箕輪マインドで歌詞が120倍速く書けた
最近、箕輪厚介さんの『死ぬこと以外かすり傷』を読んだのだけど、
その中でも特に印象に残った言葉があって。
時間をかければそれだけでいいものができるというわけではない。
(箕輪厚介『死ぬこと以外かすり傷』マガジンハウス)
彼は本のタイトルや帯のコピーを考案する仕事についてそのように言っていたのだけど、
今まさに自分がハマっている泥沼がそれで。ギターのフレーズやら歌詞やら、とにかく時間をかけてあーでもないこーでもないとぐだぐだぐだぐだぐだぐだぐだぐだ...
そんな訳で、7曲残っている歌詞を1日で書き上げる挑戦をしようと思い立った。
通常、一曲の歌詞書きには(僕の場合)1ヶ月くらいかかる。
まず曲ができて、それにメロディを当て込むために「仮歌詞」と呼ばれる無意味な言葉の羅列を当てはめてボーカルを入れ、それに合わせて楽曲全体のアレンジを整えていく。
ここまでで大体5〜7日。
全体のアレンジが仕上がったら、歌詞としては「下書き」と呼ばれる段階に移行し、メロディからいったん離れて、その曲のテーマや伝えたいことを文章として言語化していく。
実はここが大変で、思うように書けたり書けなかったり、言いたいことと書いてることが微妙にずれてたり、かけ離れてたり、様々な理由で時間が掛かりがち。ここは大体7〜14日くらいかかる。というかそれくらいかけてしまう。
最後は書き上がった下書きをメロディに当てはめていくパズルみたいなもので、これはそんなに時間はかからない。よほどのことがなければ1日で終わる。
こんな感じでトータルとしては1ヶ月かかってるわけだけど、今回は後半の「下書き」の部分(=今まで最も時間をかけていた箇所)を、7曲まとめて1日でやろうと思い立った。
朝6時から書いてたけど、結果は、、、
午前11時には全て書き終えていました。
朝食やトイレの時間抜いたら4時間くらいで終わった。
7曲を4時間ですから、
1曲あたり実に約34分。
下書きの工程では今まで14日かけていて、仮に1日5時間かけていたとすると(いくらなんでも2週間ずっと歌詞書きの作業だけをしている訳ではないので)、従来の作業期間は約4200分。
120倍以上の速さで出来たことになる。
こういった試みは今回が初めてなので、雑な作品になってないかと不安もなくはないが、
それこそ「時間をかけたら良くなるとは限らない」訳で、追加で120倍の時間をかけたらからって、今より120倍良い歌詞になるとは思えん。
そもそも、「これでいこう」と決断したものに不安を抱くのは自分に対して失礼だと思う。
歌詞だからとか、アートだからとか、作品だからとか。長い時間をかける言い訳はいくらでもできる。
でも今回やってみて思ったのは、歌詞だろうと即断即決でバシバシ書いていったほうが切れ味のいい言葉も生まれてくるし、結果的にアツアツなものができるということだったり。
(反動でこの記事の言葉遣いはなまくらだらけになってるけど。。。)
Chiraのnoteではカッチリしたエッセイばっかり書いてるけど、
こーゆー緩ーいブログ的な記事も少しずつ出していきまーす。
※画像は歌詞を書き上げた後に食べた丸源ラーメン。
Chira