two-hit説がん化とはなんぞや①
hit とは 連続的な変異
常染色体優性遺伝:first-hit生殖細胞系列の病的なバリアント原因遺伝子APC,MLH1
second hit 体細胞バリアント 原因遺伝子の正常なアレルにも後天的にLOH(ヘテロ接合性の消失)や新たな病的バリアントが生じて
遺伝子の機能を消失する。
すでに片方のアレルに生殖細胞系列の病的バリアントがあり、さらにもう一方のアレルにLOHや新たな病的バリアントなどの後天的な変化が起きると早期にがん化しやすい。
疾患には2つのヒット、すなわち変異が関与する2種類の形態が存在することが予測された。遺伝性の場合、最初のヒットは受精時に存在する遺伝子変異に関係していたのに対し、それに続く第2のヒットは同じ遺伝子の他方のコピーに生じる体細胞変異に関係していると考えられた。
がん抑制遺伝子の機能喪失が発がんに関わる機序については2ヒット説が知られている。
2つあるがん抑制遺伝子に変異であったりエピジェネティックなサイレンシングなどでファーストヒット、セカンドヒットがおこることで両アレルのがん抑制遺伝子が機能しなくなり発がんにつながる。