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リサーチフェローを調べる(横浜市長選)

はじめは郷原氏が投げかけ

8月6日 横浜市長選、山中竹春氏は「NIH リサーチフェロー」の経歴への疑問にどう答えるのか(郷原氏ブログ) https://nobuogohara.com/2021/08/06/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82%E9%95%B7%E9%81%B8%E3%80%81%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E7%AB%B9%E6%98%A5%E6%B0%8F%E3%81%AF%E3%80%8Cnih-%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%BC/

リサーチマップ削除に疑問→書籍の略歴とリサーチマップに齟齬→「2002年 - 2004年米国国立衛生研究所 (NIH) リサーチフェロー」に疑義を呈する

参考)一般化線形モデル入門 原著第2版 (2008年)山中竹春略歴
1998年早稲田大学理工学部数学科卒業。現在、国立病院九州がんセンター室長・理学博士https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%80%E8%88%AC%E5%8C%96%E7%B7%9A%E5%BD%A2%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E5%85%A5%E9%96%80-%E5%8E%9F%E8%91%97%E7%AC%AC2%E7%89%88-Annette-J-Dobson/dp/4320018672

参考)山中氏の博士論文審査報告書(2003年) 学位授与:2003年10月https://waseda.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=18494&item_no=1&page_id=13&block_id=21

ネット上で、山中氏の経歴探しが始まる

参考)平成30年度 第8回臨床腫瘍セミナー(日時:2018年12月18日)→米国国立衛生研究所(NIH)リサーチフェロー
https://www.fmu.ac.jp/byoin/25syuyocenter/07seminar/pdf/seminar20181218.pdf

参考)Environmental Health Perspectives Volume 111(15); 2003 Nov
https://ehp.niehs.nih.gov/doi/pdf/10.1289/ehp.111-a810

2003年11月の記事に、数学者の山中竹春 と リサーチフェローのフレッド・パーハム

→Rounding out the session, mathematician Takeharu Yamanaka and research fellow Fred Parham of the NIEHS Laboratory
of Computational Biology and Risk
Analysis presented a new method of analyzing gene expression to infer genetic
interactions, which can help identify signal transduction pathways crucial to the
sequence of biochemical events that control cellular function. 

参考)ちなみにフレッド・パーハム氏は、山中氏のNIH時代の論文の共同研究者である NIH時代の論文等 https://ehp.niehs.nih.gov/action/doSearch?AllField=takeharu%E3%80%80yamanaka

参考)共同研究の論文が賞を獲る(2005年記事の為、写真に山中氏は不在) https://factor.niehs.nih.gov/2005/april/science-ntp.cfm

8月10日 横浜市長選、山中候補の説明責任「無視」の立憲民主党に、安倍・菅政権を批判する資格があるのか(郷原氏ブログ)
https://nobuogohara.com/2021/08/10/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82%E9%95%B7%E9%81%B8%E3%80%81%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E5%80%99%E8%A3%9C%E3%81%AE%E8%AA%AC%E6%98%8E%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E3%80%8C%E7%84%A1%E8%A6%96%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%AB%8B%E6%86%B2/

→選挙公報には「NIHリサーチフェロー」とは書かず、「NIH 研究員」と記載 を指摘

参考)横浜市長選挙(候補者情報・選挙公報)(令和3年8月22日執行)
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/senkyo/data/20210822_mayor.html

8月17日 山中竹春の部屋というツイッターアカウントで擁護記事

リサーチフェローってどんな意味?|山中竹春さんを応援する医療者の会
https://twitter.com/yamanaka_t_room/status/1427526365322964993

ページ・記事自体が後に削除される(当選後の23日には削除されている)

参考)アーカイブ リサーチフェローってどんな意味?山中竹春さんを応援する医療者の会 https://archive.is/2021.08.18-021104/https://note.com/yamanaka_med/n/n767bf252bd17

8月30日 市長定例記者会見https://www.city.yokohama.lg.jp/mayor/kishakaiken/kaikenyoshi/2021/0830.html

→記者の「NIHでリサーチフェローをされていたか?」の質問に山中氏「NIHで研究員を行っていたことに関して、詐称はございません。」と答え、噛み合わず。

記者会見の対応により、経歴詐称問題がにわかに再燃、過去の経歴探しをする人が増える

参考)米国NIH在籍日本人研究者の現状について(2005年)   https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902278088192788

参考)横浜市立大学記者会見 登壇者(2021年5月20日)→2002年 米国国立衛生研究所( National Institutes of Health)リサーチフェローhttps://www.yokohama-cu.ac.jp/pr_office/dr3e640000016ad8-att/210520_profile.pdf

2002年 米国国立衛生研究所( National Institutes of Health)リサーチフェロー
2004年 神戸先端医療振興財団 研究員

※pdfファイルは削除されたようなのでアーカイブとして画像を下に掲載

当時(2021年)の略歴


市大発表の経歴に、「リサーチフェロー」と「研究員」が同居、「リサーチフェロー=研究員」の山中氏の一般的な定義に齟齬ありの指摘。

参考)横浜市立大学 教室員紹介 山中竹春  横浜市立大学医学部臨床統計学教室( 2020年9月27日時点アーカイブ)https://web.archive.org/web/20200927234734/http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~biostat/staff_list/%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E3%80%80%E7%AB%B9%E6%98%A5

2002年  米国国立衛生研究所(National Institutes of Health)Research Fellow
2004年  神戸先端医療振興財団臨床研究情報センター 研究員

参考)【開催中止】データに語らせる不透明な時代のビジネスとアカデミアのあり方(開催日:2021年6月25日) →米国NIHリサーチフェロー(2002) 

