イソジン会見について調べる(横浜市長選)
時系列的にイソジン会見に関するトピックスを並べていきます
6月18日 【スクープ】横浜市長選候補の山中教授 あのイソジン会見に関与 by ニュースソクラ
フリップに「解析:横浜市立大学医学部 医療統計学 山中竹春教授」
6月29日 山中氏、推薦決定緊急会見(44:24~)https://youtu.be/yNOr1ATzBCk
記者「山中教授が市長選になるとネガキャンで相手陣営が突いてくると思うんですがいわゆるイソジンのうがい薬の吉村知事の会見のフリップに解析山中教授とお墨付きを与えたような印象を与えてるんですが(略)これについては」
江田「その通りですがご本人から説明したほうがいいと思うので」
山中「まず私はあの研究の研究チームには入っておりません。そして、データを提供したこともありませんし結果の解釈にも一切関わっておりません」
記者「ということは騙されたと言うことなんですか?勝手に利用されて、さも研究自体を正しいとごそうしたかのような印象を与えてるんですが」(※一部うまく聞き取れませんでした)
江田「いまさっそくそういうフェイクニュースが流れた事を知った松山医師から謝罪の電話があった、巻き込んでしまって申し訳ないと事実関係については私がしっかり対応するのでご心配なくという電話がありましたので、はびきの医療センターの松山医師に確かめていただければ結構です。それからこれ以上ですね。こういった事実に反する報道やおっしゃる方がいたらですね。私は法的手段を検討したいと思います。」
記者「大阪には抗議したんですか?フリップに名前が使われてるということ」
質問を遮り、他の方に質問を回したいと告げる
江田「抗議の前に謝罪の電話があった」
他の質問者へ。
6月30日 枝野会見(26:17~)https://youtu.be/JU_Eb1CIGb4
記者「横浜市長選で山中竹春教授はいわゆるイソジンうがい薬の吉村知事会見の時のフリップに登場してその研究にお墨付きを与える解析者山中教授と名前が出てるんですが、神奈川県連にも聞いたんですが否定的なコメントを出したということなんですが結果的にお墨付きを与えてることは変わらなくてルール違反の人体実験じゃないかと指摘も医療関係者から出てるなかで枝野代表は山中教授についてどうご覧になっているのかについてお伺いしたい」
枝野「私が神奈川県連から受けている報告ではその研究等についてコミットしたわけではないと、ある意味では勝手にフリップに名前が出されたと、被害者だというふうに承知しています」
7月05日 FAXで大阪府健康医療部に削除請求の通知書
7月08日 大阪はびきの医療センター、掲載内容変更についての文書
7月09日 大阪府、サイト上の名前削除
7月13日 横浜市庁舎にて一連の報道に関わる報告会見https://youtu.be/IjVhSjPpOqc (※後に非公開)
青柳「大阪府の吉村知事のイソジン会見。ポピドンヨードについて一部インターネット上で山中竹春氏が解析をしたという虚偽の事実が多く流布されておりました。そのため我々としては代理人弁護士を通じましてまず大阪府に対して「解析 山中竹春」部分について削除要求をしましたところ。大阪府としてはこの事実を認め、昨日、削除確認できましたのでご報告させていたいただきます」
青柳「このインターネット上に流れている虚偽情報についてyahooニュースとか、あるいはその元々の原本になってるのが株式会社ソクラというニュースサイトの記事が非常にこの間多く拡散されましたけれども大阪府のフリップボードの出典の山中竹春というのを前提としてる事実無根のフェイクニュースというものなので今後法的措置を含めて対応するように代理人弁護士に依頼をし、そしてyahooやソクラについて本日通知書を発送しておりますので報告をさせていただきたいと思います。さらに加えて横浜市長選挙に出馬を表明した他の候補予定者がこの事実無根のフェイクニュースをベースに会見等で誹謗中傷を行ってることも明らかになっていますので、この事実無根の内容を引き続き使うようであれば今後はこれは事実無根のフェイクニュースだということで大阪府が削除してますので今後は法的措置も含めて厳しく対応するということをこの会見で申し上げたい」
