バビロンに帰る―ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック〈2〉/フィッツジェラルド 村上春樹訳
フィッツジェラルドを初めて読んだのはもちろん「グレート・ギャッツビー」で、中学か高校の頃だったと思うけど、実は完読しませんでした。なんかどうしても途中で眠くなってしまった…
時は過ぎて、多分20代の頃、もう一度読んだら、なんだか切ない話だった。
あらふぉーになってこれらの短編を読むと、また更に…
「宴の後」の何ともいえない喪失感を上手に小説にしているです。
人生とは、何かを喪失し続けていくことなんだろうか? やっぱり?
特に【カットグラスの鉢】と【バビロンに帰る】が好きです。
若い頃のいろんな代償をきっちり払わされるという話だから。
救いがないといえばないんだけど。
映画は底抜けに楽しいのが好きですが、結構小説では救いのないようなのもよく読みます。人生ってそういうものかもしれないっていうシュミレーションのために。(?)
2010年07月20日 14:44