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「あっちの水は苦いぞ こっちの水は甘いぞ」

「愛は地球を救う」

毎年やっていた某テレビ局のスローガン
テレビを見なくなって久しいので
続いてるのかどうか知らないんだけど
今年も性懲りも無くやるのかしらね


そもそも「救う」ってとても上から目線で傲慢な言葉遣い

「世のため 人のため」を思っておられるのに違いないけれど

どうしてそんな傲慢な言葉を遣うんだろう

トップから「その言葉を使え」って言われているのかな
組織ってトップダウンだもんね
そう言われてるなら仕方ないのかな
トップ以外は兵隊だから


それにしても「救う」なんてどこから考えつくんだか


人が人を救う

それは言葉として正しくない

正しく使うなら

「あの人に(あの言葉に あの出来事に)救われた」だろう

だけれどもこれは決して
「救った」のではない

「救われた」と思った側が
実は自力で沼地から這い出ただけのことだ


だから余計に
「救う側」(という言葉も変だけれど便宜上そう表現をするとして)が大上段に構えて使う言葉ではない

助けられたと思った側が自分で這い出た時に
心の底から「ああ よかった」と思った時に使う言葉であって

自分達で勝手に「救う側」を名乗るとは
なんとも烏滸がましい話なわけなのだ


「愛は地球を救う」

ここには主語が明記されていない
日本語独特の言い回し
ぼやかすことで「誰が」の部分が隠されている


そもそも
地球は救われたいのか?
それすらわからない


そもそも
言葉遣いから間違っているもんだから

そこに潜んでいる 
いろんな思惑に氣がつくわけもなく


「世直ししてる氣分」を味わえて
正義の味方になったつもりで幸せを感じているとしたら


普段の生活の中に満足感を見つけられない自分
「私は僕はこんなもんじゃない」って心の中で葛藤を抱えた自分
どこかでヒーロー・ヒロインになりたい願望を持った自分を

虎視眈々とした詐欺師たちに見透かされている


「あっちの水は苦いよ こっちの水は甘いよ」


蛍さんたち
あんまり舞い上がって空まで飛んでいっちゃうと
燕に食べられてしまいますよ


まあ
詐欺師はいなくなった方がいいんだろうから

燕ちゃんたちには大いに頑張ってもらいたいと思うけれど


でも
可愛い蛍たちに罪はないんだけどなぁ

悪いのは詐欺師なんだろうからね


救うなんて言葉
あんまり簡単に使っちゃうと
そんな心の中を見透かした傲慢な詐欺師が近寄ってきちゃって
あなたとあなたの周りの生活が台無しになっちゃいますよって

今日はそんなショートストーリー

信じるか信じないかは
あなたの自由です✨


(たまには毒舌🐸)


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