エターナルパーティー2022参加結果
こんばんは。5月4日に板橋で行われたエターナルパーティーに参加してきたので、その結果と反省を今回書いていこうと思います。
1構築について
URデルバーがトップメタで、その次に8castやジェスカイコントロールが続くのは分かっていたので、大会ではこれらのデッキに勝ちやすい構築にすれば良いかな、と思い、色々考えた結果以下のような構築で挑みました。
[PLANESWALKERS]
2 怪物の代言者、ビビアン
1 飢餓の潮流、グリスト
[CREATURES]
3 ウィザーブルームの初学者
1 ドライアドの東屋
1 ネル・トース族のメーレン
1 ヘンリカ・ダムナティ // 冥府の予見者、ヘンリカ
2 叫び大口
4 忍耐
3 悲嘆
3 敵対工作員
3 老練の探険者
1 長老ガーガロス
[SORCERIES]
4 煙霧の連鎖
4 緑の太陽の頂点
4 陰謀団式療法
[ENCHANTMENTS]
1 森の知恵
[LANDS]
2 Bayou
1 Taiga
1 カラカス
1 ロークスワイン城
1 冠雪の森
1 冠雪の沼
1 山
4 新緑の地下墓地
1 森
3 樹木茂る山麓
2 沼
2 耐え抜くもの、母聖樹
2 魂の洞窟
[SIDEBOARD]
1 溜め込み屋のアウフ
3 破滅的な行為
3 精神壊しの罠
3 紅蓮破
4 虚空の力線
1 逆説の領域
あとでもう少し反省すべきだった点について書きますが、概ねはリスト的には良い形になったかなと思います。
リストの特徴についてですが、
・スモッグコンボを導入した理由
いつものガルガドンと波乱の悪魔採用型を大会に持ち込むのも一瞬頭を掠めましたが、大きな大会で誘発の多いデッキはmoと違ってミスを招きやすいことから、もっと単純に勝てて、さらに試合時間も短めのデッキを使うほうが良いかな、と考えスモッグコンボを導入した型にしました。後で振り返ってもこの選択は間違ってなかったなと思います。
・ビビアン2枚採用について
当然ですが単純なパワーカードで、ドロソであり勝ち手段でもありコンボパーツでもあります。5マナが重いかなと思って今まで一枚採用でしたが、調整中にある対戦相手の方から強いカードだから2~3枚入れて良いのではないか、と言われ今回は2枚にしてみました。結果を振り返ると除去に強く3枚入れても良い気がするパワーでした。マナが伸びなかった時に悲惨なのでニックフィット的には早い段階で老練をサクレてマナを増やすカード、命取りの論争あたりを入れるとうまく回る気がします。
・初学者とスモッグの枚数について
コンボデッキではありますが、初学者はクロックとしては貧弱であまり手札でダブついても困る、緑頂点で引っ張って来れると思い3枚で。スモッグはスモッグを引っ張ってくるカードが無いため4枚としました。ただ、相手のデッキによってはスモッグが手札で腐ること多く、3枚程度でも良かったかも知れません。
・森の知恵について
採用についてはとても迷ったカードです。基本的には強いカードなのですが、ニターン目に設置して三ターン目からライフをペイして強みを発揮するカードのため、ライフを詰めてくるデルバー戦では役に立ちづらく、ナーセットやテフェリーで妨害してくるジェスカイコントロールにもそれほど有効でなく、速度の早いコンボデッキ相手にも腐りやすいと言うことでこの枠を探索する獣、運命の神クローティス、ボーラスの壊乱者ドムリなどにして試しました。しかしどれもやはりしっくり来ず、結局所謂「ただ強」の森知恵に逃げてしまった感があります。前述の通り即効性のある命取りの論争辺り辺りに差し替えたほうが良かった気もしてます。
・老練の探険者3枚に減量
デッキの根本を為すカードの一つで、4枚採用が今まで重要と思っていたのですが、4枚採用=初手に欲しく後半でも欲しいカードと言う考え的にはどうかと思う部分があって減らしてみました。低コストのサクり台が陰謀団式療法しかないこのリストでは初手の探険者が単なる壁ないしクロックにしかならないこと多く、また未知の相手に対して1ターン目から出すより忍耐の手札追放の種にすることの方が多い(リアニ、ドゥームズデイ、ANTあたり)かなと考えた点も理由としてあります。ただ対デルバーにおいて場面によってはフォースオブウィルを切らせる強さがある(先手初手ベイユーから老練➡️療法ブレスト指定フラッシュバックカウンター指定の流れはデルバーにとって致命的です)のと、苦手な赤プリズンに対しては初手に老練置けるかどうかがカギ(チャリス置かれたり三なる宝球置かれたりしてまごついてる間にゴブリンの熟練扇動者で殴りきられるパターンは老練が一人立ってるだけで崩壊する)なので、振り返るとやはり4枚採用がデッキとしては良い気がしました。
・タッチ赤