山中「私はイソジンの会見で出されたデータについて解析を担当したという事実はございません。臨床研究の方法論にのっとった解析とは、まず第一に研究の計画書これに携わっていること。そして次に研究計画書に氏名が記載され病院の倫理審査委員会の審査を経ていること。そして、最後に研究計画書の内容に沿った解析を行ってること 研究計画書に沿った研究に参加していること これらの全てを満たすことが必要でございます。しかしながら本件についてまず第一に研究計画書の作成に携わった事実はございません。第二に、従いまして研究計画書の中に私の氏名の記載はございませんで研究計画書を審査した倫理委員会にも関与したことはございません。そして、最後に私自身、研究計画書の内容に沿った研究に参加した事実はございません。また会見で使用されたフリップボードにございました私の肩書きも間違った内容になっておりまして正確を欠くものでございました。以上でございます。」
「解析」を担当した事実を否定するも、経緯の詳細はまったく説明なし。事実無根のフェイクニュースと何度も強く主張。イソジン会見には一切、関与してないかのような印象を与える詐術的弁明だ。あとで言い逃れができる弁明になっている。「解析した事実はない」「研究にも参加していない」が「関与はなかった」とは言ってない。「解析」や「研究」をの解釈問題に矮小化し、事実の経緯については何ら語らず。あくまで山中氏独自の「解析」の解釈の不一致で削除要請しただけなのに、ことさら事実無根を強調し、経緯については語らず。(※後に出てくる公文書で、メールのやりとりの事実がある。その事実についてはここではまったく触れていない。)
質疑応答部分の動画はなく、あくまで山中氏&立憲民主党の主張のみの動画だった。
ウェブキャッシュより
https://web.archive.org/web/20210716105546/https://www.youtube.com/watch?v=IjVhSjPpOqc
7月13日 山中氏「うがい薬解析した事実ない」 大阪府知事の「イソジン会見」めぐり反論 横浜市長選 by 東京新聞
「研究に参加した事実はございません」
「無断で掲載されたと認識しております」←後に出てくる文書と矛盾
7月13日 江田憲司フェイスブック
それだけ、この世界では山中教授が「権威」である証左ではあるが、研究チームの一員でもなく、データ解析やその結果を提供したこともないのに「権威付け」のために勝手に使われたということ。ソクラとやらのネットメディアが意図的な記事を流した直後に、そのチーム長の医師から謝罪の電話があり、しっかり事実関係の説明は私からするとの言質をとっていた。その結果が、HPからの名前の削除。当然であろう。今後は、こうした悪意のある記事を流したソクラ、それを鬼の首をとったかのように、自分が出馬したいものだから、ツイッターやラジオ番組で誹謗中傷した田中康夫氏への法的措置が検討となる。
7月14日 【山中竹春】新型コロナウイルス感染症におけるポビドンヨードの効果と横浜市長選に関連する報道について by 山中 竹春 ブログ 選挙ドットコム (※選挙後にブログ削除)
会見同様「解析」を担当した事実を否定。事実無根の記事には法的措置の対応をとると牽制。経緯の詳細説明なし。イソジン会見には一切、関与してないかのような印象を与える詐術的弁明。
ウェブキャッシュから
7月14日 ツイッターで報告→コメントの疑問には返答なしhttps://twitter.com/yamanaka_t18/status/1415303957748981765
※2022年12月9日頃、1万人以上のフォロワーがいたにもかかわらずツイッターアカウントをサイレント削除(同時期にインスタグラムのアカウントもサイレント削除)
ウェブキャッシュのキャプチャ
→コメントには会見の内容(山中氏・立憲民主党の主張)では下の開示請求の内容(発表元と山中氏とが連絡を取り合っていた、資料のもとになるグラフ作成をしていたなど)がまったく1ミリも説明されていなかったので、きちんと説明を求める声が数件あった
