MOエターナルウィークエンド結果と、今年のMTG総括。

①エターナルウィークエンドMOに関しての話。

2022年12月10日18時弱よりMOで行われたエターナルウィークエンドに参加してきましたので、レポートを残します。

1)構築について


先週の東京エタパの反省を生かし、まずURデルバー、そして白単イニシアチブの二つが大半を占めていて当たる確率もかなり高いだろう、ということでそれらに強い構成を模索しました。
URデルバーに関しては、リストは大きく変わってない印象でしたが、イニシアチブに関しては生まれたばかりのデッキでリストがまだ固まっておらず、サリアやエメリアのアルコン、チャリスなどを初手に出して妨害をしてからイニシアチブクリーチャーを着地させる型や、儚い存在でイニシアチブクリーチャーや孤独をブリンクさせて盤面とイニシアチブのどちらも高速で取っていく型、赤や黒をタッチしてイニシアチブクリーチャーを増やしイニシアチブを確実に確保するのに特化した型などがありました。MOで回していて個人的には妨害型が多めの印象で、キツイのは儚い存在型のほうがキツイ印象でした。兎にも角にも、イニシアチブにいかに勝つか、というのが課題で、何度も試行錯誤して勝ち方を研究した結果、僕のニックフィット的には二通りの勝ちパターンがあることが分かりました。
まず一つ目は従来の高速スモッグコンボ。最速手札破壊込みで3ターンで決着するので、イニシアチブのブンブンパターンであるところの、1ターン目イニシアチブ、2ターン目イニシアチブ2体目、3ターン目イニシアチブ3体目に先手だとギリギリ間に合うことになります(3ターン目にイニシアチブ3体目が出てくる相手はかなりの強運と思いますが)。そしてもう一つが今回試してみて割と強いと思った『秘策』で、何かというと1ターン目に悲嘆を想起で撃ち相手のイニシアチブクリーチャー(できれば白4マナの方を捨てたいが、相手が1ターン目に出してくるのであれば3マナの方を優先)を捨て、それを1ターン目に再活性でこちらに釣り上げる、というプランです。白単イニシアチブのみならずストンピィ系の弱点として、初手にかなり力を注いでいるため、それが崩れると超減速を余儀なくされる、というのがあります。赤単ストンピィ戦は1ターン目のゴブリンの熟練先導者などが簡単に除去されてしまうとそれだけで勝てることも多かったのですが、イニシアチブ戦においては、イニシアチブシステムが失ったアドを修復してしまうので、初手イニシアチブを除去してもイニシアチブをとらない限り結局アド差は覆らず負ける、というのが戦ってみて得た結論で、除去マシマシ構成では解決にならないのです。というわけで最初は殺しや致命的なひと押しなどの軽い除去を増やす構成を考えていたのですが、それはやめて相手のクリーチャーを利用する方針としました。特に1ターン目にイニシアチブ取ってアドを稼げば何とかなるだろう、とキープする相手には超有効で、決まった2ターン目で相手が投了することも多かったです。しかも再活性型の強みとして、悲嘆自体を再活性することでコンボ戦などもちょうど思考囲い二回撃ったのと同じ結果になるので、かなり有利に立ち回れます。というわけで再活性をうまく使う型でデッキ構築を色々いじっていました。リアニメイトデッキを参考にリアニメイトして強いクリーチャーを探し、ファイレクシアの肉体喰らいや残虐の執政官、グリセルブランドなどを入れてみたのですが、肉体喰らいはアグロ向きの護法能力でありデッキに少し噛み合ってないこと(試作で出せるのは良かったが)、後者2つは墓地に能動的に落とす手段が少なく、暗黒の儀式を取っていないので素出しプランも取りにくいことから、悲嘆やグリストなど素出ししても強いクリーチャーを入れていく方針に落ち着きました。
そうこうして出来上がったのが以下のリスト。
EWEニックフィット | ニックフィット | レガシー | 「晴れる屋」のMTGデッキデータベース (hareruyamtg.com)
本当は再活性3枚取りたかったのですが、白単イニシアチブとコンボ以外に(特にデルバー戦で)役に立たないことも多かったので2枚に抑えました。その代わり、デルバーやイニシアチブ、その他もろもろに対してあまり腐らず役に立ちそうな暗殺者の戦利品を2枚差し、森の知恵で2枚刺しのカードを引っ張ってくる想定を考えました。大会終わった後にして思うのですが、デルバー&イニシアチブの超高速環境なので森の知恵や戦利品などの長期戦を想定させるカードより再活性など高速決着を考えての構成の方が良かったかな、と感じています。

