過去の話2 キャンプ場経営
というわけで前回の記事の続きです!
この辺は結構楽しい思い出が沢山あるので、張り切って書いていきます!
キャンプ場
オーガニックや無添加商品のお店が順調な父は、新たにキャンプ場の経営を始めることを決意しました。
なんたってここは自然豊かな田舎町、広い土地と豊かな自然、静かな空間は簡単に手に入ります!(お金さえあれば、ね)
で、ある農家さんが家の裏に使っていない土地があるから売ってあげるよ、と言ってくださり早速見に行きます。
……が、その土地は使われていない森の中の土地。
そのため最初から整備された綺麗なまっさらの土地、なわけがなく。
小さな私の背丈より伸びた草木が好き放題に生えまくり、地面には巨大な岩が沢山あって足場も悪い。
つまりは荒れた土地でした。
…が。
行動力の化身である父にそんなことは関係ありません。
早速その土地を購入!
知り合い達に頼んで人手を集め草を刈り、ショベルカーやらなんやらで地面を整え始めます。
ちなみにこれ、知り合いの業者に頼んでやってもらったわけではなく、父と兄達自らでやってます。
兄達はこの時点で高校生くらいなので、体力は有り余ってるんですよ。
父も元々格闘技をバリバリやってた力自慢なので、率先してなんでもやっていきます。
極力自然を残しつつどうしても邪魔になる木を伐採したり、整えた土地に石を敷き詰め道を作ったり。
そういうのもなるべく業者に任せ切らずに自分達でやってました。
ただ私はその辺の記憶は曖昧です…。
写真やビデオテープでの様子は観たのでこの話は事実ですけど!
その頃の私は多分、働かない母と一緒にずっと家にいたんじゃないかな。
母は働くのが嫌で、「ちる。が風邪っぽいから(嘘)、家で看病してますね」なんて言って家でぐうたらする女だったので。
家ではほとんど構ってもらえず一人で遊んでましたけど、寂しくはありませんでした。
何故なら父が建ててくれた家はめちゃくちゃ良い家だったんです。
大好きな家と犬
二階建ての家で、ウッドデッキ付き。
ウッドデッキには幼児用のブランコや滑り台があったからそれで十分遊べます。
しかも、お風呂は特注で造ってもらった広い岩風呂!
露天風呂みたいな感じで、小さな子供にとっては貸切の遊び場なんです!
昼間でもちょっと水を貯めればプールみたいに遊べるので、私はお風呂が大好きでした!
その影響で今でも温泉とかちょくちょく一人で通ってます(笑)
それに、ウチには番犬が3頭いましたので、遊び相手にも困りませんでした。
外飼いの大型犬で、どの子も雑種でした。
その中に一匹凄く頭が良い子がいて、私はその子と凄く仲が良かったんです。
名前はジョンで、レトリバーの血が強いのかな?
私が生まれる前から飼っている子で、番犬と呼ぶにはあまりに人懐こいんですけど、とにかく優しい子でした。
首輪が外れても決して逃げずに玄関前に来て待っててくれるし、小さい私がお散歩に連れて行っても引っ張らずにゆっくり歩いてくれるんです。
そんな頼もしい友人と素敵な家があって、しかも周りは豊かな自然でいっぱいで、何も寂しいことはありませんでした。
水筒とおやつを持って、武器の木の棒を握り締めて、ジョンと一緒にトトロを探しに行ったりもしましたね(笑)
今考えると小さい子が一人で犬連れて森の中を歩き回るのは危ないですけど(笑)
けどそんな冒険の日々を送っていたから、私は物語を書くのが好きなんだと思います。
子供の感性を育てるには、本当に最高の経験ですよね。
キャンプ場再び
話をキャンプに戻しますけど、土地が完成してから今度は、父と兄達はコテージを建て始めました。
これも大工には頼まず、一から自分達で。
ホームセンターで木材とか買って、金槌トントンして(笑)
父と兄に何故そんな技術があるのかが今だに謎すぎますけど、とにかくコテージを建てていきました。
時々知り合い達に来てもらい手伝っていただいたりしつつ、少しずつ着実に完成に近付いてて。
その間私は母と一緒にオーガニックのお店で店番をする機会が増えていたと思います。
勝手に売り物のお菓子を食べてる母親に「私にもちょうだい」って言うと、「食べたことパパに内緒にしていられるなら良いよ」なんて言ってくるんですけど、私は父が大好きで隠し事はしたくなかったので、「じゃあいらない」って言うと、不機嫌そうにずっと一人でお菓子を食べてましたね(笑)
だから私はキャンプ場にいる方が好きでした。
父と兄が大工仕事をするのを眺めたり、木材の余った部分をもらって遊んだり、未完成のコテージの上でみんなでお昼を食べたり。
既に完成してるコテージで寝泊まりしたこともあるし、母方の従兄弟達が手伝いに来てくれた時はみんなでお気に入りの居酒屋の個室を予約して沢山美味しいものを食べたりもしたし。
とにかくあの頃のことは、うろ覚えでも楽しい記憶がいっぱい残ってます。
そうしてコテージが3棟、完成しました。
家族で建てたにしては中々の出来でしょう(笑)
震災でも崩れなかったし、丈夫なんですよ!
そうしてホームページを開設して、チラシを配りに街に繰り出したりもして、いよいよキャンプ場としての営業を開始したのです。