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ロマンポルノSM映画「愛してる!」レビュー(ネタバレ有り)
書 2022.11.3
初めまして、ちろと言います。
今回初めてのnote記事を書いてみました。
ちょくちょくレビューとかコラム的なのを書いていこうと思ってます。
観る前
日活ロマンポルノと言うレーベルを初めて知った。と言うか蒼月流さん監修と言う情報以外知らないままに映画館に足を運んだ。
道中、白石監督ということも知り期待が高まった。調べすぎるとハードル上げすぎてしまう節があるので、前情報少なめにしていたんだけどその必要ないくらい期待以上だった。
場所
場所はヒューマントラストシネマ渋谷。とってもおしゃれな感じもするしチケットがペラペラの紙で昔懐かしい映画館の雰囲気もしてすごくワクワクした。
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感想(ネタバレ有り)
クライマックスで泣いた。なんで泣いたのかなって思うと恋が叶ったからなんだと思う。人前でのバイブを拒否してからの二人の関係の歪みはより捻れていたし、ミサ側を追う物語は高嶋さんに同じようなシチュでのプレイを強要されたらどうする?とそれとなく意見を聞いてみたり未練タラタラなのが愛らしい。その気持ちはカノン様も同じなはずで、最後の部屋でイチャつく2人の場面のカノン様の笑顔でそれを確信した。
ステージで恋が実った!感動もあったし、玄関先でセーフワード言った時も感動した。でももうちょっと演技力が欲しかった。
主従的にミサがカノン様にベタ惚れ感あるけど、実は逆。何度もミサを試すようなプライベートな場面でバイブ持ってきたりリモコンをオンにしたりと。仕事で割り切った関係ならプライベートな領域に行く必要はなかったわけで。
私はマゾ視点で見てしまっているからかもしれないけど、カノン様が不器用に見えてとても可愛かった。
あと、ミサが初っ端からおしっこで目覚めるのもいいんだけど、個人的には最初は嫌がりつつだんだん理解するし快楽を覚え始めるし…みたいなニュートラルと変態の間で揺れるみたいな葛藤も欲しかったなぁとか。
でも変態がいいのですよ!笑。別に無理に変態になってとは世間には言わないけど、変な性癖でしか生きてけない人たちは堂々と胸張っていいんだよってメッセージだと思う。それを伝えるための愛のこもった壮大なSF映画とも言える。
意地悪可愛いアイドルちゃんも奴隷にされて喜んでたり、ミサはサバサバした態度のままユメカちゃんにも最後のステージで前向きなメッセージが届いたようで本当にハッピーエンドだった。ハッピーエンドでここまで後味美味しい映画は久しぶりかも。
ミサ☆ザ・キラーの曲が今でもたまに頭の中でループする笑。
後日談
作中に出てきた高嶋政宏さんの「変態紳士」をKindleで読んだ。いち変態の、いち俳優の自伝という感じ。私とかの幼少期と同じく偶然倒錯した性の目覚めがあり、バブル期で女性関係が荒れて1週回って戻ってきた時に自分を見つめ直すともう変態な遊びなくしては生きられない、と言うか何が悪い?と言う感じでとても爽やかな態度。”自分を見てる人なんていない”って思うことで自由になれる。実際見られてないのに自意識過剰になって臆病になってたりする私みたいな人にお勧めですね。
Kindle unlimitedで無料で読めました。