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マルタで仕事を探すのは想像以上に大変だった

9月からマルタでお仕事を探し始め、10月頃から本格的に動き出したわたしの初めての海外就職活動。

10月にこのNoteを書いてから約1ヶ月半が経ってました。

結論から言います。

完全にマルタでの就活を甘く見てました。

夫の、「僕でも受かったんだから大丈夫っしょ〜」
っていう言葉を完全に鵜呑みにしてしまった私。

現実はそう甘くはなかったのです…

私のこれまでのキャリア

大学卒業後、新卒で三井住友銀行に入行。
仕事もプライベートも充実した日々を送るも、本当にこの仕事は私に合っているのだろうか…でも周りの人にも恵まれてるし、特に辞める理由もないしな〜と思い、ひたすら働くこと5年半。

私の運命を変える出来事が起こったのでした。

偶然ネットで目にしたのは、ひとつの広告。
とあるハワイのホテルが沖縄にオープンするというのです。

小さい頃からとにかくハワイが大好き!
ハワイに行くたびに、「ハレクラニで働きたい!」が口癖だった幼少期。

この偶然は運命だ!
受ける以外の選択肢はどこにある?

そう思い、急いでネットで求人を見つけ、気づいたら応募し、気づいたら5年11ヶ月働いた銀行を辞め、沖縄に移住していました。

今思えば、かなりの挑戦だったなぁ〜と。だって一人暮らししたこともなければ、親元も離れたことない自他共に認めるスーパー過保護な環境で育ってきたんだから…😂笑
あの当時は、後先考えずによく受けたな〜。
と、自分でもびっくりです。

マルタ移住を機に、泣く泣く退社したハレクラニ沖縄ですが、開業メンバーとしてトータル5年3ヶ月、経理のお仕事をさせてもらいました。

そんな私の経歴が、少しでも活かせるような仕事はあるのか…そもそも日常会話程度の語学力で海外で働けるの?

不安な気持ちもあったけど、
まあ、おざきくん(夫)も受かってるし。
当時はおざきくんも英語ペラペラじゃなかったもんな〜。なんとかなるでしょ〜。

なーんて、どこかしら受かるでしょ〜。と、心の中で甘い考えを思っていた私は、根拠のない自信を持ちながら、マルタでの就活をスタートさせたのでした。

仕事を選ぶ上で譲れないもの

私がお仕事を探す上で、ここだけは譲れないというものが一つだけありました。

それは勤務時間。
月曜日〜金曜日の9時出社、18時退社が私の譲れない条件でした。

ちなみに夫の会社はフルリモート、土日休み、勤務時間の縛りなしという、誰もが羨む勤務スタイル。
なので、そんなスーパーホワイト企業で働く夫との時間を持てるような勤務時間の会社を探しました。

あのね、、、そんな会社、ほぼ無いのよ。
(もっと事前に調べとけよって話。)

今までが恵まれ過ぎていたのか…あぁ、沖縄に帰りたい…なーんて思う日も正直ありました。(3回くらい)

だけど、落ち込んでばかりもいられない。
そもそも私が選べる立場でないことに、ここでようやく気づく。(←気づくの遅い。)

これは結構まずいかもしれない。
というわけで、条件を大幅に緩和。

ナイトシフトがない会社を片っ端から受けてみることにしたのです。

苦難の連続

日本人を探してる求人を見つけては、応募する日々。(英語が完璧ではないため、Japanese speakingを探している求人をみてました。)

ちなみにそういう会社はマルタに意外とたくさんあるんですよね。

でもね、、、そもそも履歴書の段階で弾かれて、面接にすら進めない。

履歴書を出したのは多分10社以上。
こんなに落とされ続けてたら、流石の私も結構落ち込みます。
何がダメなんだろう…そう自問自答する毎日。

どうやら最近は経験者を取りたがる傾向にあるらしく、採用条件にも「同じ職種での経験年数が◯年以上」と、書いてあるところがちらほら。

あとは、すでにマルタで働いてる日本人の中にも転職したい人がたくさんいるということ。
となると、マルタで同じ業界で働く経験を持つ人の方がアドバンテージがある。

そういったことと、そもそも私の実力不足が原因で面接に進めた企業は4社だけでした。

海外での採用プロセス

実際に受けてみて、日本と海外での採用プロセスに違いがあることを知りました。

日本の中途採用は一社しか経験がないので、一概にもすべてとは言えないと思うのですが、日本では採用されるまでに書類選考を経て面接が数回行われ、その後採用という流れが一般的だと思います。

しかしマルタの会社では、ほとんどの企業が採用プロセスの途中で課題の提出を求められます。
会社や職種によって、その課題は様々ですが、私にとって初めての経験だったので驚きと職種によってはその課題がかなりハードなものもありました。

