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ソロジャズギター
ギターをはじめて40年を勝手に記念して、毎晩ソロギターでジャズスタンダードのレパートリーを1曲ずつ弾いて、スマホに録画してます。
昨年10月から始めて現在150曲を越えたあたり。 長期間演奏しなくて忘れてた曲も練習し直したりして、今のところ動画を公開する気はないけど(音も悪いし、服装もパジャマだし)、ライフワークとして中々楽しい。
自分語りで恐縮ですが、ソロ・ジャズギターで最初に弾いたのが二十歳くらいの頃、ジャズギターの名手 ジョー・パス の名演『Night And Day』のコピー。 譜面をそのまま弾くいわゆる 書き譜演奏 だったので構造を理解せずにただ弾いただけだったんだけど、とても楽しくてそのままのめり込み、今に至ります。
でも30年近く弾いてると構造も理解できるようになり、現在は譜面を見ただけでよほど難解な曲でもない限りソロギター化できるようになりました。
ソロ・ジャズギター は残念ながらジャズの中でも最もマイナーかつ人気のないジャンルらしく、ジャズ好きの方と話しても「ソロギターだけは聴かない」だとか「あんなのギタリストしか聴いてない」なんて散々に揶揄されました。 トホホ。
このスタイルで演奏している人もかなり少なく、世界的に有名な演奏家も数えるほどしかいません。(片手間に弾く人はそこそこいますが)
なのになぜか昼間のカフェの店内では時々耳にします。 それどころかジャズの花形・管楽器よりもギターの方がよく流れている気がします。 会話の邪魔になりにくいからかなとも思ったけど、夜のバーとかだと普通に管楽器の方が多いんだな。
ジャズバイオリンの名手 ステファン・グラッペリ の演奏みたく「昼間に合うジャズ」なんでしょうかね。
あと、ジャズ界ではギターはボーカリストに何故か需要が多く、ソロギターを弾くプレイヤーは大抵ボーカルとデュオをやってたりします。 私でも何度かソロで歌の伴奏をやったことあります。
ボーカルの歌声にギターの音が合うのか、はたまた歌いやすいのか。
何度か「ソロ・ジャズギターが広まればいいな」と演奏法や考え方を残そうと試みたこともありますが、残念ながら上手く言語化できませんでした。 今後挑戦してみたいことの一つです。
「このままこのスタイルが歴史から消え去ってしまうのは寂しいなぁ」と思いながら、今夜もまたジャズスタンダード曲を1曲演奏して眠りにつくことでしょう。