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ピアノと私、そして今
これは個人的であいまいな、少し盛ったかもしれない記録である。
そして、語彙力に不安があるので、ChatGPTの力を借りている。
ピアノとの出会い
おそらく幼稚園の頃だったと思うのだが、このあたりの記憶はあやふやだ。確かなのは、わたしはエレクトーンの先生のところに通っていた。
ただし――家にピアノもエレクトーンもない。
当然、練習する楽器もないので、手には紙の鍵盤。 これを広げて、口で「ドレミファソ〜♪」と歌いながら練習していた。いわば エア・ピアノ である。
そんなある日、先生が母に「ご自宅にエレクトーンがないなら、練習できなくて大変では?」とひと言。
すると、母のスイッチが入った。
当時のエレクトーンは高価だったようで、「だったら中古のピアノの方が安いのでは?」となったのかもしれない。そして母は、ある日ピアノを買ってきた。
こうして、違う先生に通うことになった。
しかし、それと同時に、もともと鬼の形相だった母の“鬼度”が倍増。 毎日の練習に熱が入る。いや、入ったのは 母 であって、わたしではない。
そして、3歳下の妹と一緒に通う日々。芸術系は小さいころから始めた方が上達しやすいというのが世の常? 結果、妹の絶対音感はわたしを かなりはるかに超えた。嫉妬したわけではなかったが、母の関心が妹に向かい、なんとなくモヤモヤしていた記憶はある。
それでも高校生まで続けた。とはいえ、練習は嫌いだった。家ではほぼ弾かず、先生の前で一発本番という 無謀なスタイル を貫いていた。
そんなある日、母が「そんなに嫌なら、やめていいよ」と言った。
ということで、やめた。
社会人になって、まさかのピアノ熱再燃
ピアノから離れていたが、たまに鍵盤を見かけると指が動く。練習はしなかったが、ピアノはちゃんと心に残っていた。
そして、ある日 弾きたい衝動がきた。
わたしは、一度思いつくと止まらない。いや、むしろ『よぎったら一直線』タイプである。
ちょうど電子ピアノが一般の家庭に出回り始めたころ。寮を出てひとり暮らしを始めていたわたしのもとに、電子ピアノをお迎えした。
衝動買いに近い。夢のようだった。結局、好きだったのかもしれない。
あんなに嫌だった練習を始めた。しかも、今度は全然苦しくなかった。むしろ、楽しくて仕方がなかった。
ちょうど「大人向けのピアノレッスン」が増え始めた時代だったので、わたしも近所の先生のもとへ。楽しかった。そして、発表会にも出ることに。
しかし、発表会は ひどかった。
生徒たちの演奏なので、もちろん上手な人もいたのだが、大半が「なんとも言えない」仕上がり。わたしはというと、その間くらい。
会社の同僚に発表会の話をしたら、快諾してくれた。が、観覧料は500円。
発表会後、その同僚は『ひどい』『ひどすぎる』と連発。「500円払ってこれ!? 」とぼやく。
ただ、わたしの演奏は「レベルが低すぎる発表会だったから、むしろ安心して聞けた」と言われ、苦笑い。
それから30年近く経った今でも、彼女とこの話をしては一緒に笑っている。
そして、東京に引っ越し、電子ピアノとは涙のお別れ。
というか、東京の狭いアパートに 置けるスペースがなかった。
その後のピアノ
じつは、いま、わたしの家には キーボードがある。
一時期、大人のピアノレッスンにも通っていたが、月謝が高すぎて続かなかった。
そりゃあ、ピアノの維持費を考えたら、レッスン代が高くなるのも納得なのだが、これでは 大人は続けることができない。
――ということで、キーボードは、現在ほこりをかぶっている。
さて、じゃあ独学でやればいいかと言うと、それもなかなか難しい。
ヘッドホンをつけて弾いてみるものの、腹に響くような迫力に欠けるし、解放感もない。
家での練習だけでは、どうにも満たされない。
こんなサービスがあったらいいのに
ピアノを続けたくても、なかなか続かない。では、どうすればいいのか? そこで思いついたのが…
①本番と練習が一緒になったピアノレッスン
通常のピアノレッスンは、「家で練習してから行く」のが前提。
しかし、練習する時間がない。すると、レッスンに行くのが 億劫になる。
だったら 「その場で練習、その場で本番」 というスタイルがあってもいいのでは?
だって、プロを目指しているわけではない。趣味なのだから、気持ちよく弾ければそれでいい。
〇 全曲通す必要はない。
〇 迫力のある部分だけ弾いてもいい。
〇 地道にコツコツやるのもアリ。
〇 その人の好みに合わせて、自由に設定。
〇 練習はしてこなくてもOK。
つまり、家にピアノがなくても問題ない。
昔ピアノをやっていた人も、初めての人も、その場で弾く。
経験者は好きな楽譜で弾けばいいし、初心者はドラマや映画の曲など、耳なじみのあるものを選べばいい。
ワンフレーズだけでも弾けるようになれば、楽器屋のピアノコーナーで堂々と弾ける かもしれない。
② ひとりオーケストラができる防音スタジオ
もうひとつは、「ひとりオーケストラ」もしくは「ひとりジャズセッション」「ひとりバンド」 である。
わたしの場合はピアノだが、これはピアノに限らず、どの楽器でも応用できる。
要するに、自分のパートだけ抜けた音源が、気持ちよく反響する環境 で演奏できる場所がほしいのだ。
今でもCDや、パートごとに抜かれた音源は売っているが、家でヘッドホンをつけてやると、まったく気持ちよくない。
そうではなく、まるで舞台に立っているように、解放感たっぷりの空間で、大音量で演奏したい!
〇 防音設備がある。
〇 好きな楽器のパートだけ抜いた音源が流せる。
〇 まるでオーケストラやバンドの一員になった気分で演奏できる。
〇 さらに、演奏を録音できる機能もついている。
〇 各自のレベルに合わせたバリエーションが準備されている。
そんな環境があれば、最高のストレス発散になりそうだ。
ピアノの 一本打法 でも、これができるだけで めちゃくちゃ気持ちいい。
さて、こんな場所、ニーズはあるのか?
……わからん。
でも、個人的には、ものすごくほしい空間である。