あとは、面接が日本語なのか英語なのか。
これも毎回ドキドキで…

日本語話者を探してるとは言え、最低1回はどの会社も英語での面接があるのが一般的でした。

だからとにかくいろんな会社を受けて英語での面接に慣れていくと良いのかも。

まあ、これは面接までいければの話ですが…😅

もう受けられる会社がない

とにかく片っ端から受け続けた私ですが、受けられる会社がなくなってきていました。

なぜならほとんどの会社を受けてしまったから。

Linkedinに新しい求人も出たりはしますが、条件に見合う会社はごく僅かです。

その中で最終面接にいけた会社はたったの2社。
ここで落ちたら、もう絶望的。
そんなところまできていました。

御祈りメール

そんな最後の望みである2社の最終面接は、偶然にも同じ週にありました。

面接の手応えは、、、
もしかしたらこれはイケたかも…?
という感触でした。
(根拠のない自信がここでも現れる。)

しかし結果は…
2社とも不採用という結果でした。

心のどこかで期待した自分を責めたくなりました。

なぜか夫も(私以上に?)かなり落ち込んでました。その日のお夕食はお葬式状態でした…笑

振り出しに戻る

振り出しに戻り、また0からのスタートです。

あぁ、また0からやり直しか〜。

と落ち込んで自信を失いかけている私を見かねたのか、夫がサプライズでイタリア旅行に連れていってくれたのでした。

なんていいやつなんだよ〜!と、我が夫ながら感心&感謝&感激しました。

旅行で気分転換が出来て、よ〜し!また頑張ろう!そう思えた単純な性格のわたしは…

また0から頑張ることに決めたのでした。

作戦変更に踏み切る

マルタで私に見合う求人がゼロになりかけてたので、ここで作戦を変更することにしました。

幸いにも、夫の会社が家族帯同ビザを発行してくれることになっていたので、マルタに仕事がなくても一応住めることになっていました。

そこで、今度は日本の企業で業務委託ができる仕事を探すことにしてみました。

これもまたフルリモートかつ海外在住者でも働ける時間にとらわれないお仕事は狭き門です。

そりゃみんなフルリモートでお仕事したいよな〜!

私は、今までのキャリアが活かせそうな秘書や経理などを中心に見てました。7-8社ほど出して面接に進めたのは4社でした。

突然の転機

そんなこんなで、日本企業の面接がスタートし始めた中、思わぬ出来事が待っていました。

以前受けたマルタの会社から、また新たに採用することが決まったので、もしよければお話しませんか。と、一通のメールが届きました。

実は、前回の不採用のメールの最後に、もしまた求人が出た時には連絡をします。と、書かれていたのです。

少しだけ淡い期待を持っていましたが、まさかこんなに早く連絡をもらえるとは思ってもみませんでした。

そしてなんと採用していただけることになったのです!!!

長い長い就活を終えて…

マルタに来てから3ヶ月ちょっと。
ようやくお仕事が決まりました。
正直、今までで1番しんどい就活でした。

マルタでの生活に慣れるまでの初めの1ヶ月、私は呑気にニートを満喫しすぎてました。
スタートダッシュが遅れたことは反省点。

あとはやっぱり、移住前に仕事を見つけてから移住してたら、もう少し心に余裕が持てたかな〜と。
でも、「既にマルタに在住していること」が条件の会社もあるから、どっちがいいのかは正直分かりません。

あと、人から聞いたことは一例にしか過ぎなくて、その人と同じように物事は上手く進まないということを学びました🤣
結局のところ、バックグラウンドも違うし、タイミングも違うからそりゃ同じようにはいかないんだよね〜!

それと最終的に、面接は運だと思います。
面接官にこの人と一緒に働きたい!と思ってもらえるかどうか。

ご縁がなかったのは、面接官との相性が合わなかっただけ。マッチングアプリと同じですね。笑

いつか自分にあった会社に必ず出会える。そう信じて自分自身を信じることが大切なのかもしれません。

この経験が教えてくれたこと

本当に本当に大変だったけど、この経験のおかげで気づけた「良いこと」もたくさんありました。

その一つは、夫を改めて尊敬することが出来たということ😂

当時の彼は、観光ビザのリミットである3ヶ月の間に仕事が決まらなければ強制帰国という崖っぷちにいました。

そんな追い込まれた環境を自ら選び(私には出来ない🤣)友達もいなければ知り合いもいない。そんな見知らぬ地、マルタに飛び込んでいった。

そして、なんとかタイムリミットであった3ヶ月以内に仕事を見つけ、お家を見つけ、、、生活の基盤を作っていったのです。

当時もすごいなぁ〜とは思っていたけど、いざ自分が実際に経験してみると、彼がどれだけ見えないところで必死に努力してきたのかを改めて感じました。あなたは本当にすごいぞ、夫よ!!!
(あんまり褒めると調子に乗るので、夫への尊敬秘話はこの辺にしておきます。)

まっ、そんな彼からしたら私には、お家もあってVISAもある。守られすぎてるな。

自分が経験してみないと分からない本当の意味での大変さや辛さ。
その時は辛くて苦しいけど、振り返ったら良い経験だったな〜と思えることはたくさんありますね!

また一つ、成長できた気がします。

いよいよ始まる第二章 in Malta

ようやく新たなスタートラインに立つことができた私の新しいマルタライフが始まろうとしています。

どんな風になっていくのか、すごく楽しみです!

そんな今日は私たちの結婚記念日…

彼にやーっと良い報告ができて、忘れられない記念日になりました。

Happy 1st wedding anniversary!

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