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【最新号紹介】治療(CHIRYO)10月号 明日から始める! ジェネラリストのための転倒予防アプローチ

こんにちは.『治療』編集部のRです.

『治療』10月号の特集テーマは,転倒予防です.

とくに高齢者の転倒は,頭部を強く打ち付けたり手や尻をついた際に骨折したりすると,死亡や寝たきりにも繋がることがあるためとても危険です.

実際に,65歳以上の要介護者等で介護が必要となった主な原因のうち,最も多いのは認知症(17.6%),ついで脳血管疾患(16.1%),老衰(12.8%),骨折・転倒(12.5%)で,不慮の事故のなかでは転倒・骨折が一番多い原因です. [国民生活基礎調査より]

この転倒を防ぐために何ができるか,多方面からのアプローチを本特集では紹介しています.

可愛いだるまが目印

特集の目次

■ジェネラリストが考える転倒予防
総合診療医が考える転倒予防(岡本雄太郎)
リハビリテーション医が考える転倒予防(秋本知則)

■場所から考える転倒予防
病院(病棟)で考える転倒予防(安部 幸)
施設で考える転倒予防(宗 紘史,他)
自宅で考える転倒予防(寺本千秋)
地域で考える転倒予防(花戸貴司)

■○○から考える転倒予防
転倒予防の「推し筋」と「推しトレーニング」by ChatFAS(friends,association,society)(古屋 聡)
脳から考える転倒予防(北村 立)
口から考える転倒予防(坂野さおり)
コミュニケーションから考える転倒予防(辰巳郁子)
薬から考える転倒予防(宇野雅樹)
栄養から考える転倒予防(小川豊美)
排泄から考える転倒予防(榊原千秋)
道具から考える転倒予防(伊藤貴子)
環境から考える転倒予防(内田忠夫)

■転倒予防の作戦
ケアから取り組む転倒予防(鈴木 真)
住民の取り組みとしての転倒予防(川村啓子)
仮想現実(VR)技術を用いた新しい転倒予防(原 正彦)

特集編集幹事の古屋聡先生が,「転ばないためにできること,思いつく限り集めてみました」と序文で謳われている通り,非常にバリエーションに富んだ内容です! 中身を少しご紹介いたします.

ジェネラリストが考える転倒予防

「転倒を予防するにはまずは詳細な評価! 筋力トレーニング! 栄養バランスのとれた食事!」などと声高に叫んでも,時間や人の限られた現場ですべてに取り組むのはハードルが高く,絵に描いた餅になりかねません.

プライマリ・ケアの場で転倒を防ぐために何ができるか,実践的な視点からご解説いただきました.

場所から考える/○○から考える転倒予防

転倒の発生場所や原因は多岐にわたります.発生場所や原因別の転倒予防アプローチについて,多職種の先生方に幅広くご解説いただきました.
「明日から始める!」という特集タイトル通り,実践的なアプローチをたくさん紹介していますので,ぜひ参考にしてください.

転倒予防の作戦

本特集では,環境や身体機能などへのスタンダードな転倒予防アプローチだけでなく,さらに一歩進んだ「転倒予防の作戦」もご解説いただきました.

「転ぶリスクを背負う権利」,「過介助を防ぐ」,「高齢者の社会参加」,「推し活で活力を」,「VR技術を用いた新しいアプローチ」といった,新鮮で興味深いワードが並びます.

お忙しいなか筆をお執りいただいた先生方,誠にありがとうございました!

差し迫った困りごとではなく,起こる「かもしれない」ことへの対応は,どうしても後回しになりがちですが,起こってしまってからでは取り返しがつきません.
本特集が転倒予防に取り組むきっかけ・ヒントになれば幸いです.

「治療(CHIRYO)」2023年10月号
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南山堂

文責:南山堂「治療」編集部 R

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