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まだ捨てられないチケット
うつ向くなよ ふり向くなよ
1月12日、千葉県代表・流通経済大学付属柏高校が、広島県代表・瀬戸内高校を5-0で破り、2年連続で決勝戦にコマを進めた。
決勝戦に2年連続進出したのは、昨年、一昨年の前橋育英を除けば、2005年度第85回大会の鹿児島実業にまで遡る。この13年間、高校サッカー選手権が群雄割拠の時代に突入したことを物語っている。
一発勝負のトーナメントや40分ハーフの大会方式に、異論が唱えられ始めている。しかし、“何が起こるかわからない”のを楽しみにできるのも、トーナメントであり、高校サッカー選手権の醍醐味。
組み合わせや前評判に関係なく、再び決勝戦に戻ってくることができたのは、肩入れしていることを差し引いて、100歩譲って、いや、300歩ぐらい譲っても、凄いことである。
前回第96回大会決勝、前橋育英との激闘。走って、走って、滑り込んで、体を張った。何度もあびせられるシュートに対し、ぎりぎりのところで踏ん張り、跳ね返した。
しかし、勝負は無情。アディッショナルタイムにゴールを奪われ、流経大柏は敗れた。瞬く間に過ぎていく時間が忌々しく思えた。
あの日のチケット
前回大会決勝戦のチケット、捨てずにとっておいた。いつか、あのときの悔しさを晴らすことができる年代が出てくるときまでしまっておこうかなと。
その機会がたった1年で訪れることになった。でも、もう決めている。勝敗に関係なく32期生の最後の1試合を見届けたら、いや、試合前には破って捨ててしまおうと。
Twitterでは、試合が終わればもう過去だなんて呟いときながら、いつも過去にこだわっている。一歩前に進まねば。一歩。
最後を見届ける
高校サッカーの最後の1試合ができるのは2チームだけ。それだけでも、凄いことであり、名誉であり、RESPECTに値する。
明日の試合を、たくさんの少年達が観る。いつか、そこから未来の流経戦士が出てくるかもしれない。テレビ放送を観る人達の数を入れれば、とてつもない数になるだろう。
たくさんの応援、卒業生、轍をつくってくれたOB、クラスメイト、感謝してもしきれない親や家族、3年間苦楽を共にしてきた仲間、マネージャー、スタッフ・・・・言い尽くしきれない流経という名の数が「百打一音」となる。だから、勝負を楽しむしかない。最後の90分を。
27期生から見届けたきた各年代の最後の闘い。
またこの目に焼きつけよう。
心震えるFOOTBALLを。