Firestormに新搭載された進化版Poser(ポーズ修正機能)がすごい!
FSにも独自進化版のPoser機能が搭載
セカンドライフ(セカンドライフ/SecondLife/SL)のビューワーとして最も人気のあるFirestorm(FS)に、新機能としてPoser(ポーズ修正機能)が搭載されました。
搭載されたのはFirestormのテストリリース版であるNightly Buildの7.1.11.76656です(その後β版の7.1.11.76658がリリースされてこちらにもPoser機能が載っています)。
ほかのビューワーにもともと載っていた機能を移植したものですが、FS版のPoserは独自の進化を遂げていて画期的な使いやすさになっています。
Poser機能がなぜか今続々と各ビューワーに
Poserはもともと撮影特化型ビューワーとも言われるBlack Dragon Viewerが開発したもので、SL内で自分アバターのポーズを各ボーン(可動部位)を指定して細かくいじる機能です。
例えば、撮影用に用意したポーズを再生したときに手が体に刺さってしまったり、元のポーズから少しだけ頭を上げたいといったときに簡単に修正ができる便利機能です。使い方は簡単で、アバターをキャプチャボタンを押すことで瞬時に固定し、そこからボーンを指定して細かくいじります。
撮影のときにはポーズの修正作業は必須になるので、この機能のためだけにBlack Dragon Viewerを使うという人もいたほどです。この機能が最近になってAlchemy Viewerにそのまま移植されたのに続き、今度はFSにも進化版として改良されたPoserが移植されました。
マウス操作でぐりぐりポーズがいじれる新UIが画期的!
この改良された部分というのが実に画期的で、誰でも簡単操作でポーズをいじれるものになっています。ただ単にマウスでいじりたい部分を指定してからマウスで前後斜め左右に動かすだけでいいのです。
Black Dragon ViewerとAlchemy Viewerに載っているPoser機能は、ボーンを指定して動かすときにX/Y/Z軸を1軸ずつ数値で指定する方式のため、スライドバーを動かしてプレビューして決められるとはいえ、とても手間がかかり直感的ではありませんでした。
FS版のPoserが採用した新UIでは、ボーンを指定したあと軸を指定せず、球体上にあるポインターをマウスでドラッグすることで3軸(3D)を同時に動かしてプレビューして設定することが出来ます。
今までの1軸ずつ指定する方法はあまりにも面倒で(例えば手を斜め上に上げるときにはX軸を動かしてからZ軸を単独で動かす必要があり細かい微調整も面倒)、ここで使うのを諦めてしまう人も多かったことを考えると実に画期的。
さらに完成したポーズは特定のフォルダにXMLファイル形式で保存することができ、あとから呼び出すのも簡単です。XMLファイルをBVHファイルに変換できれば、SLにポーズアイテムとしてアップロードもできるはずですが、この辺の詳細は不明です。
使い方は簡単
使い方は簡単です。
・メニュー「世界」-「Poser」でPoser起動。
・Select Someoneで自分のアバターを指定。
・「Start Posing」ボタン押して動きを止める。
・「Body Part」で動かしたいボーンを指定。
・「Roatation」で球体上にあるポインタを動かしてポーズいじる。
・作業が終わったら「Stop Posing」ボタンで元に戻す。
最近はFirestormが元気で面白い
FSは圧倒的な人気を誇るSLビューワーですが、公式ビューワーが導入したPBRについてはなぜか対応が半年も遅れるなど一時動きが停滞し、新進のAlchemy Viewerがどんどん最新機能を入れて人気を伸ばすといった現象も起きていました。しかし最近はまた元気を取り戻してこんな画期的な新機能をいれたり、どこよりも早くSL公式最新グラフィックライブラリを入れるなど面白いことになっています。
今回のようにβ版よりさらに先行するテスト版ととしてNightly Buildを公開するようになったのも大きいですね。リリースから14日間しか動作しない限定テスト版ですが(Nightly Buildが無効化されても、ベータ版や正式版が別に入っていればそちらが独立して動くので問題ない)機能をいち早く試したい人はこのバージョンチェックすると良いです。
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