#25 Fの押さえ方
先日、中学時代の親友が自宅に遊びにやってきた。
彼は僕と同じ地元、千葉県は木更津の出身なのだけど、今は埼玉の某都市で働いていて、住まいも埼玉。僕も同じく埼玉に住みそこで働いているけれど、彼の職場と僕の住まいが意外にも近かったということがあって、これまでも何度かちょいちょい飲んだりしていたのだけど、自宅に来たのは初めてだった。3回目のデートで彼女を家に招き入れてドキドキする、地方から上京して独り暮らしを謳歌している大学1年生の男子ってこんな気分なのかなと妙な想像をした。相手が異性か同性かに関わらず、ある程度仲のいい人を自分のプライベートな空間に招待するって、割と緊張すると思うんだよね。
初めて僕の家にやってくる人はたいてい皆驚くのだけど、ギターが20本くらいあってそこら辺に転がってる。例にもれず彼もびっくりしていた。それで何となく、ギター触ってみる?みたいな話になり、コードを鳴らしだしたらそっから4時間くらいずーっと弾いていて、彼はなんとその4時間の間に難しいとされる「F」コードを覚えスピッツのチェリーを弾けるようになっていた。今までにも何度かギターを教えたことはあるけど、そんなに習得が早いやつは見たことがない。
というわけで今日は「Fの押さえ方」です。
ギターをやっていても、やっていなくても知っている人も多い「F」コード。「Fの壁」でギター挫折なんて話は履いて捨てるほど耳にしますが、実際Fってそんなに難しいコードなのかというとそうでもなく、むしろベーシックなコードだったりするくらい。細かい話をすると、Fが難しいのではなくて「セーハ」という独特の押さえ方に苦戦する人が多いということなんですね。これにはコツやポイントがあるのでいくつか紹介します。
①指は指板に対して垂直に
指が寝てしまうと、せっかくコードを押さえても隣の弦に指の肉が当たってしまって綺麗に鳴らないので、コードを押さえる時、基本的に指は垂直に立ててください。これはFだけに限らずどんなコードを押さえる時にも言えることです。
②親指はネックに対して垂直に
指が寝てしまうもう一つの原因として挙げられるのが、親指がネックと並行方向を向いてしまっている時です。いわゆる「グーサイン」を作ると、親指が立ってそれ以外の指がクルっと丸まりますね?同じことがギターの指板上でも起きてしまうので、指が寝てしまいます。親指はネックに対して垂直に添えてあげましょう。
③脇を締める
脇が開いていると、②で紹介した親指がどんどんネックに対して並行に向いてしまうのでやはり指が寝てしまい音が鳴らなくなります。最初のうちは指先や手首が痛くて、どんどん脇が開いていくと思いますが、気づいた時で構わないので脇は締めて練習するようにして見ましょう。
ちょっと、普段とは趣向の違う記事になりましたが、たまにはこういうのもいいかなと。
Chira