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祖母の魔法の家

幼少期
よく母の実家に遊びに行ったり、お泊まりしていた。


私は幼少期
親戚の家や友人宅に泊まるのが何故か落ち着かない子だった。やはり自宅が落ち着く子。寂しがりかな


学生になり一人暮らしの経験もして
むしろ仲が良い人の家に宿泊したり旅行などが楽しくなった。気を遣う相手だと少し疲れちゃう。


昔祖母の家に泊まりに行くと
二階の部屋は少し薄暗く壁が茶色味がかり、アンティーク調な雰囲気がした。


祖母の古い足踏みミシンや
木製の大きく頑丈なロッキングチェアが置いてあった。
大工だった祖父が昔作ったのかもしれない。
座ると心地よく揺れる。


当時祖母と暮らしていた伯父(母の兄)の部屋にはさり気なくギターが置いてあり、大きなキャンバスに描かれた油絵と絵の具がいつも置いてあった。
未完成の状態で。

それはまるで
魔女の宅急便のキキが山小屋に住むウルスラの絵画を見た時の様に。

何とも神秘的な気分だった。


(ネットより・ウルスラの絵)


今はもう祖母も伯父も残念ながら他界してしまった。

そして
あんなに頻繁に遊びに行っていた祖母の家に行く事も殆ど無くなってしまった。

ただ当時の祖母の家には魔法の様な何だか暖かい不思議な空気が漂っていた。


風に揺れ金色に輝く稲穂と
遠くに見える山々を見ていると、時折祖母を思い出す。

祖母の魂は今何処にいるんだろう。


近しい人とのお別れはいつの時も寂しいね。 

優しくしてくれて
ありがとう🫰


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