カルマと霊理の世界2

割引あり

カルマの階層的分類

前回の記事で、カルマの法則を数式で表現しました。おさらいすると、カルマとはある個人が行った微細なすべての行為を前世から今の時点まで積分した総和がその個人全体を形成する法則のことでした。

これは個人の魂レベルでのカルマの話でしたが、カルマは階層的な構造をしていて、個人のカルマ、家系のカルマ、土地のカルマ、民族のカルマ、国のカルマ、世界や地球のカルマと規模が大きくなるにつれ、影響を受ける人口も程度も比例して強くなります。

例えば、私キリコという個人のカルマは私自身が前世から営々と積み重ねた行為が積分され、今の私の人格や宿命を形成しているのですが、一方で私はある家の家系に生まれ、両親に養育され、生まれた土地に育まれ、日本社会という国や民族の影響を受けて生きてきました。そして日本という国はまた単独では存在せず、世界各国との関係性の上に成り立っています。

このように、個人というのは単一で成立するものではなく、いろいろな人や社会との関係性の上に成立しています。これを仏教では諸法無我と称し、三宝印と呼ばれる根本的な教義です。

諸法無我とは、カルマの法則の実相を端的に表現したものであり、能力のある霊能者は、しばしばそのことに言及しています。

戦争は国や民族のカルマの発露

ウクライナとロシアの戦争は泥沼化の様相を呈しています。これは表面的にはプーチンのロシアがウクライナを侵略したように映りますが、実態ははるかに複雑です。

わが日本も約80年前に泥沼の戦争と悲惨な結末を経験しました。一般に近代の戦争のような国同士の戦争は、それこそ国や民族のカルマが大きく動いたときに発生します。

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