映画🎞『シュヴァルの理想宮』実話。伝記映画
『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』
2018年
フランスの伝記映画。🇫🇷
監督 ニルス・タベルニエ
実在したフランスの郵便配達人、
ジョゼフ・フェルディナン・シュヴァル Joseph Ferdinand Cheval
( 1836年4月19日〜1924年8月19日)
33年の歳月をかけ自力で巨大な城塞を建設した郵便配達人のお話です。
主役は、ジャック・ガンブラン(フランス、1957生まれ)
似てます(°_°)!と言うか素敵!!お幾つの時の写真かしら!?
理想宮の建設を始めたのは43歳。
郵便配達員として歩く仕事の最中、空想を楽しむ様になり石に興味を持ち始めます。石を拾い運びながら、30kmもの距離を毎日歩き働き、更に夢の実現に仕事以外でも10km歩いて石を拾って周ります。そして33年かけて理想宮を完成。建築に関して何の教養もありません。想像の中で設計を膨らませたのです。
そこからまた更に8年をかけて、家族が眠る墓所、「終りなき沈黙と休息の墓」とシュヴァルが名づけた墓所を完成させます(これは実際に墓として使う事は許されていません)。
のち2年後、1924年にシュヴァルは亡くなり、
1969年に理想宮はフランスの重要文化財に指定されます。
シュヴァルは建築の勉強はしていない為、アウトサイダー・アートとして扱われていますが、そんな事はどうでもいい事。素晴らしい。凄い。圧巻です。
映画は全編ほぼ、現物の理想宮で撮影されています。
(写真は検索すると観光で撮影した人達の写真が沢山出てきますよ💡現地で生で見てみたいですね。)
長い建築人生の中、出逢いや別れ、喜び、悲しみ。シュヴァルの器用では無い、人との接し方や、自然の放つ美しさ。淡々と創作と愛情に包まれた時間が映し出されます。
シュヴァルが宮殿に彫った言葉に
「ものごとを成し遂げるには、頑固であれ」
とあります。
ただただやりたい放題の他人の心を荒らすような頑固爺ではありません。不器用でありながらも真っ直ぐな心と情熱を持った人です。
郵便配達員としても立派に仕事をやり遂げ、夢に溺れ生活を捨てる事もせず、家族を愛す。何も変な人ではありません。馬鹿にされる事ではありません。まとも過ぎるくらい偉人です。
シュヴァルから、創作は平等、人は平等と、大切な事を教えてもらえる伝記作品でした。
やっとU-NEXTで観れました。良かった。とても良い作品に出逢えました。
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