釣りの思い出
秋になるとふと誰かとのんびり釣りに行きたくなる日がある。
風が心地良い晴れた日に。気の向くままに。
昔から父が自然を愛する人だった。
キャンプや野外活動、トンボの捕まえ方(放すけど)川遊び、葉っぱ遊び、お金をかけなくても楽しめる遊びを色々教えてくれたり、田舎育ちだった。
遊びは作り出す。
暫く前に街に越して来たが
最近街に酷く疲れる。人が無機質に感じてしまう。
虫の声も鳥の声も殆ど聞こえない。
そして
昔付き合っていた彼が時々趣味で行く釣り好きだった。
簡単な釣り竿を2本買い、イソメ(エサ)、ルアーを買い、週末になると海水&淡水が混ざる広い沼、海釣り公園に行き釣りをしていた。
サビキをしてみた事もあった。
リールの巻き方、釣り竿のセッティング、軍手で餌をつけ遠くに投げる。
釣れた魚はキャッチ&リリースだった。
セイゴ、スズキ、カレイ、ハゼ、小さいフグなど釣った事がある。毎回競い合う。
青空のもと
チャポン チャポンと水の音。
放し飼いのアヒルたちと夕日。
水辺で食べるおにぎりと唐揚げ。
気持ちよかった。
女子だからか、じっとしているのが苦手なのか
何となく半日位で飽きてしまう私だったが↓
彼は察したのかいつも数時間にしてくれた💧
午後からふらっと行くと広い沼は夕日が綺麗で、冬の海は恐ろしい程真っ暗で不気味だった。
冬は夕方から寒くなり、撤収後に自販機で買う温かい缶のココアが身体に染みた。
そして
帰りに食べる焼き肉やラーメンは格段に美味しかった。
自然の中で活動した後のご飯って本当に美味しい。
自然の中の夏フェスのご飯もそうだった。
彼とは長かったがお別れしてしまい
最後に会った際
釣り竿は捨ててしまった。と聞いた。
しかし
きっとどこかで誰かと又釣りをしている気がする。
そんな秋空の日。
私も又ふらっと誰かと釣りに行きたい。
この自然な感じ素敵。美人だな。