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ヤング千葉クラシコ ~関東ルーキーリーグ2019~

■特別な闘い

今日は急遽、船橋のグラスポに向かうことに切り替えました。関東ルーキーリーグの流経大柏vs市立船橋、いわゆるヤング千葉クラシコを観戦するためです。

この夏、付属の試合を観戦する機会に恵まれなかったので、付属メーターが底をつきそうになりました。そこでOBの方々の試合を観戦し繋いできました。

さらに、高円宮プレミアリーグEAST・千葉県リーグDiv1・Div2が再開し、出遅れ感は否めないところでした。そんなところに、ヤング流経観戦のビッグチャンス‼️

しかも、ヤング千葉クラシコとなったら、もう向かわざるをえません。一気に付属メーターの針が大きく振れました。

流経大柏vs市立船橋

もはやこの特別な闘いについて語ることは必要ないでしょう。確かにリーグ戦ではありますが、全くの「別物」として選手達やスタッフ、応援の保護者の方々も捉えていることと推察します。

しかも全カテゴリーで千葉クラシコがあるわけです。もちろん、どんな相手にも敗れてはなりませんが、そのなかでも市立船橋は別格。

今シーズンの他カテゴリーの8/26時点の結果をおさらいしておきましょう。

【TOP】流経大柏2-0市立船橋 6/30

【県リーグDiv1】流経大柏B0-0市立船橋B 7/7

【県リーグDiv2】流経大柏C3-1市立船橋C 7/7

■闘い方がはっきり分かれた前半

ヤング流経スタメン&交代メンバー

GK大山 渓(東松山ペレーニア)

DF小林拳史郎(C.A.アレグレ)

 杉峯健太(FC多摩)

 田口空我(ジェファ)

 古関凌生(柏レイソル)

MF西岡亮哉(コンサドーレ札幌)

  渋谷諒太(FC多摩)

  松本洋汰(ドラゴンズ柏)

  レオニ楓真(川崎フロンターレ)

FW清水蒼太朗(レイソルTOR)

  石川裕雅(FC杉野)

交代IN

 川畑優翔(大豆戸FC)

 高足 龍(FC杉野)

 福地 空(栃木SC)

 小林恭太(ドラゴンズ柏)

 廣谷瑠己(AZ'86東京青梅)

 本庄彪一(RIP ACE)

観戦し始めたのがキックオフ後20分経過したぐらいからだったのですが、市船が優勢にゲームを組み立てていたように感じます。左右のSHが中央に絞り気味にポジションし、FW18が足腰の強固さをいかし抜群のポストプレー。SBが素晴らしいタイミングとスピードで数的優位を作り出し、流経DFがついていけない場面が幾度かありました。

さらに市船FW3が微妙な位置に下がるので、流経DFが、MFに任せるのかDFラインをアップするのか、あるいは自分達の管轄外として放置するのか、ちょっと曖昧さが出ていた感を受けました。そこへMF6が入ってきたり、縦パスをつけて来るので、中へ外へと少し翻弄される場面がありました。さすがは市船です。

それでもヤング流経は、最後のところを絶対に許さない気迫のディフェンスを繰り返しました。古関君・田口君・杉峯君・小林拳君の4枚は本当に強いです。その分、攻め手が前線の石川君と清水君にロングフィードを多用する単調な攻撃となり、セカンドボールもなかなか流経サイドに来ない状態。

そのようななか、歓喜が訪れます。

前半38分 市船DFが一瞬、ほんの一瞬、懐に入れすぎたボールを動かすのに時間をかけてしまった隙を見逃さず、ここまで必死に前線を走り回ってきた石川君がボールをかっさらい、市船ゴールへ突き刺しました。

前半終了 ヤング流経1-0市立船橋

■逆襲の後半

前半、ビルドアップミスでヒヤリとする場面があったり、先制点を奪いはしましたが全体的には劣性で折り返し。

後半開始から「獲る漢」川畑優翔君がIN。一気にリズムが変わり、前線にボールが収まると、攻撃にアクセントがつきます。川畑君は独特のリズムで、DFを引き付けて何度もチャンスメイク。「獲る」し、「獲らせる」こともできる。

前半とはうってかわって、ボランチ渋谷君を中心にセカンドボール回収率が高まり、「個の力」を全面に出し、サイドから中央から、何度も何度も決定機を作りだし、圧倒的に攻めます。後半だけでも4、5点は獲らなければならないほどのチャンスでした。

試合終了 ヤング流経1-0市立船橋

得点→石川裕雅君

やはり、流経は90分間ハイプレス。どんな相手だろうと、揺るがない流経ベースがあってこそです。まだまだ「個の力」のウエイトが大きいようですが、1年後、2年後には「個の力」に「組織力」と他を寄せ付けない「圧倒的プレス」を織り混ぜ、「流経大柏」に成長していって欲しいと思います。

■雑感・・・あれから4か月

GWに行われた関東ルーキーリーグ第2節。対戦相手は西武台高校。実はその時の観戦記が途中で止まったままなのです。試合は0-2の完敗。西武台は既にチームとして“仕上がっている”感がありました。さらに、絶対に流経に負けないという気持ちと一体感に包まれていました。闘い始めたばかりとはいえ、目の前で流経が敗れるというのは、どのカテゴリーでも辛い。

さらに、翌日、TOPが高円宮プレミアリーグで清水エスパルスユースに0-3の完敗。記事を書く気持ちが上がってこないまま、棚上げ状態となりました。

その後の関東ルーキーリーグは、桐光4-2、静学3-2、鹿島学園1-1、日大藤沢0-0(試合順は実際の日程と異なります。)と来て2勝2分。1節の武南戦に勝っているので、3勝2分1敗となり今日の勝利で4勝となった。負けているのは西武台戦のみ。残る試合は9/1無敗の前橋育英と9/7の帝京第三。現時点で優勝はなくなったが、きっちり2勝し、プレーオフにも勝利し、全国ラウンドへ進出して欲しいと思います。

最後に。GWに観られなかった本庄君や、沢山の選手達の活躍が観られて本当によかったです。なかなか全ての選手を追えず、名前を記載していくまでには至らず、申し訳ありません。市船とのB戦は組織的に攻め、大田原君(Wings)のビューティフルヘッドを観ることができました。

■私的な結びのひとこと

全国のJ下部U-15で活躍している選手、そして街クラブの猛者達、中体連で輝きを放とうとしている原石達よ。

流経大柏の門を叩いて欲しい。この門をくぐり、強く逞しい龍へと成長するきっかけにして欲しい。

私は待っている。敢えていばらの道を選択し挑んでくる若き龍たちを。

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