7月14日 twitter上に「大阪府の公文書に「横浜市立大学の山中教授」の名前」https://twitter.com/katakorinaoshi1/status/1415272215516389384
松山医師と大阪府のメールの中に山中教授の名前
7月15日 横浜市長選候補 山中元教授の13日会見は真っ赤なウソ by ニュースソクラ
健康医療課「フリップへの山中氏の名前掲載は、知事会見の前にメールで了解を受けていたと大阪府立病院機構大阪はびきの医療センターから聞いている」と山中氏が主張する無断掲載を否定。
7月26日 日本共産党 小池会見(5:15~)https://youtu.be/r0vEujNtOIw
小池「イソジン云々の話については13日の記者会見で山中氏本人が研究に参加した事実はないということをおっしゃられているので、まあそういうことだと私どもは考えております」
7月27日 福山会見(16:08~)https://youtu.be/xJtuqCTGeg8
記者「横浜市長選挙についてです。山中竹春さんは立憲民主党が推す、昨年8月に吉村大阪府知事がイソジンがコロナに効くと発表した会見のデータを解析された方でフリップにも山中さんの名前が明示されておりました。出馬会見で山中さんは勝手に名前を使われたと被害者だとおっしゃいましたが大阪府に抗議したのは1年もたった今頃でしかもニュースソクラが大阪府に問い合わせたところ府側はデータ解析したのは山中さんだと答えました。こんなイソジンがコロナに効くというデマを流した山中さんをなぜ応援するのかお答えください」(※記者の質問がかなり雑です)
福山「大阪のイソジンの問題について山中候補自身がご自身で会見等でもご説明されていますので私どもはそこを信頼して今推薦をして戦っています。」
8月10日 横浜市長選候補者と公開Q&Aセッション(1:47:57に編集点)https://youtu.be/Lz91pt2K8oY
生配信、山中氏とのセッション後に乙武氏が事務所からNG質問があったことをコメント?、アーカイブではカットか。
8月19日 twitter上に「大阪府HPのイソジン会見資料から、山中竹春氏の名前が削除されたことについての文書」https://twitter.com/katakorinaoshi1/status/1428341480096075788
名前掲載の経緯、データの確認を山中教授に依頼、山中教授主宰の教室スタッフがグラフ作成とオッズ比の算出。会見前日に名前掲載の旨をメールで山中教授に連絡、スタッフから本人(山中教授)から承諾を得られたと返信があり掲載。
以上
名前掲載について食い違いが生じている。立憲民主&山中氏の会見で「名前は勝手に使われた(無断掲載だった)」と主張、ニュースソクラは記事で「了解を受けていた」と反論した。大阪はびきの医療センターの文書からも「承諾を得られた旨を返信いただいた」とニュースソクラの主張と大方一致している。しかし、ニュースソクラの反論後、立憲民主党&山中氏からは何も説明はない。
はびきの医療センターと山中氏のデータのやりとりは大阪府とはびきの医療センターのメールの内容からうかがえるのだが、山中氏は「解析」の定義を挙げて研究には一切関与していないと主張している。「解析をした事実はない」と主張し、名前掲載の経緯についての詳細説明はまったくなく、過去の出来事を完全に無視しているようだ。
立憲民主&山中氏はイソジン会見への関与自体も否定したいのか、説明すべき所を無視し、記事をフェイクニュース、事実無根とし法的手段に出るぞと圧力を掛けている。
こういう姿勢で山中氏のウェブサイトに最初に出てくるキャッチコピー「市民に誠実、データに正直な市政の実現」ができるのだろうか
現状では、私の感覚では「市民に不誠実、データに不正直」です。
<参考リンク>
山中竹春教授のクレジットが、2020年8月4日の吉村洋文と松井一郎のイソジン会見に登場するまでの経緯
https://togetter.com/li/1745060
2021年横浜市長選2 山中竹春氏とイソジン会見https://ameblo.jp/tomo-u551yiyiy/entry-12692791416.html
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?