ちらの自叙伝 vol.4 アイドルとの出会い

vol.1〜3にかけて、誕生から現在に至るまでの人生について綴ってきた。
ここからは、ヲタク人生について綴っていく。
(なお、年齢バレを避けるため当時自分が何歳だったかということに関しては記載しない。)
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2012年4月のある日、家族で出かける車の中で姉がももクロのアルバム『バトル アンド ロマンス』を流した。
当時の私は、本当にアイドルに興味がなかった。
そりゃテレビに出るようなアイドル(当時ならAKBとか?)は何となくわかっていたし、当時ももクロの存在は何となく認識していたけどメンバーカラーの衣装などガチャガチャした印象で好きじゃなかった。

そうは言っても車で流れている音楽なので自然と耳に入ってはくる。
当時の自分の印象に残ったのは『ワニとシャンプー』だった。
1曲を通して「夏休みの宿題が終わらない」といった趣旨のことを歌い続けるいい意味で何も残らないアホな曲である。

それからすぐ、家で姉と一緒にももクロの円盤を観る機会があった。
順番は覚えていないが(おそらく時系列)、早見あかり卒業の中野サンプラザ公演、女祭り2011、ももクロ初のさいたまスーパーアリーナ公演など、その時期モノノフ(ももクロファンの名称)だった人には伝わる激アツライブばかり。
最初はソロ曲『だって あーりんなんだもーん☆』のインパクトからあーりん(佐々木彩夏)かなと思ったけど、観ていくうちに夏菜子が好きだなと思った。

そして、姉がチケットを持っていたので、横浜アリーナ公演の2日目、ももクロ春の一大事2012~見渡せば大パノラマ地獄~のセンテニアルホール(横浜アリーナ内にある小さなホール、@JAM EXPOではブルーベリーステージになる場所)でのライブビューイングに参加した。
これが私の初めてのアイドル現場だった。
キンブレ(KING BLADEの略。一般的なペンライトはだいたいこれ。)ですらない謎の赤単色の小さなペンライトを持って行った。

ライブビューイングではあるが、ヲタクのコールの熱量がかなり高くて驚いたし、終盤に「世界のももクロNo.1」
コールが揃った瞬間の感動を画面越しでも共有出来たことは本当に貴重な経験だった。
そして、公演直後には同じ会場だったのもあってももクロ本人達が挨拶に来てくれた。
ライブビューイングなのでまさか本人の姿を拝めるとは思っておらず、嬉しいサプライズだった。

1ヵ月足らずで私はあっという間にモノノフになっていた。


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