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独身独歩記、某日日/村田の写日記✍🏻



某日日、


あら、ダウンなんて着て暑がっているのはわたしだけかしら。と電車内を見渡す。斜向かいで、和菓子の袋から、楽譜と思われる紙をごそごそ引き出し、ページをめくり出したお姉さんもダウンを着ている。よぉく見るとピアノ楽譜。題名はクラシック。玉が多く黒々としていて、手作りの製本はぶ厚く年季が滲み出ている。大曲弾きですね。あーあなたもわたしと同じ場所の住人か。ダウン、暑いですよね。その和菓子は頂き物かしら。お饅頭かしらね。わたしのピンク色のシクラメンと交換しませんか?


▶︎ピンクのシクラメンの花言葉は「憧れ」「内気」「はにかみ」。
ルネサンス期以降は「真摯で安定した愛」と、愛のシンボルになったけれど、古代、中世では球根植物を良きものとしながら、流産を引き起こすという呪いのような迷信もあったそうな。ともかく、「嫉妬」を意味する赤いシクラメンはプレゼントには気をつけて🦹‍♀️


ガラガラの電車。座席の凹み部分ではなく、山の部分に座ってみた。お尻の割れ目に山の膨らみが嵌まる。あ、高い。なんだか背筋が伸びる。これはいい! 空いた電車に乗った時には、膨らみに座ろう。山は高いぞ気持ちいいぞ。


🪴マルバマンネングサ(丸葉万年草) /セダム属
花言葉は、静寂、記憶、私を思ってください、落ち着き。
「セダム」はラテン語で「座ること」を意味し、「sedere(セデス)」の語源だそう。
日当たりのいい壁や地面に張り付くように育つ姿は座っている様にも見えるからでしょうか。つぶつぶが可愛らしい。

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