「楽天スーパーSALE」の折込チラシがダメな理由
6月4日(火)~11日(火)の約1週間、楽天スーパーセールがあり、そのスーパーセールの折込チラシがわが家に入りました。
ネット通販の折込チラシはたまに入ります。楽天のチラシが入るのも初めてではなく。
ただ年4回のセールの毎回折込チラシが入ってる記憶はないので、たまーになんだと思います。
そんな楽天チラシ、これはダメなチラシだなあと思ったので、そのポイントをまとめました。
1 どこのチラシか分かりにくい
今回入ったチラシはこちら。
先にも触れましたが、楽天のチラシはしょっちゅう入るものではないです。
たまにしか折り込まないのであれば、「普段はない楽天のチラシであること」がパッと手にした・目に入った瞬間に相手に伝わる必要があります。
その観点でいうと、「RakutenスーパーSALE」のロゴは小さすぎです。
せめて隣の「超得」のスペースまで含めて大きくロゴを配置すべきだったでしょう。
2 チラシのサイズが小さい
このチラシのサイズは開いた状態でB3サイズ(≒新聞の片面サイズ)。チラシとしてはごくありふれた大きさです。
テレビでガンガンCMを流している割に、ちょっとしょぼいなというのが手に取った時の率直な感想。
下の画像は、家電量販店のチラシ(B2≒新聞の両面サイズ)、ジャパネットのチラシ(B3・縦)、楽天のチラシ(B3)を比較したもの。
家電チラシはB2が普段の大きさで、セールになるとさらに大きくなります。
ジャパネットはサイズこそ楽天と同じB3ですが、表に5品、ウラに11品しか掲載がありません。載せている各商品に割いているスペースが大きく、その分インパクトがあります。
小売のチラシには下記の2つの傾向があります。
・チラシが大きい=そのセールに力が入っている
・割くスペースが大きい商品=その商品・価格に自信がある
そして、チラシを見る側は無意識のうちにこれを理解しています。
これを考慮すると、今回のチラシは倍のB2サイズにするか、商品数を絞るべきだったといえるでしょう。
3 情報を詰め込みすぎ
このチラシの掲載商品数は、表35商品、ウラ79商品。各面とも、ジャパネットチラシの約7倍になります(下の画像はウラ面)。
さらに、商品ごとに下記の項目が記載されています。
・商品名
・価格
・商品画像
・商品説明文
・楽天内検索キーワード
・検索キーワード注意事項
・商品ページQRコード
・送料
・送料についての注意事項
ネットでの買い物に不慣れなシニア世代を狙ってのチラシだから懇切丁寧にした、というのは想像に難くないですが、これでは情報を詰め込みすぎで、見ていて気が散るというか、これを100品以上見るのはけっこうなストレスです。
「こうしたらいいのに」というところはいくつもあるんですが、下記の4つを直すとまあまあよくなると思います。
・送料の表記は記号化したうえで、注意書きを含め欄外での説明にまとめる
・検索キーワードの注意書きも欄外での説明にする
・楽天サイト上にカテゴリごとのランディングページを用意し、QRコードもカテゴリごとにする
・商品説明文をシンプルに短くする
商品名・商品画像・価格がまず視界に入って、興味を惹かれた品なら詳細を見る、という流れを作るのが大切です。
限られたスペースに多くの情報を入れたいケースとしては、生協のカタログがまあまあ参考になります。
下記の画像だと「冷凍」「毎週」などは記号化できてますね。
4 折込タイミングがよくない
チラシを見ると、このチラシの対象期間は6月4日20:00から6月11日1:59ですが、このチラシが折り込まれたのは6月5日…。
6月4日に折り込んだ場合、折込時点ではまだセールが開始していないからと考えて翌日にしたのかもしれませんが、イベントを予告するチラシは特におかしなものでもなく、むしろ開始後に折り込むことの方が不思議に感じます。
(折込時点でその商品が売り切れているとかいうことはなかったのでしょうか)
6月4日の折込でよかったでしょう。
全体を通して感じること
このチラシを通して大きく感じたのは2点。
・商品を買ってほしいというより、リスクを回避したいという思い
ひょっとしたら過去に折込チラシをしたときに苦い経験をして、その対策としてこのような詰め込み方をしたのかもしれませんが、もうちょっと工夫の余地もあったのではと感じます。
・チラシ制作経験があまりなさそう
チラシというものはそもそも「読むもの」ではなく「見るもの」なのに、とにかく無造作に文字を詰め込もうとするのには感心しません。
チラシを手にした人の最初の関心を、ビジュアルを駆使していかに引くか、というところに腐心してほしかったところです。
次の楽天スーパーSALEのチラシがいつ入るのかは分かりませんが、その時はどんなチラシになっているか、期待して待っていたいと思います。