耕作の閃光ガイド(ニックフィット用)
①はじめに
こんにちは。モダンホライゾン3が発売されてしばらく経ち、レガシーもかなりデッキの変化がみられてきて、面白い環境になってきてますね。僕の方もアイディア自体は結構湧いてきて、いろいろ組んで回してみているんですが、なかなか連勝、とはいかず、以前のニックフィットより確実に早く強くはなっていると思うのですが、それ以上に環境のデッキが強くなっている印象があります。特に、セファリッドナドゥやUB蛙リアニ、といった流行のデッキはコンボとビートと妨害の全てを兼ね備えていて凶悪ですね。メタを読みながらデッキを構築していきたいですが、こういった環境初期は押し付けが強いデッキの方が多様なデッキと戦えるので、良いと思って色々試行錯誤を今後もしていこうと思っています。さて、今回はそういう新しいデッキを組む時の一助になれば、と思い、ニックフィットにおける耕作の閃光の土地枚数・構成について書いていきたいと思います。
②耕作の閃光の問題点
既存のニックフィットに耕作の閃光を適当に入れて回すとすぐ気づくと思うのですが、
①デッキの基本土地が6枚程度だと1回目の老練の探険者+閃光をやった後、老練や工作の閃光を引いても基本土地が枯渇してしまい、老練・閃光ともに後半が無駄牌になりやすい
②かといって基本土地を多めに入れると、初手に森が来ない・閃光以外のサクリ台を打つための色マナが来ない、で初手のマリガン率がかなり高まる
の二点がとても大きな問題かな、と感じています。そういうわけで、基本土地を多めに入れつつ、多色化する場合はその色マナの安定、という繊細な土地基盤が要求されるなあ、と思い、今回の記事で思考を整理することにしました。
③土地構成編(基本)
おそらく自分でデッキを組んだことある人なら割と見たことある記事だと思うのですが、超簡単にマナベース計算できちゃう早見表を作ってみた | 【晴れる屋】記事|MTGに関する読み物を更新 (hareruyamtg.com)がとても分かりやすく良い土地枚数について書いているので、これを参考にしてみます。
これの記事の表によると、1ターン目に特定の役割のカードを引くにはその役割のカードが14枚必要で、2ターン目に引くには12枚必要、3ターン目であれば9枚ほど必要なようです。
そして大事なのは、2ターン目までに老練を唱える緑マナと、サクリ台の色マナの2色を用意することなので、これを踏まえて計算をしてみましょう。
例として緑黒(サクリ台はセラピー、閃光あたりを考えます)の場合
何はともあれ老練(もしくはゼニス)を唱えられないと何も始まらないので、緑マナ14枚、サクリ台は2ターン目に打つとして黒12~14枚とすると
単純には森14枚+沼12~14枚 計26枚(基本地形26枚)で良い
のですが、そうなると、マナフラの確率が上がり、デッキに入れられるスペルの枚数が減る、またデッキ的にも、2ターン目に老練・サクリ台がそろってそれぞれの色マナが出れば良いので、土地の総数自体はそれほど必要でなく、上記の記事の表によると2ターン目の土地2枚目を引くには18枚最低あれば良いので、できるだけそれに近づけていくことにしてみます。
そのためにまずアンタップイン2色土地を8枚ほど採用してみます。代表的なのはデュアルランドであるBayou、フェッチランドである新緑の地下墓地、キャノピーランドである育成泥炭地などでしょうか。私がbayou2枚しか持ってないのでbayou2枚、地下墓地4枚、泥炭地2枚を入れて代わりに森・沼を8枚づつ減らしてみます。すると
森6、沼6~4枚、bayou2枚、地下墓地4枚、泥炭地2枚 計20枚~18枚(うち基本12~10枚)、
となりました。良い感じですね。
実際老練の探険者+閃光パッケージが成功すればデッキから基本地形は4枚無くなるので、それが3回分程度まで担保されていることになります。
④土地構成編(応用)
さて、ここからが本番です。では僕の好きなジャンドカラー、3色だとどうなるでしょうか?上記の記事の表から考えつつ、サクリ台を何色にするか、が重要なところですが、ひとまずサイド後に序盤で紅蓮破・赤霊破を撃ちたい、という需要により赤マナを積極的に来てほしいデッキにして、黒は4ターン目以降タッチカラー程度に抑えてみましょう。すると
森14+山14+沼6 土地34枚(基本土地34)、が欲しい土地となります。
2色土地 taiga 2枚、badlands 1枚、bayou 1枚、育成泥炭地2枚(緑赤のキャノピーランドは無かった汗)
さらに3色土地として、樹木茂る山麗4枚(フェッチ→デュアランで事実上3色土地として扱える)を入れてみます。それぞれ対応する色の基本地形を削ると
森5+山7+沼-2 taiga2、badlands1、bayou1、育成泥炭地2、フェッチ4 計土地20枚(基本地形10枚)
となり、基本地形枚数や土地総数あたりはちょうど良さそうに思えますが、明らかに沼がおかしい、そして山が過剰なのが分かります。そこで(老練でサーチする意味でも)沼を1枚最低入れることにすると、
森5+山7+沼1 taiga2、badlands1、bayou1、育成泥炭地2、フェッチ4 計土地23枚(基本地形13枚)
となります。基本地形、土地総数ともにこうなるとやや多く感じますし、山が過剰なのは変わらないですね。しかしここで重要なのは、
山が欲しいのでなく、初手に赤マナが欲しい、ということです。
というわけで、今度は山を赤マナの出るアンタップインのスペルランドに変える、というアプローチを自分はやってみることにしました。
今のところ、良さげなのは髑髏砕きの一撃や引き離しの噴火と言ったボルトランドの類が良さそうで、前者は赤単プリズンに採用されている実績もあります。というわけで
森5、山4、沼1、taiga2、badlands1、bayou1、育成泥炭地2、フェッチ4、ボルトランド3 土地20枚(基本地形10枚) +ボルトランド3(スペルとしても使う)
これでジャンドのマナベースが完成しました。ふう。
⑤土地を考えてみての感想と終わりに。
今回はこんな感じで、閃光入りニックフィットを作るときのコツというか、考え方の過程について書いてみました。実際あとは回してみてどうなるか、なんですが、ジャンドはまだ試していないので、ちょっと楽しみでもあります。
土地基盤考えているときに、やはり如何に基本土地や土地の枚数を削るか、を考えることが多くなり、ボルトランドについて思い当たったときはついに完成を見たか、とドキドキしたりもしました。
あとは、増えすぎた土地を以下にうまく利用するか、を考えて、ニックフィットを握る強みとして生かしていければ、と思います。
この記事がニックフィット使いの皆さんや、緑閃光を使う皆さんの一助になれれば、幸いです。それでは皆さん、楽しいレガシーライフを♪。