2)大会結果

そんなこんなで18時頃から大会始まるまで、嫁と買い出し行ったり縁起担いでとんかつ食べたりしてました。長丁場になる想定で帰ったら昼寝して、5時ごろ起きて風呂に入ってMOリーグ少し回して大会開始となりました。

1試合目:白単イニシアチブ 1-2 負け
お互い初戦でミスも目立った試合でした。メインでイニシアチブ取られるも、暗殺者の戦利品でクリーチャー除去し、更地に此方の悲嘆と老練という場になってアタック宣言しようとしたらクリックミスでアタックしない、という致命的なミスをしてしまったり、相手の別館の大長着地したのですが、温存していた暗殺者の戦利品を当てようとしたら1マナ払うのを忘れて打ち消されたりしたものの、ヘンリカと悲嘆で殴って何とかメインは勝利。これほどの致命的なミスをしても勝ってしまうあたり、このデッキ強いんじゃない?と思ってしまったのですが、サイド後からが問題。
2戦目はサイド後にトーラック2ターン目に着地し、後は攻めるのみ、と思ってたらカラカス相手トップし、そのままイニシアチブ取られてカラカス割れず負けと、3戦目は別館の大長公開されマナ払って悲嘆想起でクリーチャー落とし、次のターンで再活性しようとしたら相手封じ込める僧侶出してきて追放。その次にイニシアチブクリーチャーを2回連続でトップされ盤面まくれず負け。デッキにそんなに枚数入れてるのかも不明なカードたちを最初から撃たれまくって精神的にダメージを負ったのが後の試合への影響デカかった気がします。

2試合目5Cオムナス(4Cミンスクにオムナス入ってる版)2-1勝ち
1戦目は序盤に相手のグリスト釣り上げてミンスクブーも自前のが着地し、アド取りまくって勝ち。
2戦目はマナが伸びまくりウーロやらオムナスやミンスクブーやらが並んで負け。
3戦目は消耗戦の末にスモッグコンボで勝ち。

3試合目マーベリック(ムササビ氏、日本人?)0-2 負け
1戦目は5ターン待っても沼引かず。そうこうしているうちに相手の場に輪作マン、聖意の騎士、合体ティタニア、マリッドレイジ、ミンスクブーが並び負け。輪作系の効果と合体ティタニアってすごいマッチしていて良い動きだった。
2戦目が問題で、1ターン目セラピーで除去ないの確認して、初学者出したら返しのターン虹色の終焉トップで最速スモッグ止められ、仕方なく2ターン後にディードで相手の森知恵ドライアド輪作マン除去したら、相手が輪作2枚目引いており、返しのターンでデプス揃って負け。虹色の終焉トップが神過ぎて、1試合目のトップ強すぎ問題が脳裏にまた浮かんできて情緒がぐちゃぐちゃになり、これ以降あまりまともな精神ではなかった気がする。

4試合目赤単ペインター 1-2負け。
1戦目は順当に丸砥石+ペインター+ゴブリン技師で除去ケアされて負け。
2戦目は破滅的な行為で更地にしてから忍耐、ミンスクでビートして勝ち。
3戦目は初手悲嘆セラピーから相手の手札土地1枚、盤面土地1枚とウェルダーのみ、此方次のターン森知恵設置まで行き勝利を確信するも、此方溜め込み屋のアウフ出してから土地も伸びず何も引けず、相手ペインター&丸砥石&ゴブリン技師と立て続けに引かれ、技師からCIPでショック打てるアーティファクトクリーチャーサーチされてアウフ焼かれて負け。ライフも4点まで森知恵で削れたのに回答なしはヤバイ。この辺りで今日は勝てない日だな、と確信した。したのに、今年最後の大会だから粘ろうとしたのが失敗だったか。

