Live2Dモデルを制作したので記事を書かせてくれ。その4
セブ〇イレブンの担々麺(カップ麺)が美味しい季節になってきました。作業机をコタツに魔改造する計画を立てています。
どうも、野沢菜じゃっこです。
このシリーズ?も、はや4記事目。今年ももう終わろうとしておりますが、今後もお付き合いいただければと思います。
この記事は「がんばってつくったよ!こだわったポイントとかあるから見てくれ!!」というじゃっこの自己顕示欲が生み出した怪文書です。Live2Dモデル制作周りの解説もするから許してくれ…許してくれ…
というわけで今回制作したモデルはこちら!
かわいいね。
クリエイターチームSTOCKからの新企画“カラフルシリーズ”の第1弾。
「黒のノワール」になります。
以前少しだけ紹介していましたね。待たせたな!
サムネがめちゃくちゃかっこいいのだ。
新企画の“カラフルシリーズ”は通常20万円クラスのハイクオリティなLive2Dモデルを1万円の低価格で複数販売しようという試み。
「黒のノワール」はその旗艦としてnizimaを中心に様々なサイトで12月上旬に販売開始を予定しております。みんな買ってね。
nizima販売ページはこちらから!
一応私はSTOCKに所属しておりまして、このモデルのLive2Dモデリングを担当しました。(※イラスト担当は私ではないです)
クリエイターチームSTOCKへはこちらから!
どんなモデルなの?
新企画である“カラフルシリーズ”の第1弾として開発された新モデルだけあってこだわりの感じられるハイクオリティなモデルに仕上がっています。
「黒」「大人の魅力」「色気と優雅さ」をコンセプトにデザイン、モデリングをしており、見えないところまで作りこんでいます。
「黒のノワール」にはこれまで野沢菜じゃっこがやってきた謎技術(力技ともいう)はもちろん、新たに勉強して身に着けた謎技術が詰まっています。つよつよだな。
さて、まず見てわかりやすいのが猫ですよ。猫。
この猫、アイドリングモーションで常時何かしら動きます。
かわいいね。
またいつも通り今回も多様な表情ができるようになっており、キーバインドによる表情切り替えを多数収録!
ええっ!?12個もキーバインドが!?
す、すごい……でもキーバインドの設定が大変なんじゃ……?
でも大丈夫!初期キーバインド設定もしてあるので、購入後すぐに使い始めることも可能!(VtubeStudioのみ)
なんて良心的なんだ……
キーバインドも一部は組み合わせて使うことができるので表情のバリエーションはかなり多く、衣服の一部を着脱できるなど見た目の雰囲気を変える事もできるモデルになっている。
解説編:スキニング
ちなみに(?)この記事はLive2Dの話をするのが趣旨のはずなので猫の動きの解説的なのをしておきます。
猫のパラメーターはこんな感じ。
猫はひげとしっぽが物理演算で揺れます。
…………え?しっぽのパラメーターが何でこんなことになってるのかって?
そう、今回新しく搭載したのがこれ。
「スキニング」というLive2Dの機能を使い、物理演算で揺れるとリッチなものになるのだ。(語彙力皆無)
スキニングはこんな感じで変形パスツールをつけたら……
左上の「モデリング」から「スキニング」を選択し、「変形パスからスキニング」をするととりあえずOK!
こんな感じになればOK
しかしこれだけだと最大に動いた時に
こんな感じでやばいことになる。
この状態だと物理演算で揺らすとものすんごい動いちゃうので調整するよ。
調整後はこんな感じ。
実際こんなに揺れることはないはずだけれど、万が一を考えて他パーツ(手や猫の身体など)に干渉しないようにしておくといい。
逆にここできれいな形になるようにはしなくていいのでいい感じでやってね。
物理演算を適用して確認してみる。
とはいえいつもの物理演算ではない。スキニングの物理演算設定はめんどくさいのだ。
振り子をスキニングの回転デフォーマーの数だけ設定して振り子1つ1つに適用していく。
あとは動きを見ながら倍率とかを弄って調整すればOK!
このスキニング機能、髪の揺れなどで使われることが多く、今回のモデルでも前髪など一部でスキニングによる物理演算揺れを適用しています。
揺れものがとてもリッチに動いてくれるのでおすすめ。
開発時の小話
時に「黒のノワール」の開発時にイラスト担当からの指示でこんなものがあってですね……
そう、胸の揺れがね、あるんですよ。
猫がいるからほとんど見えないんですけど……
しかもパーツが結構細かく分かれていて、揺れる時の動きに中身と服が微妙に動き違ってたりする工夫があったりします。
猫がいるからほとんど見えないんですけど……
他にもいっつもやってて感覚がマヒしかけてるんだけれど、
とある理由で角度XYのパラメーターがこんなことになっています。
というのもこのモデル、前髪のせいでちょっとわかりにくいんですが
こんな感じで顔の向かって右側に影が入っています。
この影の目の部分がですね…ちょっと厄介で……
目の下部分の影だけこんな感じで別パーツになっています。
これは死ぬほどめんどくさい仕様なんですけれど、モデルがより魅力的に見えるようになる一工夫、というヤツなのでこうしています。
このパーツをあらゆる動きをしても対応できるように細かく動きを対応付けしていることから角度XYのパラメーターがこのようなことになるんですよね。
実は前回発売のモデル「スカルマスクガール」でも同様の影パーツがあり、何ならその前のモデルやその前の前のモデルでも実装されているのでお家芸みたいな感じになっていたりします。
でも冷静に考えたらこれ結構めんどくさいことをやっているよなって思ったのでここに書きます。
ここは野沢菜じゃっこの自己顕示欲を満たす場なので……自慢させてくれよ……こんなとこ言わなきゃ誰にも気付いてもらえないよ……
最後にもう一回宣伝させてね。
新企画の“カラフルシリーズ”は通常20万円クラスのハイクオリティなLive2Dモデルを1万円の低価格で複数販売しようという新たな試み。
クリエイターチームSTOCKのこれからの活動を期待してね。
さらに!今回の“黒のノワール”を始めとしたカラフルシリーズは今後も展開していく予定!しれっと第2弾も制作中なのでお楽しみに!
んじゃ、また。
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