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ニンジャスレイヤーTRPG:設定資料『アールノ型』忍殺×R-TYPE

特殊研究機関『アールノ型』
「ニンジャを以ってニンジャを制する」をコンセプトとして独自の技術による人造ニンジャを作り出す研究機関。
 ソウカイヤともザイバツともアマクダリとも適切な距離関係を保っており、たとえ相手が何のバックグラウンドを持たない相手でも有益なデータを得られるのならばニンジャを派遣する。INWやヨロシサン、オムラとも繋がりを持つ。誰の味方でもあり誰の敵でもある。
 主にジツの運用とサイバネの両立を主なコンセプトとし多数のニンジャの実戦データによりそれを成し得ようとする。データ的にはソウカイニンジャと同じ扱いである。
「バイドを以ってバイドを制する」
 実は強大なリアルニンジャである『バイド・ニンジャ』の休眠体を保持している。目覚めれば周囲の生物や機械、果ては空間をも侵食して己が力と成す性質を持つ恐るべき存在。人造ニンジャはすべてこのバイド・ニンジャに汚染されたバイドコアを使用して作られた”フォースアンプル”を注射する事で十人に一人程度がニンジャになる。なれなかった者はバイド・ニンジャの眷属に成れ果て、その場で処理される。
 『アールノ型』はこのバイド・ニンジャの完全な消滅を目的としており、その為にありとあらゆる手段を模索している。どんな勢力も一定の距離を置くのはその狂気染みた技術力には利用価値はある物の、バイド・ニンジャが危険過ぎて内側に囲うのもリスクであると判断している為である。
 成功したアンプルはデータとして厳重に保管され、型が優秀と認められれば量産される事もある。ただし、アンプルには最初に成功した人物のパーソナリティも含まれており、量産アンプルを使うと一人目のパーソナリティに全て上書きしてしまう。その為、元から量産前提で作られたアンプル以外は一体ずつしか製造されず、アールノ型で最新のデータを逐次更新する必要がある。
 量産アンプルは試作アンプルと違って安定性が高く、その殆どが成功している。この結果により慣れ果てるかどうかは素体の状態よりアンプルの出来に左右される事が大きい事が分かり、更なるアンプルの開発が加速した。

アールノ型公式文章

◆始まりのニンジャ『フォアランナ』◆

 全ては当時はヨロシサンの研究員の一人だったニンジャ『フォアランナ』が偶然見つけたバイド・ニンジャの切れ端から始まった。
 彼女のニンジャ第六感がこの切れ端をただならぬ何かであると確信し独自に研究を進め、培養して増殖。バイオニンジャとは異なる新たなる人造ニンジャの可能性に行き着いた。
 培養されたバイド・ニンジャの切れ端(当時は謎の物質とされていた)は機械、生物を問わず侵食し同化する性質を持っている事が分かり、様々な物と同化実験を繰り返した。最終的には人間との同化実験を行い、ごく低確率ではあるが人間をニンジャ化する作用がある事が判明した。
 決して少なくは無い犠牲者を出しながらも狂気的にその研究に没頭し始めたフォアランナは遂に、自身も切れ端との同化を試みる。
 そして、同化した彼女は名乗った。

「ドーモ、バイド・ニンジャです」

◆ファースト・バイド・ミッション◆

 バイド・ニンジャその物と化したフォアランナはヨロシサンの研究施設を中心とした半径30kmを己の支配下に置き、その中心に座した。
 既にヨロシサン実働部隊が動いていたが、突如として出現したリアルニンジャ(と、思われる物)が相手ではこれ以上の拡大を阻止する事しか出来なかった。
 フォアランナの研究していた物がバイド・ニンジャの断片である事がはっきりしたのはこの時期である。ヨロシサンも扱い切れない危険物として研究凍結処置が施される中、ただ一人のニンジャが名乗りを上げた。
 R-9A、アロー・ヘッド。バイド・ニンジャの切れ端との同化試験により生まれた最初のニンジャであった。彼女自身にも凍結処分が言い渡されていたが、独断でバイド・ニンジャの領域へ無謀としか言えない単機特攻を敢行した。
 結果的にはアロー・ヘッドはウェーブ・キャノン・ジツによりバイド・ニンジャの討伐に成功。凍結されかけたバイド・ニンジャの研究はヨロシサンから独立した『アールノ型』が引き継ぎ研究を行う事となった。
 だが……それは起こった。

◆サタニック・ラプソディ◆

 突如として暴走した投下型局地殲滅ユニット『モーター・モリツジ』の制圧任務に派遣されたアロー・ヘッドは突如として変貌。

「ドーモ、バイド・ニンジャです」

 バイド・ニンジャは滅びてなどいなかったのだ。このエマージェント事象にR-9A2デルタ、RX-10アルバトロス、R-13Aケルベロスが緊急出動。
 再び己の領域を作ろうとしたバイド・ニンジャと徹底抗戦し、地下深くへと封じ込める事に成功した(なお、この任務中にケルベロスはMIAしている)
 そして、アールノ型はこの禁じられた領域の真上に研究棟を建設。いつか、バイド・ニンジャを完全に滅ぼす手段を見付けるべく研究を続けている。

◆バイド・ニンジャ◆

 このバイド・ニンジャとは何なのか。部外秘の極秘データにはこう記されている。

 結論から言うと、アレはニンジャではない。ニンジャではあるが、ニンジャではない。言うなれば、ニンジャを殺すニンジャ、そういう物だ。
 通常のディッセンション現象では元から説明できなかった。バイドの研究を続けていた結果、恐るべき事実が発覚した。
 リアルニンジャは通常、太古の時代から蘇った者だ。そのはずだ。だが、バイド・ニンジャに関する文献は一つも存在しない。それは、抹消されたとかそういう事ではない。根本的に存在していないのだ。
 そして、バイド・ニンジャの眷属と呼ばれる物を調べた結果ある一つのタイムレコードが現れた。
 26世紀。何かの入力ミスなのかもしれない。だが、もし……もし、これが真実ならば、バイド・ニンジャは未来で産まれるリアル・ニンジャなのだ。サイバネへの異様な適性も未来で産まれたからだと言われれば納得は出来る。出来るが……何故だ、ナゼ ナゼ バイ ドニ ンジ ヤハ

書き殴られた研究ノートより

◆偽典・サイバネニンジャスレイヤー◆

 ジェイド・ロスは26世紀で産まれたニンジャスレイヤーである。婚約者をニンジャによって失い、両手両足をケジメされ死の淵にあったジェイドに謎のニンジャソウルが憑依。ニンジャを殺すニンジャ、ニンジャスレイヤーとなった。
 通常、ディッセンション時には超自然的再生能力が発動されケジメされた手足すら復元するが、ジェイドはあえてこれをしなかった。ジェイドはサイバネ技師であった。赤黒の炎から己のサイバネ義肢を生成し、己の手足とした。
 その後も肉体を失いながら、赤黒のサイバネで覆いながらジェイドはニンジャを殺し続けた。それは、ナラク・ニンジャの暴走か、サイバネの狂気か。状況に合わせて適切なサイバネをその場で創り出し戦う不定形のサイバネニンジャの戦いぶりはすさまじい物であった。
 そして彼は戦いの果てに遂にキンカクへのカチコミを敢行する。ヌンジャを、始祖を、カツ・ワンソーを己の手で打ち取らんとするために。
 そしてどうなったのかは誰にも分からない。だが、ナラク・ニンジャはジェイドから離れ、ジェイド・ロスはコトダマ空間の放浪者となり……カイデンし、バイド・ニンジャとなった。

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