Live2Dデータ修正で発狂しかけた話
どうも、野沢菜じゃっこです。
タイトル通り
ヤバいデータの修正をして発狂しかけました。ハゲる……
まあ、チーム内での共有データで、外注のお仕事ではないのでご安心を……
(そもそもお仕事の場合はこんな記事書かない)
そんな事があり、
「実はこういうデータ作っちゃっている人、多いのでは?」
と思ったので記事を書くことに。これでも実際、モデルは動くわけだし。
今回はこういうデータの問題点と、じゃあどうすればいいのかをまとめていきます。
このデータ、何が問題なの?
ざっくり経緯を説明すると
・チーム内の他の人が作ったLive2Dモデルデータに追加パーツを入れようとした
(諸事情で担当者が野沢菜じゃっこに変更)
・データを見てじゃっこ唖然
・今後もこのモデルデータを使う予定なので
修正しないと今後もっと大変な問題を引き起こしかねないと判断
・急遽じゃっこが修正対応することに
・更にパーツ元となるPSDデータも名称など修正が必要となり……
・じゃっこの仕事量爆増!!
…………というわけですな。
いやぁ、キツいっす……
さて、件のモデルデータの問題箇所がこちら。
これを見て頭が痛くなったらごめん。たぶん同業者ですね。
これ、見てわかる通り
・パーツ名称が同一の物が多数ある(左右分けもされていない)
・ワープデフォーマーも同一名称のものが多数
・フォルダ整理もされていない
という感じで、もう、うん、ね?
これを見ただけでSAN値をだいぶ削られました。
先に述べた通り、このモデルはパーツの追加をしたりして、今後も使う予定です。
つまり、この状態ではパーツの差し替えや動きの修正などを今後行った際に
・差し替えたパーツが行方不明になる
・モーション修正時に手間取る
といった問題が発生する可能性が非常に高いのです。
それでは非常に困りますし、今後ずっとそんな問題を抱えつづけていては無駄な時間を取られ続けることになります。
モデルデータは綺麗に作ろう
実際Live2Dモデル用のパーツ分け、パーツ作成が面倒な気持ちもわかるし、モデリング時にワープデフォーマーやパラメータの名称設定が面倒な気持ちもわかります。
しかし、モデルデータのパーツ名称やワープデフォーマー、パラメータ名称などを整理しておいたほうが
実はモデリングを効率的に行うことができます。
まあ見てもらった方がわかりやすいと思うので、
修正したものがこちらになります。
部分ごとにファイル分けし、名称に左右を追加しました。
ファイル内はこんな感じ。
ワープデフォーマー名称も
どれが何にどう対応しているのかを一目でわかるようにしています。
整理整頓しておくことでこれだけデータが見やすくなります。
つまり、
いま必要なパーツがどれか、どこにあるのか。
対応しているワープデフォーマーはどれか。
こういった制作中に必要な情報が一目でわかるようになります。
例えば「右目のこの部分をちょっと修正したいな……」となった時に
「これにはここが対応していて…あれ、これは左目のパーツか」
「あったあったこれだこれだ。じゃあこっちも今修正したものにあわせて修正したいから……パーツどれだ?ワケワカンナイヨー!!」
となった経験はありませんか?
これ、絶対効率が悪いですよね。
Live2Dモデルは高可動のものになればなるほどパーツ数が増えていきます。
ですから、パーツの名称管理をし、見やすく整理整頓されたデータを作ることが効率的に上達する手段だと言っても過言ではないかもしれません。
まとめると
・パーツの名称は左右、どのパーツかがわかるようにする
・ワープデフォーマーも同様にわかりやすい名称に
・部位ごとにファイル分けをする
この上記3項目に気を付けておくだけでかなり見やすい整理されたデータになるのではないでしょうか?
他人が扱うデータだからこそ
他にも、Live2Dデータを扱う制作の場合、今回のケースのように
他の人がデータを使う可能性があります。
その時に他人に迷惑をかけない(取引先相手だとなおさら)ためにも
データは綺麗に作るべきです。
信用を得るのは本当に難しいです。
1年ほど駆け出しのフリーランスとして奔走してきましたが、
まずやはり大きなお仕事を任せてもらえない。
社会的に信用が無いからですね。
ですから実績やポートフォリオなどを見ていただいてお仕事をもらえたならとにかく全力でしっかりやる。
こうやって顧客の方との間に信用を積み立てていくわけです。
メールをできるだけすぐに返すとか、言葉に気を付けるとか。そういう細かいところも大事です。
こうしてちまちまと信用を積み立ててお仕事を頂いて、お仕事が完了して
そこでようやくお客様から「この人に任せて良かった」と思ってもらえる。
信用を得るのは本当に大変です。
けれど、こうして頑張って積み立てた信用も、崩れるのは一瞬です。
納品されたデータを見た取引先のモデラーの方が一言「いやデータきったねえ!使えねえぞこんなの!」と言ったら
それだけでもうこのお客様から次の仕事を任されることはなくなります。
仕事をやっていく上で何よりも大事な信用。
その信用はやはり、仕事で得ていくしかないのです。
丁寧に綺麗なデータを作ることはそれに繋がることだと思います。
まとめ
ざっくり要約すると
Live2Dモデルデータは丁寧に作ろうね!
というお話でした!
久々のnote更新がこんな説教臭い記事でごめんよ……
でもある意味一番役に立つ知識(?)だとは思うので……
2022年も野沢菜じゃっこをよろしくお願い致します。
んじゃ、また。
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