サノバロック「グラビトン」MV制作裏話(前編)
制作させていただいたMVが、先日公開されました!
さとうみつろうさんのバンド「サノバロック」のグラビトンという曲のMVです。
今日は、このMVの制作裏話をしようと思います!
そもそも、みつろうさんのMVを作らせてもらうという時点で自分にとっては奇跡中の奇跡なのです。
昨年11月の出雲にて、神在祭タイミングで奇跡のようなご縁をいただいたところから、更なる流れが生まれ、MVを作らせてもらうことになりました。
↑その時のことをみつろうさんがブログに書いてくれるというさらなる奇跡
MVはアマチュア時代は10本近く制作してきましたが、プロとしては初だし、何よりみつろうさんということで、決まった時点で緊張でした。
アマチュア時代は勢いのみで作ってたけど、色々な知識・技術・経験がついた後だと、MVというジャンルは壮大な海に感じてしまうんです。
歌い手が歌う映像をベースにするシンプルなものから、映画レベルの構成したり、モーションやアニメ使うものまであります。
つまり、記録映像や企業PR映像と比べて自由度が桁違いなんですよね。
僕はあくまで実写での美しい絵が好きなので、やることは結局そこまで変わらないのですが、やはり手に汗かきました。
事前にメッセで曲の世界観、表現したいメッセージを共有してもらい、MVの方向性や撮影内容等々を詰めていきました。
みつろうさんの中にかなり明確なイメージがあり、それを具現化するという形だったので、ディレクターはみつろうさん、撮影・編集はCHIROという体制でした。
実写撮影は、4月に沖縄で大きいイベント(みつろうさんも参加)があり、もともと撮影に入ることになっていたので、そのタイミングで行うことになりました。
で、MV の撮影ですが、みつろうさんの畑で、畑内にバンドセットを組んでやろうー!ということで決まっていました。
が、天候的に雨!(雨のち晴れの予報でしたが、全然雨やまなかった。笑)
どうしようかってところで、畑内に数年前に建てた手作りの家(小屋)があり、その中で撮ることになりました。
その小屋がいい感じの荒れ具合で、世界観がだいぶマッチしていました。笑
ただし、撮影的には機材の逃し場がなく、小屋自体も狭めだったので、かなり苦しい感じでした。
全体カットは50mmで撮りたかったところ20mmあたりで撮影。
中央の4本柱もかなり厄介でした。
そんなところで、完成映像では全体カットは最小限で使用しています。笑
テイクは最小限にしたい意向だったので、全体カットを固定で回しながら同時に寄りの絵を撮りまくるという体制で、予定の3倍くらいのスピードで撮影が進行しました。
結局全体の通しは3テイクくらいだったと思います。
ジャンベとギターソロを撮影し、ほぼ終了〜というタイミングで雨が上がる。笑
ただ、これは本当にありがたく、諦めていたドローンカットを撮れることになったのです。
歌詞の中で「打ち上げたる人工衛星から」というパートがあり、そこで衛星からの台風映像を使うことになっており、そこに繋ぐドローン映像を撮る予定でした。
もともとは空の下で演奏してる予定だったところ、小屋の中だったので、小屋の中→天井を突き抜ける→屋根→雲の上という流れにすることにしました。
小屋内はジンバルで撮影し、屋根からはドローンで撮影。
ドローンを飛ばして、屋根の上に移動したところ、モニターを覗いていた全員が「うぉー!!!!!」という反応。
屋根が渦巻き(台風)状のデザインになっていたのでした。
建ててから数年経っているせいか、みつろうさんも屋根のデザインは記憶がなかったようで、素でびっくりの様子。笑
ここの繋ぎをするために雨が止まなかったんだな〜と全員納得。
(仮に空の下で演奏していたら、ドローンが上がっていくにつれて小屋が絶対フレームインすることになったので、使えなかった可能性が大。)
最善が用意されるとはこのことかと。
感動とともに、無事に撮影終了。
この撮影では、アシスタントでまっさんとひとみさんに入ってもらいました。
まっさんには、途中からメイキングカメラマンをしていただき、無茶振り対応本当に本当に感謝でございます。
持ち帰って早速編集開始と行きたかったのですが、西日本ツアーのラストスパート&帰宅後に引っ越しという怒涛スケジュールだったので、編集は5月に入ってから開始となりました。
そして、この編集が最強迷宮への入り口となるのでした〜。。。
続きは後編へ!
MVまだの方は良かったらみてくださいー!
ではでは!
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