5試合目エルフ 2-1 勝ち
1戦目は最速スモッグをグリストで初学者除去されて阻まれるも、再活性から初学者釣り上げてスモッグで勝ち。
2戦目は多分最速スモッグを狙ったのが間違いで、相手のガイアの揺籃の地を母聖樹で割らなかった結果、4ターン目にコンボ始まってキル。
3戦目は手札破壊込みスモッグコンボで勝ち。

6試合目4Cミンスク 1-2時間切れ負け
1戦目は相手除去手札、此方は老練スモッグゼニスありという手札。療法が来るまで我慢し、来たので除去とついでに持ってたウィル2枚も落としてスモッグ。
2戦目は相手のミンスクとウーロが強くて負け。スモッグも引けず。
3戦目はウーロ5回くらい脱出するもこちらも手札破壊したことでお互い手札が1かゼロ、カラカスでミンスクもウーロもバウンスしまくって膠着状態。しかしスモッグコンボ要素は引けず。そうこうしているうちに時間切れ。

7試合目80デスタク 2-1勝ち
1戦目は手札破壊込みのスモッグコンボで勝ち。
2戦目は悲嘆再活性決まるもそのあとが続かず、相手石鍛冶トップしてカルドラ完成体で走り切られ。
3戦目は手札破壊込みスモッグコンボで勝ち。

8試合目TES 0-2負け
2キル×2で負け。老練出してる場合じゃなかった。
というかこの辺りかなり朦朧としていてキープも適当になっていた気がする。

9試合目エーヴ入りANT 2-0勝ち。
スモッグコンボで2本とも取って勝ち。
そして眠気に勝てず最終戦やる前にドロップ。

以上、結果で言うと4-5で負け越し。それに精神的にも持ち直すのがかなり大変な感じでした。1試合目の影響がそれ以降の試合にモロに出てきて、相手のトップが強かったりするといちいちそれにイライラしていて、展開を楽しむ、という感覚から離れていたのが自分でもかなり良くないな、と感じています。プレイングや構築も大事ですが、精神状態を安定させる練習も大会には必要なのだな、と身をもって知りました。

3)今後の展望

白単イニシアチブのみならず、イニシアチブの強さがかなり知れ渡った世界戦に移動したので、今後は構築の際にもイニシアチブを対策する側か、利用する側か、無視する側のどれかにレガシープレイヤーは立たされることになりそうです。ニックフィット的にはクリーチャーのサイズで勝てないため(流石に2ターン目に5/5警戒が殴ってくる状況に撃ち勝てるクリーチャーは殆どいないと思われ)、回避能力・接死を持つクリーチャー主体で構成するか、早いコンボで決めるか、アドを取る除去をブン回していくか、といった構成がありそうかな、と思います。とりあえず自分としては今の方針をもう少し煮詰めていく形で考えています。

②今年のMTG関係振り返って。

今年はmtg以外に、岩手から山梨への引っ越しという人生でも超でかい事件が起きた節目の年でもあり、なかなか刺激の多い年だったと思います。mtgでもニックフィット自体は変わってないのですが、今までのアブザンフェア型からジャンドスモッグコンボ型へとデッキの勝ちパターンを大きく変えて、MOでいくらか安定して勝てるようになったりして、環境で強いデッキは何か、という感覚が以前より増した気がします。また、晴れる屋甲府店の方々に色々面倒を見て頂いて、より楽しくmtgができるようになったのもかなり大きな変化だったかな、と思います。いつも対戦や相談に乗ってくれてとてもありがたく感じています。また、ツイッターでも様々な知人ができて、その方々と大会で初めて会って色々話したりする楽しみも出来ました。今年はそういう意味で知人の輪が大きく広がった年だったな、とまとめられました。これからも最強のニックフィットを目指して話し合いしながら精進していきたいと思います。

③来年に向けて

という項目を作ってみたのは良いものの、今のところ現状のデッキリストの方針には満足しているので、あとはブラッシュアップしてより強いレベルのものを作るのか、それともまた全く新しいニックフィットの型を模索してみるのかの方向性となりそうです。今のところは接死にフィーチャーしたニックフィットを作ってみたいな、とか思ってますが、とりあえずまずは現状の型でどこまでの強さができるのかを検討していこうと思っています。

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
来年も楽しいレガシーライフを一緒に送っていければ、と思います♪


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