診療看護師(NP)の研修を考える①
診療看護師(NP)に求められる能力
NPに求められているものは何でしょうか。
先人たちの活動をみていると、施設によって様々だな、と思います。私感ではありますが、要はNP受け入れ側によってあらゆることが左右されている印象を受けます。
病棟管理、外来、術前説明、術後管理、病棟患者管理、施設利用者管理・・・組織横断的に働く方がいれば、科にFIXして働く方もいる。訪問看護師の方もいれば、美容系の方もいる。そう、本当に活躍の場も様々です。
↓↓活躍されているNPの方々の役割や仕事についてはJSNP2022(日本NP学会2022)の時の企画動画がとても参考になります。
じゃあそもそもNPという資格はなぜ作られたのでしょうか。
NP資格の創設者である草間朋子先生の執筆を通してその経緯が語られています。
詳細は読んでいただくとして、
結局のところNPとは少子高齢社会を支える切り札的存在の看護職者だと思うわけです。
どんな活躍の場であれ、
NPとして身につけるべき必要な知識や能力は、
総合内科や総合診療系の知識や能力ではないだろうかと思うわけです。
(7つのコンピテンシーのうちの包括的アセスメント、医療処置・管理能力の部分)
結局タイムリーに何かしら関わるには、
身体診察技術
そこからの臨床推論、鑑別診断
必要な検査とそれを読みアセスメントする力
予測される必要な治療。
・・・要は目の前の患者の「症状」にアプローチする力。
これがないと、タイムリーには関われない。
そう思うと、やっぱり総合診療や内科の研修ってやっぱりはずせない。
集中治療も外科ももちろん大事だし、上記のようにタイムリーに関わるタイミングは多数あります。
でも、結局そういう患者さんらの管理をするにも、内科管理がベースでできないと成り立たないのではないでしょうか。
NPの研修に総合診療や内科の研修は本当に本当に欠かせないなって思います。
実際、内科的な研修が卒後のNPに必要と考えてらっしゃる方も多いように思います。
ということで、結局どこにいっても、
どこでNPとして働くにも、
内科学は、NPに理解ある医師のいるもとでしっかり身につけられるよう研修を経た方がいい、と考える私でした。