【大人バレエ日記】努力は降り積もる
ポワントでいつまでたってもピルエットが怖くて、まともに回れない。特に右脚が軸になる左の回転が苦手。
「指で床を感じて、床を掴みながらしっかり踏んで立つ!」
先生に何度も言われてることを今日は特に意識して立つことに集中したら、滞空時間が少しはマシだった。その少しマシが嬉しくて、またがんばろうと思う。
我ながら、なんて忍耐強いんでしょう。
バレエを始めてから、あまりに上達がスローペースなので、実力より先にかなりの忍耐力が身についた気がする。
そして今日、驚いたこと。
60をいくつか過ぎた方で、以前からポワントを熱心に練習されているのだけど(週3ペースらしい)膝が曲がって真っ直ぐ立てず、体も落ち気味。
バーも手で押し下げるぐらいに頼りきってるし、センターとなるとほとんどできることがなく。。
年齢的にも上達は難しいだろうなあ、お気の毒だけど、と思ってたら、今日見たらセンターでピケターンをできるまでに上達されていた。
ずーっと伸び悩んでらしたのに、何かを突破したかのような躍進ぶり。すっかり侮っていた自分の高慢さを反省した。
やっぱり年齢じゃないのねえ。
諦めずコツコツ練習してたらできるようになるんだ。
もう1人、私が感心してる人に、週2回はるばる遠方から新幹線で片道2時間かけて来られる方がいらっしゃる。
その方も脚が随分強くなって、グランバットマンの脚の高さと力強さに驚いた。
週2回、2レッスン(実質約3時間)、往復の時間もそうだけど交通費もとんでもなくかかる。
そこまでして、と思うか。それだけ好きなんだなあ、バレエがと思うか。
上達ぶりを知るまでは正直言って前者でした。でも今はただただ尊敬する。
私もまあまあ頑張ってるほうだと思ってたけど、あの2人には全然かなわない。
やり過ぎても疲れや怪我の元、かと言ってやらなかったらせっかく少し前進したこともたちまち元どおり。
降り積もったかと思えば、また溶けてしまう、はかない雪みたいな大人バレエ道。
でも溶けて少なくなっても、何度も降り積り、少しずつ残っては硬い根雪の土台となっていく。
ロマンチックなんだか、大袈裟なんだかよくわからない例えやけど^^;
温暖化(高齢化)がこれ以上深刻になるまでに、永久凍土になるぞ!(何のこっちゃ)