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カルマと霊理の世界3

割引あり

「ショーシャンクの空に」はカルマの物語


名作映画ランキングで必ず1位になる不朽の名作「ショーシャンクの空に」

この映画が多くの人の心に響く理由は、偉大で簡潔なカルマの物語だからです。カルマ論NOTEの初回版で紹介しましたが、カルマのことを2000年以上前に詳細に解説していたのは古代インド叙事詩のヴァガバットギーターです。

ただ、紀元前のインドの神話と哲学の世界観で書かれているため、21世紀に生活する現代人には、ピンと来ないところがあります。壮大で難解なカルマ論を2時間の映画にまとめた現代のヴァガバットギーターこそが「ショーシャンクの空」になのです。

この社会は刑務所と同じ要素がある

釈迦はこの世は苦であると喝破しました。釈迦の言う「苦」とは苦しいとか難行苦行という意味ではありません。苦とは天地創造の創造神が人間社会を創った仕組みのあり方が、人間にとって主観的にハッピーではなく、その仕組みの中に永遠に翻弄される人間の哀れさを苦であると表現したのです。

そのことを理解していない西洋かぶれの哲学者は釈迦のことを悲観主義者や苦行主義などと評してますが、「苦」の本質を知れば、そのような誤謬を犯すことはありません。

ショーシャンクに描かれている刑務所は、暴力、騙し、レイプ、利己主義など、ありとあらゆる悪を凝集し、身体的精神的自由が極度に束縛されて表現されています。

これ実は我々が暮らすシャバも同じなのです。普通の社会だって暴力、いじめ、パワハラ、レイプ、売買春、詐欺、欺瞞などあらゆる悪徳が詰まっています。でもシャバに暮らす人は刑務所と違って自由があると思いがちですが、金銭的不自由、思い通りにならない不自由、病気、失業など、様々な制限を受けています。そんな中で私たちは悩み、反省し、自分の行動を改めます。つまり、シャバと刑務所の違いは程度の差なのです。

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