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ミドリガメのはなし


前回は『ルックスのはなし』について書かせていただきましたが、、


今回は全く違ったジャンルのお話。
#CHIRUDERsのSlack内でミドリガメの話があったなあとふと思い、動物福祉に関して書いてみようかなと思った次第です。

なぜカメの話をしたいかというと、私の家にもカメさんがおりまして。小学生の頃に夏祭りの出店で “カメすくい” をやって、連れて帰ってきました。かれこれ20年以上元気に生きています。





「ミドリガメ」という名称がより馴染みがあるかと思いますが、正式名称は「ミシシッピアカミミガメ」というお名前の外来種。


実は、最近では新たに飼うことを禁止されています。


なぜか!

・ペットとして飼育されていた個体が野外に放たれることなどにより、北海道から沖縄まで全都道府県に分布。
・在来のカメ類と餌や日光浴場所等を巡って競合し、定着地域では在来のカメ類や水生植物、魚類、両生類、甲殻類等に影響を及ぼしていると考えられる。
・レンコン畑のレンコンの新芽食害等の農作物被害の報告がある。

(環境省 自然環境局)

要は、大量に増えすぎてしまって、日本各地域の生態系を変えてしまったんですね。




そしてなぜ大量に増えちゃったのかというと、飼ったは良いが育てられなくなり、野外に放してしまう人々がたくさんいたから、です。輸入したけど売れず捨ててしまう無責任な業者ももちろん含まれます。



環境省自然環境局が2022年1月11日に更新した情報にもこんな記載がありました。

アカミミガメの特定外来生物指定に関する問合せをいただいていますが、特定外来生物に指定する方針を定めたという事実はありません。いま飼っている個体は、野外に放したり捨てたりせず、最後まで飼い続けるようご協力をお願いいたします。

2022年1月ってつい最近。
「最後まで飼い続けてください」と声明が出る=無責任に放してしまう人々が、今も尚、少なからずいるということ。



カメたちは、自分たちの住む場所から有無を言わさず連れて来られただけなのに、今では外来種問題の象徴的な存在となってしまっているのはなんとも悲しいですよね。
言わずもがな、そういった状況を作り出してしまったのは私たち人間なのです。つくづく残酷だなと思います。


環境省・アカミミガメ対策


そんななか、アカミミガメによる生態系等への悪影響のない(小さい)社会を実現するため、アカミミガメ対策推進プロジェクトというプロジェクトも進められているようです。




そして、これらはお馴染み AC Japan のCMたち。


アカミミガメに限らず、ペットとして飼われている動物たちが捨てられて保護され、最後には殺処分されてしまうケースも後を絶ちません。



あなたが飼っている動物、好きな動物にも、彼らにとって良くない事態がどこかで起こっているかも知れない。
身近な動物たちをきっかけに「動物福祉」について調べていくことが、あらゆる命の大切さを改めて考えるきっかけになるのではないでしょうか。







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