参考)奇跡のコラボレーションが生み出すヘルスケア革命(2019年12月19日)→2002年より米国国立衛生研究所(National Institutes of Health) Research fellow  https://www.link-j.org/event/post-1960.html

※リンクは削除されたようなのでアーカイブとして画像を下に掲載

掲載されていた登壇者プロフィール


参考)ここがヘンだよアカデミアの臨床研究(2018年2月13日) →平成14年 米国国立衛生研究所National Institutes of Health リサーチフェロー https://waidai-csc.jp/updata/2018/08/info-20180109-001.pdf

※pdfファイルは削除されたようなのでアーカイブとして画像を下に掲載

削除されたpdfファイルの一部(略歴部分)

参考)日本臨床外科学会・日本外科学会共催 第19回 臨床研究セミナー(2017年年11月25日) →米国NIHリサーチフェロー

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/78/Supplement/78_S995/_pdf

参考)横浜市立大学 山中竹春教授のインタビュー記事(2021年年3月3日)
→米国国立衛生研究所(National Institutes of Health)リサーチフェロー

http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/consortium/topics12.html
http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/consortium/pdf/newsLetter10.pdf


2021年記事掲載時の略歴



9月01日 就任会見で早くも露呈した山中氏「市長不適格」~「辞任カウントダウン」の始まりか?(郷原氏ブログ)https://nobuogohara.com/2021/09/01/%E5%B0%B1%E4%BB%BB%E4%BC%9A%E8%A6%8B%E3%81%A7%E6%97%A9%E3%81%8F%E3%82%82%E9%9C%B2%E5%91%88%E3%81%97%E3%81%9F%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E6%B0%8F%E3%80%8C%E5%B8%82%E9%95%B7%E4%B8%8D%E9%81%A9%E6%A0%BC%E3%80%8D/

→記者会見での対応について言及。

9月16日 【独自】横浜市・山中竹春市長の経歴詐称を示す“決定的証拠”を入手(SAKISIRU) https://sakisiru.jp/10265

→NIHからの回答では、ビジティング・フェロー 開始日が2003年11月1日、終了日2004年6月30日 

9月17日 市長定例記者会見 https://www.city.yokohama.lg.jp/mayor/kishakaiken/kaikenyoshi/2021/20210917.html

→サキシル記者が前日の記事の情報を元に追求。NIHのリサーチフェローについて質問しているのに、リサーチフェローは一般的な用語で研究員を示すと主張して噛み合わず  司会者が執拗に質問を遮る場面も 質問途中も会見時間終了で打ち切り J1ビザの話題も

9月17日 横浜市・山中竹春市長の経歴詐称問題について記者会見で直撃(SAKISIRU) https://sakisiru.jp/10367

9月22日 「市長選問題」から「横浜市政の重大問題」となった“山中竹春氏のウソと恫喝”(郷原氏ブログ) https://nobuogohara.com/2021/09/22/%E3%80%8C%E5%B8%82%E9%95%B7%E9%81%B8%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%8C%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82%E6%94%BF%E3%81%AE%E9%87%8D%E5%A4%A7%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AA/

→これまで明らかになった経歴とリサーチマップの経歴を比較。「山中氏が2014年に横浜市大教授に採用される際に提出した履歴書(市会議員に開示済)では、早稲田政経学部の卒業年次も、数学科の学部卒業も、正確に記載」との新情報も。

9月23日【独自】横浜市・山中竹春市長、英文の履歴書でも経歴詐称か(SAKISIRU)https://sakisiru.jp/10598

9月30日 市長定例会見
https://www.city.yokohama.lg.jp/mayor/kishakaiken/kaikenyoshi/2021/20210930.html

9月30日 横浜市・山中竹春市長が「リサーチフェロー」について絶対に答えないのはなぜだろう?(SAKISIRU)https://sakisiru.jp/11368

10月6日 横浜市会 連合審査会

→公明党の行田朝仁議員が、山中氏にリサーチフェローについて質問(再生の40:40あたりから)

横浜市 令和3年 令和2年度決算第一特別委員会 10月06日-03号
議事録、経歴答弁の開始部分リンク
http://giji.city.yokohama.lg.jp/tenant/yokohama/MinuteView.html?council_id=871&schedule_id=4&minute_id=255&tab=speech

10月6日 横浜市・山中市長の日本語崩壊「AではあるがAではない」に等しい論理矛盾(SAKISIRU) https://sakisiru.jp/11725

追記

12月15日 横浜市 令和3年 政策・総務・財政委員会 12月15日-15号
http://giji.city.yokohama.lg.jp/tenant/yokohama/MinuteView.html?council_id=841&schedule_id=16&minute_id=364&tab=speech

山中市長「NIHにつきましては、2002年7月から2004年6月までビジティングフェローであるという回答をいただいております。」

12月23日 市長定例記者会見

記者「ということは、研究者にとって肩書ってとっても大事なことだと思う    んですけれども、リサーチフェローという肩書きを名乗っておられたことは不適切だったということは思われないですか。」
山中市長「全く思いません。」

令和4年1月13日 市長定例会見

→もう山中氏が嘘に嘘を重ねているのでツッコミいれるのもしんどい



ここまでの感想:

イソジンの「解析」は最狭義で、NIHの「リサーチフェロー」は最広義で対応。常識にとらわれない、柔軟な発想をもってデータ(経歴という)を解釈する所は、やはりデータサイエンティストのこだわりを感じる。しかし、市政に関してはいえば政策の根拠となるデータの整合性の確保や維持が求められる、このようなことでは市政を混乱させる可能性がある。これほどまでに自分のデータに不正直な人に、データに正直な市政の実現が本当にできるのだろうかと思ってしまう。




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