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それはまるでハイジの様に🍎
自然豊かな田舎から街に引っ越し数年が経つ。
コンクリートに囲まれた環境や住宅密集地に何年経っても慣れず、一人苦しんでいる。
人も割とせかせかし怒りっぽく、夜は車やバイクの騒音の日々にうなされる。
良い所を探し早く慣れるよう何年もずっと頑張ってみた。
しかし
そうすればする程、イキイキしていた昔と今の自分の人生は全く別物に見え、余計に気力を失い何もしたくなくなる。
なので
様々な音楽や創作活動、気心知れた人に心支えられている日々。
いつか心からホッと出来る場所に行きたい。
そんな事を無意識に願う朝のことだった。。
たまたま曲がる場所を間違い
畑が広がる道に迷い込んだ。
そこには畑全体に霜がはり真っ白な大地が広がっていた。
周りは木々に囲まれ、鳥が沢山いる静寂の世界。
空が広く遮るものが無く
昔いつも目にしていた故郷の風景に似ていた。
ふと気付くと涙がスーッと流れていた。
うまく言葉に出来ない気持ちに蓋をし、その蓋が少し開いてしまった感じ。
それはまるで昔観たアルプスの少女ハイジの様な気持ち。
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子供のハイジは両親を亡くし、山に住む血の繋がったお爺さんに預けられ、ヤギやペーター達とも仲良く暮らしていた。
しかしある日
お爺さんにハイジを預けた叔母が街でお金持ちのお嬢様の相手が必要だと、急に大人の都合で街に引っ越す事になる。(違ったらすいません)
そこでクララと出会うのだが。
ハイジはいつしか夢遊病になり、山の絵の前で泣いたまま眠ってしまう。
医師からは山に戻すべきだと診断される。
私は当時それを観ながら号泣したが、ハイジの気持ちが今の私と何だか少し重なる様な気もする。
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住めば都とはいうものの、人それぞれやはり合う環境や気質、落ち着く場所があるのかもしれない。
私はそういう環境的な部分にやや敏感なのかもしれない。
騒がしい街の中に素敵な場所を見つけた。
いつか自分で作るんだ。
楽しくて、ホッとして、自然豊かで、海が近くに見える場所を。
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変える勇気が欲しい
(ハイジ画像・引用)