を開けたら、クロちゃんだけが慌てた様子でガバッと起きあがった。
その様子は、まるで「コイツと仲良くしてるところを見られたくない!」と言わんばかりだった。
↑ビクッと起き上がったクロちゃんと、まだ眠そうなミカンちゃん。
別な日には、クロちゃんがミカンちゃんに背後から近寄って、お尻のにおいをこっそり嗅いでいた。
猫がお尻のにおいを嗅ぐのは、その猫の情報を集めるためだそうだ。
クロちゃんは、まだまだ警戒していて、ミカンちゃんがどんなやつか知るために嗅いでいたんだろうか。
それともちょっとはミカンちゃんに興味があるのかな。
↑同じ体勢で寝ているふたり。
↑体は大きくなったけど、まだまだわんぱくなミカンちゃん。
もうちょっと大人になったら落ち着くのか、それともこういう性格なのか。
クロちゃん、いつものんびり寝かせてあげられなくてごめんね。