【大人バレエ日記】ポワントにリタイア年齢はあるか
レッスンスタジオ近くで、ついにコロナ感染者が出たらしい。
じりじりと近づいてきてる。。けど、やっと再開してさらに火がついたバレエ生活はやめられない。
というかスタジオ閉鎖して欲しくないー。
バレエとコロナとの共存。
暑くて息苦しくて過呼吸になりそうなマスクだけど、我慢するから、お願い。
さて、今日はポワント=トゥシューズについて、思ってることを書いてみようと思う。
先日のセールで新しいトゥーシューズを買った。
今履いてるの、ついこないだ足慣らしし始めた気がするのだけど、もうシャンク(底部分)が柔らかくなってきてるみたいで、次のセールまで持たないなと思ったからだ。
・・・早い。早すぎる。。
以前は一年ぐらい余裕で持ったのに。。
私は大体週1回のペースでポワントレッスンを受けてるのだけど、最初の頃は立つのもやっとだったので、真新しいシューズを慣らすのは痛くて痛くて、それは大変だった。
ドゥミを通って立つのがそもそもできなかったのが、最近はそれはだいぶスムーズになり、トゥにしっかり乗れてきたのを実感するにつれて、ポワントのへたりが早い!ということに気づいた。
プロのダンサーさんは、一回の講演で何足も履き潰すというから、それに比べたらぜんぜんだけど(いや比べるのが間違ってる)
トゥーシューズのヘタリ具合的には、こんな私でもいっぱしに上達してるってことなのかな。
そしてトゥーシューズを買うたび思うのが、いつまで挑戦し続けられるかな、ってこと。
上達の超スローなスピードを、老いのスピードがどんどん追い越していくのをまさに実感するのが、このトゥーシューズなのだ。
私の場合、トゥーシューズを初めて履いたのが、かれこれ3年?いや4年前?
当時と比べて、体力は明らかに落ちている。
何が一番違うかと考えてみたらば、やっぱり引き上げの力だ。
顔やボディのたるみを見ても、それは明らか。
身体中の細胞が張りを失い、下へー下へーと下がろうとするのをこの頃とみに実感する。
力尽きて全力で下がろうとするお肉を、気力で持ち上げるにも限度があるってもんでしょう。
(気力だって、だんだん衰える。。)
よって、上半身の引き上げが足りないせいで爪先に体重がかかり、爪先の痛みを庇って膝は曲がり、上半身はかたまり、股関節はゆるむ。
まわりの先輩大人バレリーナでトゥーシューズに果敢にチャレンジし続けている人を見ていると、幼い頃にバレエをやってたベテランリバイバル組ですら、その傾向は明らか。
なので大人になって始めた私たちは、はっきり言って相当厳しいわけですよ。。
それでも、楽しければいい。
とにかくトゥーシューズを履いて踊るのが楽しい!満足!という人はそれでいい。
でも、私は目的がないと頑張れないタイプなので、バレエやるならいつかはトゥーシューズ、トゥーシューズ履くなら自分なりに納得できるまで上達してやっぱり舞台で踊りたい。
仕事の定年退職は、この頃60じゃ早すぎ、65まで延長の流れだけど。
トゥーシューズのリタイア年齢も、同じ頃かなあ。。
体力的にも気力的にも。まわりを見てたら、そんな感じします。個人差はありますが。
中には、膝曲がってガクガクで舞台に出る方もいらっしゃいますが、それはそれで、本人が良いなら他人がどうこういうものでもありません。
人は人。それが大人バレエの良いところ。
とすると、私に残された時間は、あと10年。。
10年でどこまでたどり着けるだろ。
「もうやり切った。満足」
そう思えるぐらい、頑張って、楽しんで。
その時がきたら、山口百恵の引退並みに潔く、トゥーシューズを脱いでそっとお別れしたいものです。
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