個人的にはサイドの紅蓮破のためだけに赤タッチにしたのですが、振り返るとこれが一番失敗だと思っています。これは何故かと言うと、デルバー戦では濁浪の執政を落とせたり、ショーテルなどの青系コンボ対策になったりするので一般的なデッキでは使い勝手はかなり良いのですが、このデッキではあくまでそれは「守り」のケースで役に立つだけであり、自分のカードを通す「攻め」のケースで役に立たないことに回してて気付いたためです。具体的に説明すると、一番はスモッグコンボの性質上の問題があります。相手がカウンターを持っていたとして、スモッグを打ち消すタイミングはスモッグコピーしまくってこっちの手札が全て尽きたタイミングでコピーを消すために打ってくるので、一般的な「コンボを通すために夏の帳や紅蓮破を構える」がスモッグでは出来ないのです。また、4マナ以上のビックアクションを通すための紅蓮破であっても、そもそもそのアクションが取れる=マナが伸びている状況の場合は老練療法が経由されていることが多く、カウンターケアする必要が無いことが多いです。更には8castのチャリスに引っ掛かる、ジェスカイコントロールでは一対一交換するだけなので結局アドには繋がらないこと多い(どころか僧院の導師や放浪皇など、青じゃない強いカードに対して紅蓮破抱えて負けるパターンの方が多い)と言うメタ的にもデルバー以外に刺さらない点がマイナスポイントです。これに気付いていれば白タッチに変えてたかな、と今となっては思います。
2、戦績
一試合目 8cast負勝勝
二戦目はアウフディードが駆けつけて勝ち。三戦目は相手フルタップからスモッグコンボ。
二試合目8cast勝負負
二戦目は早いカッパが止まらず。三戦目は沼引けずカードが出せず、療法で見た相手の大田原2枚が越えられず。
三試合目カッパ入り鱗親和勝勝
基本は鱗や鋼の監視者など使ってアーティファクトクリーチャーを強化して殴るデッキだが、カッパと思考の監視者のために青タッチしてるデッキ。老練が立ってるせいでデカブツが殴れず時間経過し、スモッグ揃ったあたりでカウンターを手札破壊してスモッグ決めて勝ち。対フェアデッキに対するスモッグの強さを再認識できた試合だった。まだ色々調整中と言うことで完成形が楽しみなデッキ。
四試合目青黒赤リアニ負負
一戦目はニターン目残虐の執政官。二戦目は虚空の力戦引けなかったが老練森知恵初学者土地2枚だったのでダブマリキープ。相手はトリマリ。そしたら相手ニターン目にこっちが森知恵置いた返しに集団的蛮行から老練殺して残虐の執政官リアニ。幸いにも初学者手札にあったので森知恵でスモッグ見えれば…と思ったが結局忍耐、悲嘆、魂の洞窟しか見えず。四点ペイして忍耐、魂の洞窟手札に入れ、相手の攻撃誘発後スタックで忍耐出して耐えようと思ったらピッチで暴露飛んできて死亡。悔しかったので色々考えたがやはりトリマリが正解だった気がする。こっちがマリガンするほど相手も不安になって対策引けないと勝てない思考からマリガンする可能性も高いため。
五試合目8cast勝勝
一本目は敵対工作員が相手のサーガ誘発の影槍パクってそれをこっちが悲嘆につけて威迫殴りしてライフレースメチャクチャになりかける。針で影槍指定され、悲嘆殴りも出来なくなったあたりでビビアン着地し、盤面メチャクチャに。しかし相手には奥の手があったのだが、それは見せずに投了。二本目は相手土地来ずトリマリにこっちがニターン目に魂の洞窟経由アウフ。土地が来ず何も出来ないと言うことで即投了。後の感想戦で相手にはミラディン包囲戦と言うカードが入っており、墓地にアーティファクト落ちさえすればフェアには即死狙えるんですと。おそろしや。
六試合目ジェスカイコントロール負負
一本目は忍耐がペチペチ殴ってたが、僧院の導師二体出て殴れずスモッグも引かず。二本目は紅蓮破入れてたが永久のドラゴンが止まらず。仕方なくディードをドラゴンに対して起動するも、すぐにカウンター付きジェイス、二体目のドラゴンが揃い此方は何も引かず死亡。
七試合目やり直しコントロール負勝勝
一本目は船殻破り二体に普通にビートされて負け。二本目三本目は消耗戦の末に忍耐達がビートして勝ち。
八試合目バントミッドレンジコンボ勝負負
忍耐ウーロスローグルクなど太いクリーチャーでミッドレンジに振る舞いつつ、隙を見て献身のドルイドに即時換装付けて無限緑マナから緑徴募兵で歩行バリスタサーチして即死を狙うデッキ。バリスタ手札破壊しても忍耐で拾えるし、コンボパーツが即時換装以外は緑の太陽の頂点で持ってこれるため、実質即時換装さえあれば無限マナは成立しやすく、そこからウーロなど豊富なドロースペル連打で勝ちに行ける凄く考えられたデッキ。話してみるとバント使い続ける巧者とのこと。自分もそんな風になりたいなあと思いました。試合の方は一本目はスモッグで勝つも、二本目、三本目は相手のコンボが先に決まり勝ち。即時換装のためビートプランが取れないなと思い忍耐とか減らしたが、むしろこっちのクリーチャーに即時換装使わせるためにビートプラン強めてく方が優先されることに試合終わってから気付いた💦
と言うわけで今回は4-4。デルバーに当たらず、カッパ系デッキに4回当たるという結果でした。デッキそのものの反省点のほかに、やはり大会の空気や交流によって、自分だけでは気付けなかったプレイングミスなどにハッとさせられることも多く、素晴らしい体験が出来ました。個人的にはデッキビルダーとしてありたいと思うので、同じく独創的なデッキで大会に出たプレイヤーさん達には特に敬意を表しますし、お互いにもっと強いデッキを目指して精進していきたいな、と思いました。